紫陽花の病気と対策

ピンクの紫陽花

3月ともなると三寒四温で、温かい日もあれば、まだまだ真冬のような日もありますが、
少しずつ春らしくなり、葉っぱも芽吹き始めましたね。

紫陽花は、まだまだこれからですが、
病気になる前に、ひどくなる前の対策が大切ですので、
病名と対策を、わかりやすくまとめてみました。

紫陽花がきれいに咲くことを願って。

 

紫陽花の病気になる原因って?

病気の葉っぱ

病気に侵されてしまった葉や枝、幹などを土の上に落ちたまま放置しておくと、
病原菌が葉っぱなどに潜んだまま、枝や土の中で越冬します。

翌年、暖かくなってくると、病変して落ちた葉や枝などにに付いた菌が、
寄生繁殖し、健康な樹木に感染し発病します。

これを防ぐには、病気にかかった枝、葉などは焼却する、
または、土の中、1メートル以上深く埋めるなどすることが肝心です。

買ってきたものが病気にかかっている場合もあるので、
購入するときは樹木をよく観察することも大切ですね。

新しく樹木を植えるときは、完熟した堆肥や石灰を十分に施してから、
土壌とよく混ぜてから植え付けましょう。

ウイルスを持ったアブラムシやアザミウマ類の害虫が感染源となる場合もありますので、
害虫が寄ってこないようにする、侵された枝や葉を早く除去するのも大切ですね。

 

紫陽花の病原菌の種類と対策

病変した葉っぱ

植物の病原菌はウイルスが約300種、細菌が約300種前後、
糸状菌が4000種以上と様々な病原菌があります。

植物は人間と違って全ての菌に侵されるわけではなく、
樹木により、特定の菌や害虫にのみ侵されます。

植物は、病原菌に侵されると、細胞、組織内に抵抗する物質ができる、
「抵抗性」という遺伝的な性質を持っているからです。

紫陽花がかかる病気は、ウイルス、細菌、糸状菌(カビ)などがあります。

では、詳しく見ていきましょう。

モザイク病

発生部位 葉、花など全体
病原菌 CMVウイルス、球形の30ナノメートルの大きさ。このウイルスは世界中に分布しており、発病した植物が近くにあると、多発生しやすい。発病した樹から挿し木をすると例外なく発病するので注意しましょう。
症状 緑色濃淡のモザイクができる。花の奇形、葉の奇形が見られる。葉が萎縮し成長不良になる。
伝染方法

アブラムシや線虫などにより媒介。接触や接触伝染する。

 

発病を防ぐには

  • アブラムシを寄せ付けないようにすること。
  • 汁液や接触でも伝染するので、病気の樹を切った刃物で健康な樹を切らないこと。
  • 発病した樹は、根元から抜き取り焼却するのが良い

うどんこ病

発生部位 葉、枝、生長点付近
病原菌 糸状菌
症状

感染し始めは、葉にうどん粉のような白いカビが円形に生じる。さらに進むと、葉裏全体に広がる。生長点付近に発生すると新芽が奇形になる。

伝染方法

 うどん粉病は、侵す植物の種類が多いので、どこかで越冬した植物が生育し、そこに形成された病原菌の分生子が飛散して伝染すると考えられます。

発病した葉に触れると、白い粉が飛び散るのが分生子で、これが健全な植物の葉に付着し、組織内に侵入し発病する。

 

発病を防ぐには

  • 周囲に発病した植物は取り除くか焼却する。もしくは、土の中に1m以上深く埋める
  • 葉にうどん粉状のカビが見られたら、薬剤をかけムラのないように丁寧に1週間〜10日おきに散布する

薬剤は次のものを発病初期に散布すると良い

モレスタン水和液 3000倍に薄めて散布 2~3回
サプロール乳剤 1000倍に薄めて散布 2~3回

紫陽花の葉っぱ

炭疽病

発生部位 葉、枝
病原菌 糸状菌(カビ)
病状 葉などにほぼ円形で周囲が濃淡色、中央が灰白色の病変を形成する。病状が進むと、病斑上に黒い小粒点ができる。鮭肉色の塊は病原菌の分生子で風雨によりまわりに飛散し伝染する。
伝染方法

 病原菌は植物の葉などの表皮を貫通して組織の中に侵入し、栄養分を吸収し増殖する。傷がなくても発病する。

気温が22~23度くらいの頃が発病しやすい。

 

発病を防ぐには

  • 前年に発病した葉、枝は焼却するか土の中に1メートル以上深く埋める
  • 薬剤散布は病斑が小さい初期のうちに行う
  • 降雨により伝染しやすいので、雨の前後と、発病が激しい時には、薬剤を1週間〜10日おきに散布する。散布はよく晴れた朝に行いよく乾かすこと

薬剤は発病初期に次のものを散布すると良い

ダニコール1000 1000倍に薄めて散布 2~3回
トップジンM水和剤 1500倍に薄めて散布 2~3回
ベニカソフト エアゾールなのでそのままスプレー 2~3回

褐斑病、輪斑病

発生部位 主に葉
病原菌 糸状菌(カビ)
病状 葉、葉縁に1センチくらいで同心円状の輪紋のある褐色病斑を生じる。萼にも生じてひどくなると枯れる。
伝染方法 病原菌は、発病して落葉した葉、枝などの組織とともに土の中で越冬。翌春、分生子、菌糸、分生子殻などが空気中に飛散して植物に付着し感染する。感染すると、植物から栄養分を吸収し、どんどん増殖。 

 

発病を防ぐには

  • 発病した枝を切除し焼却するか、土の中に1メートル以上深く埋める
  • 葉や枝が繁り過ぎないようにする
  • 葉の上から水をかけないようにする
  • 薬剤を発病初期にムラのないように散布する

薬剤は発病初期に次のものを散布すると良い

ダニコール1000 1000倍に薄めて散布 2~3回
トップジンM水和剤 1500倍に薄めて散布 2~3回
ポロポンV エアゾールなのでそのまま 2~3回
ベニカソフトC エアゾールなのでそのまま 2~3回 

葉枯れ細菌病

発生部位 主に葉
病原菌 細菌
症状 葉に円形、不整円形の病斑。孔があいたりすることも。葉脈に沿って水浸状の病斑を生じて葉が垂れ下がる。
伝染方法

病気の葉っぱが土の中に落ち、病原菌が越冬。翌年、降雨の雨滴によって土の粒とともに跳ね上がり、そこで増殖したのちに気孔や傷口から侵入する。

 

発病を防ぐには

  • 病原菌は水を好むので、土の排水をよくし、水のやりすぎに注意する
  • 最近は気孔、水孔、傷口から侵入するので、傷をつけないようにする
  • 薬剤は病斑が形成された時に、かけムラのないように散布する
  • 病状がひどい時は1週間おきに散布する。2〜3回散布しても病状が変わらない時は薬を変えてみると良い

薬剤は発病初期に次のものを散布すると良い

銅水和剤 500倍に薄めたものを散布 2~3回
マイシン液剤S 1000倍に薄めたものを散布 2~3回

 

木酢液で土壌消毒と病気予防

農薬散布のイメージ

植物の根と共生する善玉微生物を増やすのには、
木酢液を2週間おきに1000〜2000倍に薄めたものを
水の代わりに土壌散布するのがよいです。

500倍以上に薄めた木酢液は根を傷めることなく、
土壌中の有用微生物のえさとなり、その活動を活発にします。

にんにくを木酢液に漬け込んだ「にんにく木酢エキス」は、
うどん粉病や害虫(アブラムシ)の忌避効果があります。

すりおろしたにんにく100gを木酢液1リットルに入れて1〜2ヶ月おくと、
「にんにく木酢エキス」ができます。

300〜500倍に薄めたものをうどん粉病が発生しやすい時に、
3〜4日おきに数回散布
すると効果がありますよ。

自然派で環境に優しいのでオススメです。

 

病気はすぐに対処することが大切

紫陽花

植物が病原菌に侵されるのは、植物の生育環境が、
病原菌が活動しやすい環境になった時なのです。

ということは、活動しにくい環境にするのが大切ですね。

密植した枝葉、繁茂しすぎたら、風通しが良くなるように枝を整えましょう。

春になると、土の中や枯れて落ちた枝や葉で越冬した病原菌が活動し始めます。
発病しないように環境を整えましょう。

ウイルスを媒介する、アブラムシ、アザミウマ類を防除し、伝染しないようにするのも大切ですね。

病気にあった適切な処置で、綺麗な紫陽花を咲かせましょう。

 

紫陽花の害虫については、こちらでまとめてます。

⇒ 紫陽花の害虫の正体は?虫食いする害虫駆除の方法と対策

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