沖縄に自生し、「精霊の宿る樹」といわれているガジュマル。
丈夫な性質とユニークな樹形で観葉植物としても大人気です!
植え替えをすれば、すくすく成長してくれますよ。
目次
ガジュマルの植え替え:難易度とサイン
ガジュマルの植え替えは、とっても簡単です!
難しく考えずに、これから紹介するポイントをおさえて、
どんどんチャレンジしましょう!
※どうしても怖い場合は、時期だけ守って、購入したショップや、
近所の花屋・園芸店に行って植え替えをお願いするといいですよ。
基本は、鉢底から根が出ていなければ植え替えの必要はありません。
根詰まりを起こしていなければ、植え替えをする必要はありません。
例外として、
・前回の植え替えから3年が経過している
・土が腐っている
・根元が腐ってきている
などがあり、これらの場合も植え替えが必要です。
ガジュマルの植え替え:時期
ガジュマルの植え替えの適期は、5月です。
理由:ガジュマルが成長期に入るため、
根を傷つけても修復しやすいから。
冬と真夏の植え替えは控えます。
理由:休眠中で株が弱っているため、
根を傷つけると修復できないから。
状態が悪い株は時期を問わず植え替えが必要なこともあります。
理由:土が悪かったり、重度の根詰まりを起こしている
ことが考えられます。
その場合は、5月の適期を待っていると枯れてしまう
ことがあるからです。
オススメの方法:花屋・園芸店などのに持っていき、
本当にすぐに植え替えが必要なのか判断して
もらうといいです。
そのまま専門の人に植え替えてもらうか、
自分でやる場合は絶対に根鉢を崩さずに、
一回り大きな鉢にそっと植え替えてあげます。
ガジュマルの植え替え:土
ガジュマルにオススメの土は、観葉植物の土です。
理由:ガジュマルは水はけの良い土を好みます。
市販の観葉植物の土なら、バランスよく配合されて
いるため失敗しにくいでしょう。
また、小袋で販売されているものもあり、
こんなに土が余っちゃった…なんてこともありません。
安価なものではなく、そこそこの値がするものを
選びましょう。
自分で配合するなら、培養土4:赤玉3:鹿沼3がオススメ。
理由:私の勤める花屋では、
観葉植物は全てこの配合ですくすくと育ちます。
もちろんガジュマルも元気に育っています!
3種類の土を用意しなければならないので、
残土の置き場に困ることがあります。
ハイドロボールやセラミスはあまりオススメしません。
理由:ガジュマルも含め、植物は土で育つのが本来です。
ハイドロボールやセラミスのような人口土は、
虫がわかないため大変人気ですが、植物の成長には
よくありません。
水の溜まりっぱなしが原因の根腐れで失敗してしまう
こともよくあります。
ガジュマルの植え替え:方法
<用意するもの>
・新しい鉢
※今までの鉢より、一回り大きく、深鉢でないものを選びます。
深鉢は表面が乾いていても、内部が湿っている可能性が高く、
根腐れの原因になるため避けるのです。
・新しい土
・割りばし
・(緩効性化成肥料)
・(オルトラン剤)
※緩効性化成肥料→適期に行う場合は施してやると良いでしょう。
※オルトラン剤→ガジュマルは日光を大変好みます。
そのため、春~秋までは戸外で育てるのが理想です。
その場合は、様々な害虫(特に根切り虫)からガジュマル
を守るために、これを撒いておけば安心です。
<植え替え方法>
・古い鉢からガジュマルを抜く
ポイント:抜きづらい場合は、ハンマーなどで
鉢を割って、なるべく根を傷つけないようにする。
・古い土や茶色くグニャンと傷んだ根を切り除く
ポイント:この作業は、植え替え適期の5月頃に植え替える場合
のみできます。
秋や冬など、適期以外の時期の場合はとばして下さい。
・新しい鉢の底に鉢底ネットを敷く
ポイント:鉢底ネットは害虫の侵入を防ぐのに効果的です。
鉢底石(軽石)は敷かなくてもOKです。
万が一、深鉢しかない場合は、1/3程軽石を敷きましょう。
・土を入れながらガジュマルの高さを調整する
ポイント:①ガジュマルの幹が1cm程、土に埋まるようにする。
埋めすぎると腐る原因になるので注意します。
ただし、ガジュマルは幹の部分からも栄養や水分を
吸収することができるため、幹を太くしたい場合は
意図的に深植えにすることもあります。
水やりに慣れてきてから行うと良いですね。
②鉢の縁から下に2cm程空間をあけて土を入れる。
この空間をウォータースペースといい、水やり時に土が
流れ出るのを防ぎます。
・割りばしで鉢の隅の方を挿してまんべんなく土を入れる
ポイント:この作業をしないと、水やり時に陥没してしまいます。
植物にとっても、偏った土の量は良くないため、
均一に入れてあげます。
・緩効性化成肥料とオルトラン剤を撒く
ポイント:植え替え適期の5月に行った場合は、これからガジュマルが
成長する頃です。
成長のサポートとして、ゆっくり効く玉の肥料を撒いて
おくと良いですね。
オルトラン剤は、どの植物にも効果的な薬剤です。
臭いがあるため、室内に置く場合は与えなくてOKです。
ガジュマルの植え替え:植え替え後の管理
植え替え後は、今まで通りの管理でOKです。
<ガジュマルが好む環境>
・日当たり良好
春~秋は屋外、冬は室内の日当たりがベスト。
・水やりは環境に合わせて!
成長期に屋外で管理できれば、毎日の可能性もあります。
室内で管理するなら、月に2~3回でOKです。
休眠期は、月に1回でOKです。
化粧砂利やバークチップ
化粧砂利やバークチップはオススメしません。
理由:水の乾き具合がわかりづらく、
沢山与えすぎて根腐れを起こしやすいから。
水が乾きづらく根腐れを起こしやすいから。
土の加湿が苦手な観葉植物にとっては、本来は不要なものです。
しかし、見た目が美しくなったり、
泥はね防止の効果もあるため、施すときは水やりに慣れてから
チャレンジしてみるといいかもしれません。
ガジュマルの気根
茎や幹の途中から出てくる根のことを、気根といいます。
<気根の働き>
・株を支える
・栄養と水分を吸う
<処理方法>
・土についている→そのまま
ポイント:土についた気根は、上記の働きをしています。
これを切るということは、人間でいう血管を損傷するのと
同じことになります。
できるだけそっとしておきましょう。
・土についていない→切ってもOK
ポイント:土についていない気根は、上記の働きをしていないため、
切ってしまっても大丈夫です。
★大きくしたい場合=切らないで土に誘引してあげます。
★大きくしたくない場合=切ってしましましょう。
まとめ
・5月に行う
・鉢底から根がでていたら行う
・観葉植物の土を使う
・幹を植えすぎないように注意する
・植え替え後は今まで通りの管理でOK
・化粧砂利やバークチップは水やりに慣れてからにする
・気根は土についていたら切らない
・ 土についていなければ切ってもOK