シンビジウムは育てやすい花ですが、花が咲きにくいともいわれています。
来年の冬~春も綺麗な花を咲かせるために、適切な手入れをしましょう。
花が終わったらやることや、
元気に育てるための植え替え・肥料についても紹介します!
その他、バルブについてこんな疑問はありませんか?
- 同じバルブから来年も咲くのか?
- 古いバルブは必要か?
- バルブの役割は何か?
これらについても解説します。
目次
手入れ①【12月~4月】シンビジウムの花が終わったらやること!
シンビジウムの花が終わったらやることは、
花茎を切ること!です。
花を長期間つけておくと、それだけ株に負担がかかってしまいます。
花をつけることへの負担を減らして、春から出る新芽のための余力を残しておくために花茎を切ります。
病気に感染しないように、加熱消毒した清潔なハサミを使って切ってください。
花茎を切るタイミングは、遅くても花が終わったら!
なるべく早い方が良く、開花して1か月くらい楽しんだら花茎を付け根から切ります。
3~4月に咲いている花は、花が少しだけ枯れてきた頃、早めに切りましょう。
もったいない!と思うかもしれませんが、安心してください。
花茎ごと切った花は、花瓶に飾って楽しめますよ!
水切り(水に茎を浸けて水中で切る)をしてから花瓶に飾りましょう。
切り花は、涼しいところだと長持ちします。
強い日光やエアコンの風が当たらない所に置いて、
頻繁に水替えしたり、切り口が傷んできたらまた水切りをしたりしながら花を楽しんでください。
手入れ②【春・秋】シンビジウムの新芽が出たらやること!
春になってシンビジウムの花が終わったら、
次にやることは、芽かきです!
新芽をそのまま全部育てると、株が弱って花芽をつくる力がなくなってしまうので、
新芽を取り除く芽かきをします。
芽かきの時期は、
4~5月と開花前の10~11月。
それぞれのバルブ(葉の付け根のふくらみ)に1つの新芽が残るように、他の新芽は切り取ります。
新芽は、バルブの脇から出てきます。
秋の芽かきで気を付けることは、花芽を間違って取らないようにすることです。
新芽(葉芽)は、固くて平べったくて細長い芽です。
花芽は、ふくらみがあって柔らかい芽です。
春と秋の芽かきもきちんとすることで、花芽がつきやすくなり、綺麗な花が咲きます。
シンビジウムのバルブについて
「バルブ」とは、葉の付け根にある膨らみのことです。
シンビジウムのバルブについて、簡潔に紹介します。
一度花をつけたバルブからは来年も花がつく?
答えはNO!です。
基本的には、一度花を咲かせたバルブからはもう花は咲きません。
古いバルブは必要?
答えはYES!です。
一度花が咲いて葉もないようなバルブでも、残しておいてください。
中身がスカスカになってしまったバルブは必要ないですが、
しっかりと固い古いバルブは必要です。
バルブの役割とは?
バルブは、水分や栄養をためておく役割をしています。
古くなったバルブも、栄養などを若いバルブに送る役割をしています。
なので、古いバルブがついている方が生長が良くなります。
シンビジウムを元気に育てる方法~植え替え・肥料~
シンビジウムの花を咲かせるためには、植え替えや肥料も大事です。
それぞれの時期や方法を紹介します。
植え替えの時期と方法
シンビジウムの植え替えの時期は、4~5月です。
売られている鉢植えは、根が一杯になっていることが多いです。
買ってきた鉢植えをそのままずっと育てている場合は、花が終わるこの時期に植え替えをしてください。
その後は、2~3年に一度が目安です。
「鉢」
洋ラン用の植木鉢が適切です。
プラスチック鉢は、排水性などが悪いので乾燥しにくくなります。
素焼き鉢は、通気性などが良いので乾燥しやすいです。
鉢に合った用土を使うか、用土に合った鉢を選びましょう。
「用土」
洋ラン用の土か、
日向土6:パーライト4などの排水性と通気性が良い土を使いましょう。
これらの用土では、プラスチック鉢がおススメ。
または、水苔。
水苔にするときは、素焼き鉢がおススメです。
「方法」
腐った根は切って、少しだけ大きい鉢に植え替えをします。
用土を隙間なくしっかりと入れるようにしてください。
植え替えたばかりの頃は、
半日陰に置いて水やりも控え目にし、徐々に普通の育て方をしてください。
大きくなりすぎたり古くなったりしている株の場合は、植え替えではなく株分けをしましょう。
時期などは同じで、新芽付きバルブ・古いバルブを含めて3つのバルブで一株にしましょう。
植え替えや株分けのときには、元肥として固形肥料をあげます。
洋ラン用の肥料がおススメです。
肥料の時期と方法
シンビジウムの肥料の時期は、真夏と冬を除いた時期です。
4~7月・9~10月。
洋ラン用の肥料がおススメです。
植え付けや植え替えで固形肥料をあげた場合を除き、
7月頃までに肥料をあげるときは、固形肥料がいいようです。
そのあとは、株が疲れ気味になる真夏を除いて、開花するまで週に1度薄めた液肥をあげましょう。
まとめ:花が終わったらやるシンビジウムの手入れ2つ
- 花が終わったら「花茎切り」
- 春と秋に「芽かき」
シンビジウムの花を綺麗に咲かせるためには、
株の負担になるものをなるべく取り除いて、新芽・花芽を充実させるのがポイントです。
花が咲き切る前や花が終わったら花茎を切り、
春と秋に1つのバルブに対して1つの新芽が残るように芽かきをしましょう。
簡単な手入れ2つで、花つきが大きく変わります。
その他、シンビジウムの育て方に沿って育ててみてください。
今までよりも綺麗に花が咲くといいですね。