様々な植物が枯れ、寒さに凍える季節に
色とりどりの花をつけるクリスマスローズは
冬の代名詞と言えるでしょう。
その可愛らしいフォルムや
冬にも庭を彩ってくれることから
多くのガーデニング好きに重宝されています。
そこで、これからクリスマスローズを栽培予定の人や
種から育ててみたい方のために、今回は
種まきの方法や時期、肥料の与え方などを
まとめてご紹介します!
目次
クリスマスローズとは?
科名:キンポウゲ科
学名:Helleborus
別名:レンテンローズ ヘレボラス
原産地:ヨーロッパ 西アジア
草丈:30cm~60cm
主な開花期:12月-4月
クリスマスローズは毎年花を咲かせる多年草です。
また品種改良も盛んに行われており、冬に咲くものから
春に咲くものまで開花時期も幅広くあるため、
品種を揃えれば冬から春にかけ長くクリスマスローズを
楽しむことができるでしょう。
種まきをしよう!
それではクリスマスローズの種まきを行いましょう!
用意するものや時期をしっかりとチェックして
素敵なクリスマスローズを咲かせましょう。
保存した種で種まきをする方法
次に、種を保存し、種を蒔くのに良い時期が来てから蒔く方法について説明します。
- 用意するもの
赤玉土(中粒)
赤玉土(小粒)
茶こし袋
殺菌剤(ベンレートorダコニール)
バーミキュライトorパーライト
7号苗ポット
- 種まきの時期
クリスマスローズの種まきは
9月〜10月に行います。
これより遅れてしまうと発根が始まってしまいます。
この時、根に傷が付くことで病気の原因となるので、
種まきの時期は必ず守りましょう。
- 手順
- 茶こし袋にクリスマスローズの種と、
バーライトかバーミキュライトを入れてたら、
ベンレートかダコニールを500~1000倍に
希釈した液体に浸します。
ここでのポイントは、種に水分を十分に吸わせることと、種と種とが
接触しないようにすることです。
ここを怠ると種が腐ってしまうことがあります。
これを防ぐために、種同士が触れることに無いよう
十分な量のバーライトあるいはバーミキュライトを
入れるようにしましょう。 - 種が十分に水分を吸収したら、
7号くらいのポットに赤玉土(中粒)と共に
茶こし袋ごと種を入れ、水を与えます。
それ以降、直射日光の当たらないところで、
赤玉土が乾いてしまうことの無いよう
気を付けながら管理します。 - このように保存した種は、病原菌に
侵されないようにするため、ダコニールや
ベンレートの殺菌剤を1か月から1か月半ごとに、
ポットに流し込んでください。 ダコニールは1000倍、ベンレートは500倍に
希釈した溶液を使用します。 - 9月~10月になりましたら、赤玉土(小粒)を
7分目ほど入れた口径が15cmくらいの鉢に、
保存しておいたクリスマスローズの種を蒔きます。
このときあらかじめ、赤玉土を十分に
湿らせておくことを忘れないでください。 - クリスマスローズの種がまき終わったら、
種の上を1cmくらい赤玉土(小粒)で覆い、
発芽するまで乾燥しないように気を付けながら管理します。
ポットを置いておく場所は、やはり直射日光の
当たらない屋外の場所を選びましょう。
とり蒔きをする方法
とり蒔きと言うのは、採取した種を保存せず、
すぐに蒔くことを言います。
とり蒔きで一番簡単なのは、そのまま親株の
根元にバラ蒔きしてしまうことです。
この場合ですと発芽してこない種もあり、
また発芽し成長した後に植え替えが必要な
場合もあります。
もう少し種を管理し種を発芽させるには
次のような手順で種まきを行います。
- 用意するもの
赤玉土(小粒)
ベンレート液
4号苗ポット
- 手順
- 採取した種をベンレート液に約1日浸して殺菌します。
赤玉土を4号ポットに7分目くらい入れ
水を撒いて湿らせます。 - そこにクリスマスローズの種を蒔いて、
その上に赤玉土を1cmほどかけてから、
また水を撒きます。 - 日光が直接当たらない場所に置いて、
発芽するまで乾燥しないように気を付けます。
クリスマスローズの育て方
種まきが終わってひと段落…とはいきません!
綺麗なクリスマスローズを咲かせるためには
それまでの管理が大切です。
肥料や水やりの方法を間違えると枯らしたり
花付きが悪くなる原因となってしまいます。
ポイントをおさえて大切に育てましょう。
肥料はどうする?
肥料は、年に3回追加で与えます。
10月と12月、2月にゆっくり効果のでる
化成肥料を利用しましょう。
または、10〜4月までの間であれば、
薄めた液体肥料を週に1回水やりの
代わりにしても構いません。
夏は休眠期で生長が滞るので、肥料は不要です。
水やりは?
クリスマスローズは乾燥した環境を好む植物です。
土がいつも湿っていると根が腐って
枯れてしまいます。
鉢植えへの水やりは、土の表面が乾いてから
行うのが基本です。
気温や湿気、霜によって花や葉っぱが
傷むので、季節ごとに水やりのタイミングを変えます。
夏は夕方、冬は朝方に花や茎、葉に
当たらないよう株元へ水を注ぎましょう。
気をつけたいポイントは?
- 乾燥に気をつけよう
いちばん気を付けることは、やはり乾燥です。
水をやり過ぎて種を腐らせてしまってはいけませんが、
乾燥に気を付けてあげれば失敗することは
少ないと思います。
まとめ
いかがでしたか?
種まきにも2通りと、難しいクリスマスローズですが
無事に咲かせることができれば喜びもひとしおですよ。
大切に育てることはもちろん、楽しみながら
できればきっと綺麗に咲かせることができます!
慣れてきたら是非色々な品種を集めて育ててくださいね。