ガーベラは、夏の暑さには弱いですが、
春と秋には花を咲かせてくれる多年草です。
この開花時期も寄せ植えのポイントになります。
春から秋まで咲き続けるのではなく、
夏に花数が少なくなるガーベラだからこそ、一緒に寄せ植えしたい花もあります。
ガーベラの寄せ植えのコツや、
相性の良い花、管理方法を紹介します!
コツを掴んで、相性の良い花を自分でも迷わず選べるようになるといいですね。
目次
ガーベラの寄せ植えの基本・綺麗に飾るコツ!
ガーベラと相性の良い花を見る前に、
まずは、ガーベラの性質やガーベラの寄せ植えの基本・コツを知っておくといいですよ。
簡単に紹介します。
ガーベラの性質・寄せ植えの基本
ガーベラは高温多湿が苦手。
→似た性質の花は相性がいい。
生育適温は10~20℃。
25~30℃や0~5℃以下になると枯れてしまいます。
5℃以下の低温に当たらないと花芽がつかない花は、
ガーベラと寄せ植えするのは向いていないかもしれませんね。
※寒さ・病気に強いガーデンガーベラという品種もあります。
冬に地上部が枯れても春に芽を出したりします。
ガーベラの開花は3~5月・9~11月。
→6~8月も元気に咲く夏の花を入れると綺麗!
そして、ガーベラの寄せ植えの基本ですが…
- 同じような開花時期(春~秋)に咲くメインにしたい花(多年草)をいくつか入れる。
(夏に元気に咲く花も入れるのがポイント!) - そこに、春に咲く花(1年草)や秋・冬に咲く花(1年草)を植えて楽しむ。
というのが良いと思います。ぜひ参考にしてください。
ガーベラだけでも十分綺麗だから満足!というときや、頻繁に寄せ植えをして楽しめる方なら、
多年草を寄せ植えしなくても(少なめでも)、時々1年草を寄せ植えすればいいですね。
綺麗に飾るコツ!
ガーベラは、下の方で大きな葉を茂らせます。
寄せ植えを作るときは、互いの生育を妨げないように、
違った形(葉のつき方や生育の仕方)の花を選ぶのがコツです。
そうすると、葉が蒸れにくくなって病害虫の予防にも繋がります。
また、見た目も綺麗・お洒落な寄せ植えになりやすいですよ。
では、寄せ植えのイメージをしつつ、
相性の良い花を確認してみてください。
ガーベラの寄せ植えで相性OKな花一覧
ガーベラと寄せ植えで相性が良い花を13種類紹介します。
花ごとに開花時期などを紹介しているので、
多年草か1年草か?や開花時期に注目して見てください。
「バコパ(ステラ)」
多年草。
垂れるように茎を伸ばし生育します。
花が咲く時期は、3~6月・9~11月。
高温多湿に弱い。
「(スイート)アリッサム」
多年草。
花は3~6月・9~11月。
高温多湿に弱い。
「マーガレット」
多年草。
花は3~6月。
高温多湿に弱い。
「カスミソウ・宿根カスミソウ」
1年草と宿根多年草があります。
開花時期は種類によって異なりますが、
大体、5~7月。
高温多湿に弱い。
「タイム」
多年草。
花は5~7月・9月。
高温多湿に弱い。
「サザンクロス(クロウウエア)」
常緑低木。
花は星形で、5~11月。
高温多湿に弱い。
「キンギョソウ」
多年草。
花は4~6月。
高温多湿に弱い。
「センニチコウ」
1年草。
花は7~11月。
多湿と寒さに弱い。
寒さにもやや強い多年草の「キバナセンニチコウ」という花もあります。
開花時期は大体同じ。
「ストック」
多年草。
花は11~3月。
高温多湿に弱い。
「ビオラ」
1年草。
花は11~4月。
高温多湿に弱い。
宿根ビオラ(多年草)もあります。
「ハボタン」
多年草。
11~5月頃に葉が色づく。
暑さに弱く、冬の寒さや霜には強い。
「シロタエギク」
多年草。
高温多湿にやや弱い。
シルバーリーフとして葉を観賞。
寄せ植えすると全体の雰囲気が一気に変わります。
それぞれの品種も色々あるので、
通販サイトで検索して、花色や生育の仕方(這性・立性など)を見てみるといいですね。
通販サイト:https://www.rakuten.co.jp/
ガーベラと相性が良い花を13種類だけ大まかに紹介しましたが、
良さそうな花はありましたか?
他にも色々な花があります。
好きな花があったら調べてみて、
ガーベラの寄せ植えに合うか考えてみてください。
当サイトでも季節ごとに花を紹介しているので、見てみてください。
ガーベラの寄せ植えの作り方&管理方法
ガーベラの寄せ植えの作り方と管理方法を紹介します。
作り方
寄せ植えをする前に、枯れた葉などは切り、
ポット苗は一度並べてレイアウトを決めてみてください。
植木鉢もきちんと選ぶと、綺麗な寄せ植えになります。
淡い(明るい)色の鉢を選べば可愛い仕上がりになりますよ。
プラスチックや陶器、ブリキ、セメントなどよりも、
通気性や排水性が良いテラコッタ鉢がおススメです。
ヤシの木マット付きのハンギングバスケットに植える場合は、
花がよく見えるように、少し低い位置でバスケットを吊るすといいですね。
「寄せ植えの方法」
春や秋に行いましょう。
最初に、鉢・プランターには鉢底ネットを入れて鉢底石を少し入れます。
鉢底石はネットに入れてから鉢底に入れておくと、
植え替え後に鉢底石を再利用する場合、手間なく取り出せます。
鉢底石の上に土を薄く入れます。
土は、草花培養土か、
赤玉土・腐葉土7:3に緩効性化成肥料を混ぜた土を使います。
そしたら苗を入れて、土を鉢の縁より少し下まで入れましょう。
割りばしなどで土をつつきながら隙間なく土を入れてください。
地植えの場合は、必要そうなら腐葉土を混ぜたりして、
そのあと堆肥か緩効性化成肥料を施してから、20~30cmくらい間隔で寄せ植えしましょう。
寄せ植えができたら、たっぷりと水をあげてから管理しましょう。
管理方法
「夏」
鉢植え…直射日光は避け、暑い地域では半日陰になる所が適切。梅雨時は雨が当たらない風通しの良い場所がおススメ。
地植え…30℃を超えるような暑い地域では、すだれなどで遮光。
夏は肥料を控えます。
特に梅雨前は、枯れた葉などを取り除いて葉数を少し減らし、
蒸れないようにします。
「冬」
鉢植え…0~5℃以下になるようなら室内に取り込みましょう。
地植え…ワラなどを敷く。
※難しい場合は、夏や冬に枯れる一年草扱いにしたり、
地植えにした場合は、鉢に株分けをして場所を移動させて越冬したりしてもいいですね。
冬も肥料は控えます。
「水やり・肥料」
多湿に弱いので、土がしっかりと乾いてから水やりをします。
鉢植えには、花に水がかからないようにあげるのがポイント!
肥料は、夏・冬以外の開花時期に追肥として、
目安としては月に1度の緩効性化成肥料か週に1度の液肥をあげます。
リン酸(P)が多い肥料を選ぶのがポイント!
あとは、ガーベラは根の生長が早いので、
根が詰まってきたら鉢植えは植え替えもしましょう。
「花がら・葉摘み」
枯れた花がらや葉などはその都度摘み取りましょう。
ガーベラと寄せ植えする花の切り戻しは、
花芽がつくられる時期に行わないように、それぞれの適期を調べて行ってください。
まとめ
ガーベラは高温多湿・寒さ(霜)に弱い多年草。
湿気を好む花以外なら寄せ植えの相性は大体OKです。
ですが、土際で幅広い葉を茂らせる花ばかりを寄せ植えすると、蒸れやすくなります。
夏に花数が少なくなるガーベラとは、
センニチコウ・キバナセンニチコウなど、真夏も元気に咲く花も寄せ植えするのがおススメです。
地植え以外のものは、夏・冬に適切な場所に移動させて管理しましょう。
10℃~20℃の適温であれば、ガーベラは綺麗な花を咲かせてくれます。
色々な花と寄せ植えして楽しんでください。