ひまわりの種類ってどれくらいあるのでしょう?
夏のお花の代表といえば、ひまわり。
真夏の太陽に向かって誇らしげに咲いている姿は、まさに太陽のようですよね。
インカ帝国では、太陽神のシンボルとして、
また世界各国でも太陽にちなむ名前で呼ばれています。
ひまわりって日に向かって回るから「日回り」って名前がついたそうなんですけど、
実は、成長期の一時期だけに限って回るんですよ。
大きく成長し、蕾がついて花が咲く頃になると回らなくなるんです。
目次
ひまわりの種類 を大きく分類すると3つに分けられます
園芸用ヒマワリ
一般的に園芸用として売られているもので、
八重咲きのもの、ちょっと変わった品種などや枝分かれして花が咲くものなど、
鑑賞を目的として品種改良されているもの。
食用ヒマワリ
お菓子や、スナック製品を作るために品種改良されたもので、
種が大きく、種の殻に白黒の縞模様が入っています。
この品種は種から花を育てて種を収穫し、茹でたり、炒めたりして食べることもできますよ。
ひまわりの種は栄養価が高く、健康に優れた効果と効能があります。
- 生活習慣病の予防
- 高血圧の予防
- 免疫力向上
- 動脈硬化を予防
- アンチエイジング
- うつ病の予防
上記のような予防効果があります。
ひまわりの種にはリノール酸が含まれているので、
コレステロール値の上昇を抑える作用も期待できますよ。
油料用ヒマワリ
ヒマワリの品種の大部分を占め、油を多く採るために品種改良されています。
ウクライナやロシアでの生産が多く、「ひまわり油」として販売されています。
ひまわり油はオメガ6系の油で、若返りのビタミンと呼ばれる「ビタミンE」が豊富に含まれていますよ。
ひまわりの別名はどんなものがある?
- 日車(ひぐるま)
- 日輪草(にちりんそう)
- 日向葵(ひゅうがあおい)
- 迎陽花
- 望日蓮
- 羞天花(しゅうてんか)
- サンフラワー
ひまわりにはこんなにたくさんの別名があるんですね。
一年草ひまわりの種類・品種一覧
イタリアンホワイト
播種期:4〜6月
発芽温度:25℃
花期:7月〜9月
花の特徴
花径7〜10㎝。
草丈120〜150㎝。
花びらは薄い黄色が中心から差します。花芯は濃い茶色でコントラストが綺麗です。
ホワイト系なのでとても爽やかな印象のひまわりです。
ゴッホのひまわり
播種期:4〜6月
発芽温度:25℃
花期:7月〜9月
花の特徴
花径15㎝。
草丈150〜180㎝。
一重・半八重・八重咲きが混じり、中心部もバラエティーに富んでいます。
花粉が出ないので切り花にも向きます。
ゴッホが描いたヒマワリのイメージに近い品種です。
コング
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
草丈が3mにもなる超巨大なひまわり。
花径30㎝。花数も多くとても目立ちます。
花は黄色に中央は茶色。
海外で育成された品種。花色、花姿、草丈には個体差があります。
サンゴールド
播種期:4〜6月
発芽温度:25℃
花期:7月〜9月
花の特徴
花径15㎝。花びらは鮮やかな濃いオレンジ色。豪華な八重咲き品種。
草丈140㎝。スプレー状にわき枝が広がります。
観賞期間が長く、切り花にも向く。
F1サンリッチ系
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
- F1サンリッチ レモン(45日タイプ)
鮮やかなレモン色。黒い芯のコントラストがはっきりとしたお花。 - F1サンリッチ レモン(55日タイプ)
花びらは明るい黄色。花芯は黒褐色。 - F1サンリッチ フレッシュレモン(55日タイプ)
爽やかなレモン色。花の中央が緑色で外に向かってオレンジ色に変化します。 - F1サンリッチ バレンシア(50日タイプ)
濃いオレンジ色。茶色の芯に濃い緑色の葉のコントラストが素敵。 - F1サンリッチ バナナ(50日タイプ)
中央部分は濃い黄色で外に向かって淡い黄色にになるの花弁。花芯は濃茶。 - F1サンリッチ オレンジ(55日タイプ)
花は濃いオレンジ色。芯は黒褐色。 - F1サンリッチ フレッシュオレンジ(55日タイプ)
濃いオレンジの花びら。花弁の中央はグリーンでオレンジ色へと変化する。 - F1サンリッチ フレッシュオレンジα(55日タイプ)
オレンジ色の花。緑の芯はゆっくりと咲き進みます。
F1サンリッチ共通の花の特徴
花径8〜10㎝、10〜12㎝。
種まきから発芽までの期間が違う3タイプがあり、それぞれ草丈が変わる。
- 45日タイプ:100〜120㎝
- 50日タイプ:130〜140㎝
- 55日タイプ:160〜170㎝
草丈が高く、一本立ちの品種。
花色は名前のようにオレンジ、レモン色と花色がとてもキレイです。
花粉が出ないので花もちがよく、切り花にも向いています。
植える間隔や、ポット蒔きにすることで花の大きさを変えることができる面白い品種です。
F1サマーサンリッチ系
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
- F1サマーサンリッチ パイン(45日タイプ)
淡いレモン色。芯は黒褐色でコントラストがはっきりしています。 - F1サマーサンリッチ オレンジ(45日タイプ)
オレンジ色の花。中心は黒色。
花の特徴は、F1サンリッチと同じなので上記を参照してくださいね。
大雪山
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
花径10㎝。
草丈1.5〜2m。
黄色の花びらに中央は茶褐色。
葉は銀葉で美しく、分岐性に優れており、たくさん咲きます。
ビンセント系
花の特徴
- ビンセント(2型)オレンジ
花びらは丸みを帯びており、鮮やかなオレンジ色。中央は濃茶。 - ビンセント(2型)クリアオレンジ
花びらはオレンジ色で、中心はグリーンからオレンジ色。 - ビンセント(2型)ポメロ
レモンイエローの花びらは光沢があり涼しげ。中心は濃い茶色でコントラストが美しい。 - ビンセント(2型)ネーブル
濃いオレンジ色で花びらは同じシリーズと比べて少し尖った感じです。
ビンセント共通の特徴
花径15㎝。
草丈160㎝。
上を向いて咲きます。
種まきから開花するまで約55日なので、
種まきを少しずつずらすと夏の間ずっと咲かせることができますよ。
例えば、4月の終わりに種まきしたものが6月に花が咲き、
6月に種まきすると、8月上旬に花が咲が見られ、8月上旬に蒔くと9月中旬から花が楽しめます。
プラドレッド
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
花径15㎝。
草丈は1.2〜1.4m。
濃赤色の花。とても個性的なひまわり。
枝分かれもよく、花をたくさん咲かせます。切り花にも向く。
F1ムーランルージュ
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
花径12〜15㎝。
草丈約2m。
花びらが濃いチョコレート色でとてもシックです。
茎の上部でよく枝分かれします。
海外で育成された品種で、花色、花姿、草丈などに個体差があります。
モネのひまわり
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
花径15㎝。
草丈150〜180㎝。
鮮やかなレモンイエローの花びらに、中心はグリーン。
花形の整った八重咲き品種です。
よく分枝する。花粉が出ないので切り花にも向く。
一年草の矮性ひまわりの種類・品種一覧
F1グッドスマイル
栽培条件により花の大きさや草丈を変えることができるミニひまわり。
- 秋蒔きすると、7.5㎝のポット栽培で草丈約12㎝、花径約8㎝くらいになります。
種まき後30〜45日間、蕾が十分に膨らむまで、最低温度10〜15度を保てれば、
その後、最低温度5度程度でも開花することができます。 - 夏に露地直まきにすると、草丈約45㎝、花径16㎝くらいになります。
- 小さな栽培ポット(直径5〜9㎝)で土の量を少なくして育てると、花も小さくなります。
花の特徴
花色は、花びらが濃い黄色で中心部分が黒褐色。
花粉が出ないので黄色と黒のコントラストがとても鮮明です。
小夏
播種期:4〜6月
発芽温度:20〜25℃
花期:7〜9月(種まきの時期により変わる)
花の特徴
花径は約10cm。
花壇植えで草丈約25cm。
濃い黄色の花びらに中心は濃茶色。
コンパクトでかわいいミニヒマワリです。
花粉が出ないので花もちがよいのもいいです。
ソリータ
播種期:4〜6月
発芽温度:20〜25℃
花期:7〜9月
花の特徴
花径は約12cm。
草丈は50〜70㎝。
花びらが細めの花がたくさん咲きます。花持ちが良い分枝タイプのヒマワリです。
黄色の花弁に花芯もオレンジ色。無花粉なので切り花にも良いですね。
プランターでも育てられます。
テディーベア
播種期:4〜7月
発芽温度:25℃
花期:6月中旬〜10月
花の特徴
花径10㎝。
草丈は約60〜80㎝。
明るいオレンジ色の花弁はこんもり丸みがある八重咲きで開花期も長い。
矮性で分枝が多く、たくさんの花を長い間楽しめます。
花壇やコンテナに向きます。
宿根草のひまわり
姫ひまわり・華姫
花径:4〜5㎝
草丈:50〜100㎝
花期:6月下旬〜9月
花の特徴
花びらは鮮明な黄色で華やか。
茎が強く草姿がよい。切り花にも向いています。
ロドンゴールド
花径:4〜5㎝
草丈:100〜150㎝
花期:7〜10月
花の特徴
濃黄色の八重咲きの花。
強健種。切り花にも良い。
丁子咲き姫ヒマワリ
花径:6〜7㎝
草丈:80〜100㎝
花期:7月下旬〜10月上旬
花の特徴
濃い黄色の花びら。
宿根ひまわりのの中では一番大きな花。とても強健。
プレナス
花径:8㎝。
草丈:1.5〜1.8m。
花期:8月〜10月
花の特徴
鮮やかな黄色の花びらでダリアのようなボール状の花姿。
とてもインパクトがあるかわいい花です。
ひまわりの種まきの時期と方法
- 播種期:4〜7月
- 発芽温度:25℃
発芽適温、生育適温ともに20℃以上と高温を好む花です。
葉桜のころからタネまきします。
タネは大きくまきやすいので、2〜3粒ずつ直播きにするか、
清潔な土を入れて9cmポットに2〜3粒のタネを1cmほどの深さに、
タネどうしが触れないようにまきます。
発芽後は丈夫な苗を1本にし、日当たりと風通しのよい場所で苗が徒長しないように、
水やりに注意して健康な苗にします。
日当たりと水はけのよい場所に、株間30〜40cmで植えつけます。
肥料分が多いと伸びすぎて倒れやすいので、元肥は少なめにし、株の様子を見て追肥します。
ひまわりの花びらは何枚?
ひまわりの花は一つなのか、たくさん集まったものなのでしょうか?
ひまわりは頭状花序であり、多数の花が集まって、一つの花の形を作ります。
わかりにくいですよね〜。
ひまわりの花は1つの花 のように見えますが、実は小さな花がいくつも集まっ てできたものなのです。
これを頭状花(とうじょうか)といいます。
外側は舌状花(ぜつじょうか)、中央部分は筒状花(つつじょうか)の2種類の花で構成されているんです。
ひまわりの花びらの部分を舌状花といい雄しべはありません。
虫をおびき寄せる役目をしています。
中央部分は筒状花でたくさんの小さな花の集まりです。
こちらは雄しべと雌しべがあり、一つ一つの花に種ができます。
では、花びらは何枚?ということなんですが、
舌状花を詳しく見ると、5枚の花弁が癒合した合弁花(ごうべんか)なんですね。
5枚の花弁がひっついて1枚の花となっています。
ということで、ひまわりの花びらは5枚ということになります。
まとめ
ひまわりの種類はとってもたくさんありますね。
ここで紹介したのは、ほんの一部のものです。
矮性のものや高性のもの、花の色や大きさも咲き方も色々で選ぶのに迷いますね。
プランターで小さく育てるのなら、矮性品種を選ぶと良いと思います。
地植えするのなら、大きく育つものでも大丈夫ですね。
花壇の奥の方へ植えるとよいでしょう。
ひまわりは比較的育てやすい花です。
病害虫では、ナメクジやべと病にかかりやすいので注意が必要です。
ナメクジは見つけ次第捕獲、または塩をかけて退治しましょう。
べと病は、湿度が高くなるとかかりやすいので、風通しが良くなるようにするとよいですね。
今年の夏は、ひまわりを育ててみませんか?