ハートの青色紫陽花

紫陽花の別名と花言葉、知っていますか?
別名「七変化」、花言葉は「移り気」なんです。

同じ品種でも花の色が違ったり、時間が経つにつれ変化したり。

コロコロ色が変わるカメレオンのような紫陽花は今は昔、
武士には「寝返る」「信用ならない」と嫌われ、
また自分がそうであると思われたくない!
という意識から自宅の庭へ植えることを禁じる主人もいたとか。

仕組みが分からなかった当時、
紫陽花はとても不思議で妖しい花に見えたのかもしれませんね。

今では小学校の理科の時間に取り上げられることもある紫陽花の色の変化。
あなたも一度は

「植える場所で決まる」

とか

「土の成分で決まる」

とか聞いたことがあるのでは?

その仕組みが分かれば自分好みの紫陽花を咲かせることができるかも!

早速紫陽花の花色と土壌の関係を調べてみましょう。

 

どうして紫陽花の色が変わるの?

咲き始め、咲き誇り、咲き終わり。どれも魅力的です
紫陽花の色が変わる理由には大きく分けて2つあります。

花の中の色素が分解されて変化する

わかりにくいかもしれませんが、一言でいえば花の老化現象です。
最近人気の秋色紫陽花は『西安(シーアン)』や『フェアリーアイ』という
品種のことをいいますが、土を変えていないのに色が変わるのはこの現象のせいです。

同じように、アメリカ紫陽花と呼ばれる『アナベル』は白から緑へ、
山登りの時など見かけるヤマアジサイの『紅』が白から深紅へ変化するのも
やはり同じ現象です。

土壌のpH(酸度)によって変化する

「庭に植えた紫陽花、毎年咲いてくれるけど色が変わっちゃった」
「同じ品種って書いてあるのに、あっちの紫陽花と色が違う」
なんて思ったことありませんか?

こういう場合は土壌のpH(酸度)が影響しているのです。

ということはpHの調節がうまくできれば、
最近青しか咲かなくなった紫陽花を買った当時のピンクに戻したり
同じ株なのに紫と青が混ざったように咲く紫陽花を思い切って青一色にしたい、
という理想に近づくかもしれません。

これってなんだかワクワクしませんか?

ぜひ試してみたい!というあなたのために、

●どのようなpHの土壌に植えれば何色になるのか
●今植えている土壌に何を加えたら、何色を咲かせられるのか

早速調べてみました。

 


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紫陽花の花色は土壌のpHで変わる

カラフル紫陽花

先ほども言いましたが、紫陽花の色の変化を決めるのは土壌のpH(酸度)です。
pHって、聞いたことありますよね。

小学校の理科の実験で酸性・中性・アルカリ性をリトマス試験紙で調べ、

「中性がpH7で、それ未満が酸性、それより大きければアルカリ性」

と習ったと思います。 
距離を測るのがmやkmであるように、酸度を計る単位がpHです。

 

「pH」どのように読みますか?

余談になりますが、このpHにふりがなを書き込むとしたら、
あなたはどう書きますか。

ちなみに私は「ペーハー」と自信満々だったのですが……。

イマドキは「ピーエッチ」なんですって。

実際学校でも、このように読むよう指導しているそうです。

よく昭和はペーハー、平成はピーエッチと習うなんて言われますが
日本工業規格(JIS)がピーエッチに統一しましょう、と提唱したのは
なんと昭和32年(1957年)!

なかなか浸透しなかったようです。

現在ペーハー、ピーエッチどちらも一般的に使用されているので
お好きなほうで読み進めてくださいね。

 

色を作る大切な成分

紫陽花の色の変化を握る重要な成分、それは

「アントシアニン」

「アルミニウム」です。

アントシアニンはブルーベリーにたくさん含まれている成分だ、
という話を聞いたことがあるかもしれませんね。
実はアントシアニン、布などを染める染料としても利用されているんですよ。

紫陽花にもそのアントシアニン系の色素が含まれています。

土の中に溶けているアルミニウムイオンを根が吸い上げ、
花の中に存在するアントシアニンと結びつくことで色が変化するんです。

アルミニウムは酸性の土壌に溶けやすく、アルカリ性土壌にはあまり溶け出しません。

これが紫陽花の色が「土壌によって変化する」と言われる理由です。

 

紫陽花の色を変える土壌の作り方

色とりどり、かわいい紫陽花です
紫陽花の色の変化の仕組みが分かったところで、
実際どのようにすれば思い描いている色に近づくのか、
土壌の作り方をご紹介します。

青色の紫陽花に変えるには?

青い紫陽花を咲かせたいのなら、土壌を酸性にしましょう。

つまり、アルミニウムを多く吸収してもらい
アントシアニンと強く結合させるのです。

ちなみに日本の紫陽花は圧倒的に青が多いことをご存知でしたか?

それは、そもそも日本が火山の影響で酸性の土壌が多く、
雨もよく降る国なので土壌のアルカリ成分(石灰分)が流されやすいためと言われています。

また、雨自身が大気中の二酸化炭素を吸収しているので
酸性の水として土壌に吸収されるこのとも大きな要因です。

ですので青は比較的咲かせやすいと考えられます。

土をはじめから用意するなら

赤玉土:酸度無調整ピートモス:バーミキュライトを、4:4:2で配合してください。

肥料は、リン酸(P)を含まないもの完熟油かすがいいでしょう。
発酵油かすはリン酸が多いので避けてください。
硫酸アルミニウムが効果的とされています。

そして根からたくさんのアルミニウムイオンを吸ってもらうためにも、
水を切らさなようにするのがポイントです。

花が咲く前の4月~5月に、
硫酸アルミニウムを500倍~1000倍に薄めたものを20日おきに2,3回あげるのも効果的ですよ。

赤色の紫陽花に変えるには?

赤の紫陽花を咲かせたいのなら、土壌をアルカリ性にしましょう。

アルミニウムの吸収を抑え、青が発色するのを抑える目的です。

アルカリ性といっても強いアルカリ性にしては、
紫陽花の根を痛めてしまうので要注意です。

というのも、もとも紫陽花は弱酸性の水はけの良い土を好むからです。
紫陽花が枯れてしまっては元も子もありませんよね。
弱アルカリ性の土壌を目指すことになります。

用土は、

赤玉土:腐葉土:バーミキュライト4:4:2で配合します。

肥料はリン酸成分の多い、発酵油かすがおすすめです。

花が咲く前の4月~5月に、株元に一握りの苦土石灰を撒くのも効果的ですよ。

紫色の紫陽花に変えるには?

雨露紫あじさい
紫は赤と青を混ぜ合わせた色です。

じゃあ酸性の土とアルカリ性の土を混ぜたもの、つまり

中性の土にしたら紫になるのかな?

と思うかもしれませんが、残念ながらそういうわけでもないようです。

紫を強く出したいのなら、まず、あなたが今持っている紫陽花の色が
赤系か、青系かで方法が変わります。

感がいい方ならもうお気づきですよね?

そうです。

●赤系の紫陽花は酸性の土壌に植えれば青みの強い紫に

●青系の紫陽花はアルカリ性の土壌に植えれば赤みの強い紫に

なるということです。
酸性、アルカリ性の土壌の作り方は、赤や青にする欄を参考にしてくださいね。

白色の紫陽花に変えるには?

白は残念ながら、紫陽花が持って生まれた性質なので
青から白や、赤から白にすることはできません。

それは白の紫陽花は、アントシアニン系色素を持っていないから。

ならば紫陽花が一番好むという、水はけのよい弱酸性の土壌を用意してあげて、
きれいに花を咲かせてくれるのを楽しみにした方がいいですね。

基本の用土は

赤玉土小粒:腐葉土7:3で配合するのがいいでしょう。

庭植えなら、今使っている土に混ぜ込む形で作れば失敗を避けることができます。
この場合、

赤玉土小粒:庭の土:腐葉土4:3:3で配合してくださいね。

 

ちなみに、紫陽花の色でそれぞれ花言葉が違うようです。
色別にどんな意味を持つのかは、こちらをどうぞ。

⇒ 紫陽花の花言葉一覧!青, 白,紫,ピンクの色別の意味

 

色変えにおすすめの土と肥料

青色の専用土です

ここまで土の作り方や肥料をご紹介してきましたが、

「なんだか面倒くさそう」

「何袋も土を買うのはちょっと……」

「油かすの匂いが苦手」

なんて声が聞こえてきそうですね。

ガーデニング初心者や、気軽に試してみたい時には便利なもののお世話になるのもひとつの方法です。

ここでは買ってすぐに使える、調合済の土や匂いの気にならない肥料などご紹介します。

調合済の土

青アジサイの土
青色紫陽花に最適なpH5.5に調整されています。
青がきれいに発色するよう、アルミニウムが多く含まれています。

赤色あじさいの土
赤色紫陽花の最適pHは6.5。
赤の発色を阻害しないようにアルミニウムを含まない土で調合しています。

ラクラク肥料

青アジサイの肥料
青がくっきり発色するように調合された酸性肥料です。
しっかりと強い根になるよう、成長を促進するカリ分が強化されています。

青アジサイの青を作る水
硫酸アルミニウムの液体肥料です。
ペットボトルを利用して簡単に希釈できるので、忙しいあなたにもぴったり!

赤アジサイの肥料
赤をくっきり鮮やかに!リン酸を配合している肥料です。

 

自然のままも、きれいです

紫陽花に限らず、元気いっぱい咲く花はどれもきれいですし素敵ですよね。

ここまで紫陽花の色の変化についてお伝えしてきましたが、
花の色を完全に変えよう!と過度の酸性、アルカリ性に傾けることは
根を痛め、株が弱り紫陽花の寿命そのものを縮めてしまうことになりかねません。

紫陽花にとって居心地の良い土壌で、その株がもともと持っている色味を
より鮮やかに、よりはっきりと引き出してあげるという意識で土や肥料を選べば
あなたにとって特別な一株になってくれるはずです。

素敵な紫陽花ライフになりますように。


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