ポトスの切り戻し剪定の仕方!最適な時期やコツはある?

インテリアや風水などその涼やかで高級感漂う姿から、
観葉植物用の中でも人気の高いポトス。

乾燥などにも強く育てやすいことから、
気軽で身近な植物として目にする方も多いでしょう。

またその一方で、生命力が高く育てやすい反面
あっという間に成長してしまう為、
剪定はポトス栽培に欠かせない作業です。

更には切り戻しという方法を行うことで、
みずみずしく元気なポトスを長く楽しむことができます。

今回はそんなポトスの切り戻しについて、
最適な時期やコツなども踏まえてご紹介していきます。

ポトスを知ろう

科名:サトイモ科エピプレムヌム属
学名:Epipremnum aureum
別名:オウゴンカズラ
原産地:ソロモン諸島・東南アジアの亜熱帯、熱帯雨林

乾燥に強く、日陰でも良く育つことから
まさに室内向けの観葉植物として重宝されています。

原産地にある通り亜熱帯地方の植物なので暑さに強い反面、
寒さに弱く気温が5度を下回ると枯れてしまいます。

ただし室内の温度調節に気を付けていれば室内栽培の場合
冬でも元気な緑色の葉がついているので
一年中楽しめる植物です。

細かな手入れが必要ない分、定期的な剪定や
植え替えといった管理が重要になってきます。

ポトスの切り戻しはなぜするのか?

ポトスは生命力が高く、成長も早いので1年以上
剪定を行わずにいるとあっという間につるが伸びてしまいます。

また伸ばしっぱなしにしておくことで全体に
栄養が行き渡り辛くなってしまい、
元気のないポトスになってしまいます。

それを防ぐために行うのが”切り戻し剪定”です。

切り戻し剪定とは、根や株を残して枝葉や
つるの殆どを刈り取ってしまう剪定です。

通常の剪定は枝葉の先2~3節程度を切るだけなので、
それに比べると”切り戻し剪定”は大胆な作業と言えるでしょう。

ポトスに限らず、切り戻し剪定は成長が早く枝葉が
生い茂ってしまうものや古い枝葉がいつまでも残って
成長を妨げてしまうような植物には植え替え同様に有効な手立てとなっています。

 

切り戻し剪定をしよう!

それではポトスの成長や大きさを確認しながら
実際に切り戻し剪定をしてみましょう!

剪定の時期

切り戻し剪定は植え替えなどと同時期の5月~7月に行います。

生育期の初め頃に行うことで、成長に勢いが付き
より元気でみずみずしい葉に成長します。

ポトスは寒さに弱いため、冬場に行うのは絶対に避けましょう。

剪定は少なからず植物にストレスを与えるため、
冬場に剪定すると回復できず枯らしてしまう場合もあります。

剪定方法

ポトスの剪定はさほど難しくないので、
手順をしっかりと確認して丁寧に作業しましょう。

用意するもの

  • 消毒済み剪定ばさみ
  • マスキングテープやマーカー

手順

  1. 株元から上に向かって3~4節を残すように剪定ばさみでカットする。
    この時カットする場所をマーカーで印をつけたり、
    マスキングテープを貼っておくとわかりやすい。
  2. 切ったつるの気根から出た根が、株元の根と絡んでしまっている場合は
    鉢から取り出し丁寧にほぐしてから再び鉢に戻す。

切り戻し剪定の注意点とコツ

  • ポトスは株元の近くから枝分かれしていることも多いので、
    どこを切るべきか悩まないようにあらかじめ印をつけることがお勧め。

    間違って切る予定じゃない場所を切ってしまわないように
    予防にもなるので、初めて剪定をする人はやっておきましょう。

  • ポトスには節ごとに気根があり、気根から根が出てきます。
    通常は1センチ足らずで止まっていますが、
    土に近い場所だと稀に根が伸びて株元の根と絡まってしまうことも。

    そうなる前に剪定をすることが理想的ですが、
    もし絡まってしまった場合は無理にひっぱたり、
    途中で切らないようにしましょう。

    株元を痛めたり、残った根が腐って元気な根もダメにしてしまうので注意が必要です。
  • 切り戻し剪定には大胆さが大事。
    長く伸びていたつるを切り取ってしまうので、
    不安になる人も多いですが伸びすぎたつるはポトスにとっても負担でしかありません。

    ポトスのつるはあっという間に伸びてきてしまうので
    ちょっと短いかな?と思うくらいの剪定がちょうどいいでしょう。

 

剪定をしたら挿し木に挑戦してみよう

剪定をしたら是非してほしいのが挿し木です!

上記でも言った通り、ポトスは節ごとに気根があり、
そこから根が出てきます。

その為剪定で切ったつるでも手軽に
増やすことができるのでお勧めです。

挿し木の方法もとっても簡単なので、もう一つ購入予定の方や
つるを処分するのがもったいないなと思っていた方は是非挑戦してみてくださいね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ポトスの切り戻し剪定は、ポトスを長く
楽しんでいる人こそしてほしい作業です。

なんだか元気がないなあと思っているときは、
是非挿し木や植え替えのついでにでもやってみましょう!

こうした定期的な手入れをすることで
ポトスを元気に保ち、長く楽しめることにつながっていきますよ。