素敵なラベンダー畑です

ラベンダーといえば、知らない人はいないほど有名なハーブですよね。

香水や芳香剤はもちろん柔軟剤などにも使われ、
香りを身近に楽しむグッズもたくさん発売されています。

そんなラベンダーを育ててみたいという人も多く
今や園芸店や花屋さんでも苗がたくさん売られています。

ここでは、あなたが手に入れたお気に入りのラベンダーを増やすための方法とコツ、
より元気で大きな株に育てるための切り戻しのポイントなどをご紹介していきます。

 

ラベンダーの2つの増やし方

実はラベンダー、育てるのも増やすのも初心者には難しいといわれています。
ですがそれは、間違った知識や自己流で挑戦するからなんです。

手順を守り、コツさえ押さえれば初めてさんでも大丈夫!
ラベンダーを増やす方法は2つあり、それぞれ向いている株や特徴がありますので
あなたに合った方法を試してみてくださいね。

挿し木で増やす方法

茎の一部を切り取り、土に挿して増やす方法のことです。
これは植物が生き残るために、自分で傷を修復しようと細胞分裂し、
今まで根ではなかった部分が根として成長する仕組みを利用しています。

どの植物にも行えるわけではありませんが、ラベンダーはこの挿し木が広く使われています

種まきで増やす方法

「花を増やす」と聞いたら、まず一番に想像する方法ではないでしょうか。
多くの花が子孫を残すため、花の後にはたくさんの種が実ります。

その種をまくことで、花を増やす方法です。

 

どうして?ラベンダーが株分けNGの理由

ラベンダーの拡大写真

植物やハーブに詳しい方や、ガーデニングを楽しんでいる方なら
「あれ?株分けは?」と思ったかもしれませんね。

実はラベンダー、株分けには向いていません

なぜならラベンダーは草花ではなく、木に近いということをご存知でしたか?

冬越ししたラベンダーはその根元が木質化し、そこから新芽が出ます。
こうして株が年々大きくなっていくのですが、地上部(花や葉)と地下部(根)は
1本の茎(木質)でつながっているので株分けをしようとすると、
その木を割くことになり株を痛めてしまいます。

このようにして増やした株も元の株も、割いたときにできる傷から
土壌の菌に感染したり、腐ってしまったりとラベンダーを痛めることにるので
あまりおすすめできません。

実際プロのラベンダー農家さんも、株分けはしないということなので
やめたほうが良いでしょう。

 

ラベンダーを増やす挿し木の方法

挿し木はラベンダーを増やそうとするとき、広く使われている方法です。
なぜかというと、

●親の性質を確実に受け継いでくれる。=お気に入りの色、形態のラベンダーをそのまま増やせる。
●一株から多くの挿し木を採ることができる。=庭一面、花壇一面ラベンダーにすることも夢じゃない!

という特徴があるからです。
コツをつかめばほかの植物でも挑戦できるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

時期

挿し木は一年中できるわけではありません。
ラベンダーの場合は春(4月から6月)と秋(9月から10月)の二期です。

中でも5月から6月は挿し木の好適期になります。
これは気温が安定し、土にも程よく湿度が保たれていることから
生長を促進し、根の働きが活発になるためです。

用意するもの

・園芸用のはさみ(なければ普通のはさみでも可。ただし切れ味がいいもの)
・水を入れたコップなど(切った枝をつけます)
・新しい植木鉢(あまり大きくないもの)
・挿し木用の土(バーミキュライトなどの無菌の土。挿し木専用の土を使うのもおすすめです)
・鉢底に敷くネットや鉢底石(鉢の穴より一回りくらい大きければOK)
・発根促進剤(なくてもいいですが、あれば発根率がグン、と上がります)

方法

挿し木の下準備

 

1、コップなどを用意しておきます。

2、親株から挿し木する枝(挿し穂)を切ります。

【重要】必ず先端から7~10㎝、細くて不安定なら5~6㎝のところを切ってください。

株元の固い部分から若い根は生えにくく、失敗の原因になります。
先端の生長が活発なところを使ってくださいね。

3、切った枝の下のほうについている葉を少し(下から2~3㎝の位置)落とします。

4、切り口を斜めにカットします。
広い面でたくさんの水を吸い上げてもらうために必要な作業です。
はさみやカッターナイフなどを使うと簡単ですよ。

5、発根促進剤を規定量通りに薄めた水をコップに入れ、そこに切った枝をつけます。
水につける位置は3~4㎝程度がいいでしょう。
時間としては3~4時間、吸水が悪ければ一晩つけるのがポイントです。

発根促進剤として有名なものに『メネデール』『ルートン』があります。
・メネデール…100倍に薄めて使います。
・ルートン…水に浸した部分に、薄い膜ができる程度に粉のまままぶします。
メネデールは、その後の水やりやほかの植物が弱っている時などにも使えるので
1本用意しておけば安心かもしれませんね。

メネデールの効果

6、新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石、用意した土を入れる。
土は挿し穂、挿し木専用の用土が、無菌のバーミキュライトを使いましょう。
この時、培養土など肥料成分が入っていると、
そこに含まれる微生物や雑菌が切り口から入り、挿し木が弱ったり病気になることがあるので
必ず無菌のものにしてくださいね。

7、割りばしや指などで土に穴をあけ、そこに挿し木をさします。
さしたあと水やりをし、土と挿し木が密着するよう上から手で押さえてください。

8、発根まで水を欠かさないようにします。
発根までは約1か月程度かかります。
この間、根がないので当然吸水は葉と茎からになります。
土が完全に乾かない程度の水やりと、葉がしおれないように霧吹きなどで
葉にも直接水分を与えることを忘れないでくださいね。

ただし常にべちゃべちゃな土だと、逆に枯れてしまいます。
毎日観察して、その挿し木に一番最適な水やりを見つけてくださいね。

9、新しい鉢は直射日光を避け、風通しの良い半日陰(午前中のみ日が当たる)場所で管理しましょう。
明るめの窓辺や軒下などがおすすめです。

注意

いざ挿し木を行ったあと、よくある2つの失敗のパターンがあります。

「根が生えない」「根が生えたあと、植え替えたら枯れてしまった」
どちらも理由は水のやりすぎ、または水が足りないのどちらかが原因です。
根が生えるまでは水を欠かさないように、根が生えてからは一度土が完全に乾いてから
たっぷりと水やりをする、と覚えておいてくださいね。

「親株が枯れた」「親株の花が咲かなくなった」
親株に異常が出ることもあります。
この場合は茎を切りすぎたことが原因です。
茎を切ったあと、親株の茎に葉が少なくとも4~5枚は残るようにしましょう。

 

より詳細なラベンダーの挿し木については、
下記記事で解説しています。

⇒ ラベンダーの挿し木の時期はいつ?挿し木の仕方も徹底解説!

 

ラベンダーを増やす種まきの方法

ラベンダーの種を取りましょう

ラベンダーを早く増やしたい場合は挿し木がおすすめですが、
たくさん増やしたいのなら、やはり種をまく方法がおすすめです。

種から採るなら

直射日光の当たらない風通しの良い場所に、花を下にして10日ほど乾燥させます。
完全に乾いたら白い紙の上などで、花をもみほぐしてみてください。
黒く、小さな丸い粒が出てくると思いますが、それが種です。
とても小さいのでなくさないように注意が必要です。

時期

種まきに最適な時期は4~5月です。
その2週間ほど前から冷蔵庫に種を入れておきましょう。
ラベンダーは寒さを経験しないと発芽しないという特徴があるので
発芽率を上げたい場合は、必ず行ってくださいね。

用意するもの

・種まき用のまき床(鉢、プランター、プラスチック容器など、水が抜けるもの)
・種まき用の土(ピートモスや種まき専用の土)
・発芽促進剤(なくてもいいですが、発芽率を上げたいときは使用してください)

方法

ラベンダーの種

1、2週間ほど冷蔵庫で冷やしておいた種を3日間水に浸す
発芽促進剤を使用する場合は、この時規定量に希釈します。
水に浮いたままの種は発芽しませんので、捨ててください。

2、まき床に土を入れ、先に水を含ませておきます。
種がとても小さいため、まいたあとに水をたくさん上げようとすると
種が流れてしまうので、しっかり湿らせておきましょう。

3、まき床の上に種をまき、種が隠れる程度に新しい土を乗せて霧吹きなどで
そっと水を含ませます。
発芽までは2週間程度かかります。
土が乾かないように水やりをしますが、種が流れないように注意してください。

4、芽が出てきたら、茎のしっかりした、色の濃い葉のもの以外を間引きましょう。
葉っぱが4,5枚になったら鉢などに移し替えて、大きく育ててください。

注意

発芽するまでは直射日光を避け、明るい日陰に置き乾燥しないように注意しましょう。
種まき専用の土や、ピートモスは乾燥しやすい土です。
見た目だけでなく、実際土を触って確認してくださいね。

ラベンダーは過湿に弱いといわれていますが、それは大きく育ってから。
本葉が出るまではしっかりお水をあげましょう。

ラベンダーの芽が出ました

 

また、より詳細な種まきの方法については、
下記の記事で解説しています。

ラベンダーの種まき方法まとめ!種まき時期や発芽後の育て方

 

切り戻し剪定は必要?

ラベンダーは蒸れ、暑さ、風通しの悪さが大の苦手です。
日本の高温多湿の夏はラベンダーには苦痛そのもの。

それを解消してあげる意味でも切り戻しは必要な作業です。
快適にしてあげることによって株が大きく、元気にもなりますので
ぜひ覚えておきましょう。

切り戻しの時期と切る位置

剪定は花が咲いたあとに行います。
花の剪定と枝の剪定、2種類ありますので、順番に見ていきましょう。

●花の剪定
咲き終わった花を、伸びた茎ごと切り取ります。
花の下、一番最初の葉の位置できると覚えておくとよいでしょう。

正確には花茎の下、葉のわきから新芽が出ていると思いますので
その少し上で切ってください。
花だけを切ると茎が立ち枯れますし、見た目もよくありません。

剪定の位置

●枝の剪定
土に接している葉はありませんか?
そういった場合は枝から切って風通しを良くしてあげましょう。
雨や水やりで泥はねをする場所があるなら、そこも切ることをおすすめします。

また、枝が込み合っている場所の剪定も積極的に行ってください。
古い枝を、根元から切るようにします。
葉の間から新芽が出ていれば、そこまで切り戻しても大丈夫です。
涼しく見える位置まで、思い切って剪定してみてください。

注意点

剪定のポイントは、とにかく涼しくしてあげることです。
新芽を切り落とさない限り、枯れてしまうことはないので新芽の位置を確認して
積極的にお手入れしてあげてくださいね。

 

もし枯れてしまった場合は、こちらを参考にどうぞ。

⇒ ラベンダーの花が終わった・枯れた後の剪定時期と方法

 

正しい手入れで長く楽しもう

お気に入りのラベンダーが花壇いっぱい、鉢いっぱいに咲いたところを想像してみてください。
風に揺れ、香り立つ様子はまさにハーブの女王。

剪定をし、大事に手入れをしたラベンダーは目に見えて元気に、
そしてたくさんの花が咲くようになります。

ラベンダーは木、ということをお伝えしましたが
大事に手入れをしたラベンダーは何年にもわたって花を咲かせてくれるので
花期を楽しみに、剪定、挿し木、種まきしてみてくださいね。

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