ガジュマル盆栽の作り方・仕立て方!鉢植えの選び方、手入れは?

白い丸鉢に苔で植えられた盆栽風のガジュマル

株姿がユニークなガジュマルで盆栽を作って、
室内で手軽に和庭を楽しみませんか?

 

ガジュマル盆栽:鉢選び

様々な盆栽用の鉢

盆栽の鉢には、大きくわけて8種類あります。

 ①長方形(深め)
 ②正方形(深め)
 ③楕円鉢
 ④丸鉢
 ⑤木瓜(もっこう)
 ⑥輪花式(りんかしき)
 ⑦六角
 ⑧八角

ここでは上記の写真のような、やや深めの鉢
おススメします。

また、鉢の素材にも【泥もの】【釉薬(ゆうやく)もの】と
種類があります。

 泥もの・・・泥をそのまま焼いたもの。
        模様がないものが多く、樹を引き立たせる
        ような落ち着いた雰囲気のものが多い。

 釉薬もの・・・色合いの美しいものが多い。
          鉢ばかりが目立ってしまわないように
          選ぶのがポイント。

ガジュマルの場合は、
岩などの自然素材の鉢を使ってもオシャレに見えますよ!

 

ガジュマル盆栽:簡単!

セラミスで植えられた盆栽風ガジュマル

苔をはって、化粧砂利を敷くだけで盆栽風に早変わり!

植え替え材料にプラスして必要な材料は次の通りです。
※植え替えに関しては右記を参考にして下さい▶▶▶【 http://flower-trivia.com/?p=5788&preview=true】

 ・苔
 ・赤玉土(小粒)
 ・ケト土
 ・鉢底ネット

必要な材料の説明と下準備方法

①苔

 園芸店で買ってきてもOK
 自分で採取してきてもOKです。

 自分で採取してきた場合は、
 苔の根元に付いている粘土土をホースのシャワー
 などで取り除いておきましょう!

 苔の仮根 ←このようになればOKです。

②化粧砂利

 化粧砂利同士をすり合わせるように洗っておきます。

 サンゴなど、海のものを使用する時は塩抜きをして
 おきます。

③赤玉土

 粒が2~3ミリのものを用意して下さい。

 できればふるいにかけて余分な砂を落としておくと
 丁寧で良いと思います。

ケト土

 苔を使うときにほぼ必ず使う土です。

 水を加えて良く練り混ぜておきましょう。

 水で練られたケト土ちょっと水入れすぎ?
             くらいがちょうど良いです。

鉢底ネット

 市販の黒い網ネットで良いです。

 凸凹している面を下に向けて敷きましょう。

⑥ヘラ

 昔のアイスクリームの木製スプーンや、
 もんじゃ焼きに使うヘラなど、なんでもOKです。

作り方とポイント

作り方はとっても簡単です!!

ただし、筆者の経験上・・・
ポイント:苔をはるのは一部分二部分にする
のが良いと思います。

【理由】は、表土が乾いているのかわからないから。

      水を与えても苔がほとんど吸い取りガジュマルの
      根までいきわたらない場合があるから。

      苔がガジュマルの幹にあたっていると腐ってくる
      場合があるから。

ポイント:残りの部分は化粧砂利を敷くとgood!

手順1・・・ガジュマル鉢の表土と苔は
      良く湿らせておきます。

手順2・・・ヘラで、苔にケト土を塗っていきます。

ポイント:なるべく平らに塗りましょう。

手順3・・・敷きたい場所に苔を設置します。
      苔のてっぺんをおさえながら、端を土に密着させます。

ポイント:ガジュマルの幹にくっつけないように
     
設置すると幹が腐るのを防げます。

ポイント:鉢の縁に設置する場合は、
     少し鉢の外にはみ出るくらいにしておきます。
     はみ出た部分を鉢の中にくるみ入れるように
     押し込んでいくと失敗しません。

手順4・・・苔の周りにガジュマルを植えた時と同じ土を入れて、
      苔と土が一体になるようにおさえます。

ポイント:手順3と手順4が一番大事!
      隙間ができないようにしっかりと
      土と苔を活着させること。

ポイント:水はけが悪くなるため、
     
全体の表土が凸凹にならないように
     
注意します。

手順5・・・軽く水をあげて、上記のポイントをチェックします。

手順6・・・最後に化粧砂利を敷いて完成です!

 

ガジュマル盆栽:応用編!

石などを抱かせる!

大仏を抱いたガジュマル盆栽

大きめの石や上写真のような大仏様を抱かせる方は
多いようですね。

気根を良く出すガジュマルだからこそできる
盆栽仕立てかもしれません。

木を抱かせる

流木を抱いたガジュマル盆栽

上写真のように、
根の部分を多めに出した仕立て方を根上りといいます。

自然界ではこの木(倒木)が微生物により分解され、
なくなることで見事な根上りガジュマルが生まれるのです。

こちらも石を抱かせる仕立て方に次いで、人気の仕立て方です。

流木を使用する時は、良く塩抜きをしましょう。

網のような根を楽しむ

根洗いガジュマル

上写真のように、
太い根を切りながら細い根を育て、それを露出させた
仕立て方を根洗いといいます。

自然界では、土砂崩れや河川氾濫などの自然災害があります。
その時に、土がさらわれ根があらわになり根洗いができるのです。

作り方は意外と簡単!

 手順1・・・実生(種から育てた)苗or挿し木苗
       を用意します。

 手順2・・・ホースや塩化ビニール管など水に強い筒状のものを
       用意します。

       土を入れた鉢に、筒の1/3ほどを埋め込みます。

 手順3・・・筒に苗を入れて高さを調節しながら土を入れていきます。

 手順4・・・水をたっぷりとやり、温かさを確保できる
       日当りの良い場所で管理します。

 手順5・・・植え替えをせず、2年ほど育てます。

       2年後の春に筒を刃物で切って取り出し、
       水で根についている土を落とせば完成です!

 手順6・・・倒れない程度に高さを調節しながら、
       通常の鉢に植え替えましょう。

 

ガジュマル盆栽:大切な根と葉の割合

ガジュマルの葉と根

コンパクトに仕立てる盆栽で大切なのが、
根と葉の割合です。

根と葉のボリュームが大体同じor根がちょっと多い
がベストです!

作業は春~夏に行いましょう。

 は、1つの枝に2枚ほど残して切ります。
    数週間~1カ月で新芽が出てきて形の良い株に
    なります。

 は、長すぎる太い根は適度な長さに切ります。
    黒・茶色くなった古い根は取り除きます。

    あとは、器に合わせて平らに切りそろえながら、
    根を少なくしていきます。

太い根を切ると枯れてしまうのでは・・・
と心配になる方もいらっしゃいますよね。

作業する時期を守れば大丈夫です!

樹木は、細い根が少ないと葉付きが悪くなる傾向にあります。

細い根を増やすためには、太い根をある程度取り除く必要があるのです。

太い根をそのままにしておくと、
上に上にのびてしまい、コンパクトな盆栽には似合わない容姿に
なってしまいます。

 

まとめ

・苔を使用するときは、土と活着させることが大事!

・苔を敷き詰めると水やりが難しいので、
 一部分にして他は化粧砂利にするのがオススメ!

・コンパクトに仕立てる盆栽は、
 根と葉が同じくらいのボリュームになるように切りそろえる!