苔玉のカビ・虫の対処法!普通の農薬でいい?

 苔

苔玉は、カビが生えたり腐ったり、
虫がついたりもします。

そうなってしまったとき、普通の鉢植えなどなら殺菌剤などをかけて対処しますが…
苔玉はどうすればいいのか迷いますよね。

苔玉のカビ・虫の対処法や、
れらの予防法(育て方や飾り方)を詳しく紹介します。

苔玉のカビの対処法

 苔玉にカビが生えてしまったときの対処方法を紹介します。

カビは苔を枯らす直接の原因にはなりにくいようですが、中に植わっている植物に影響が出てしまうかもしれないので、対処しましょう。

酢

少し水を汲んで、そこに木酢液か無糖の食酢をほんの少し垂らします。ティッシュに少し液をつけて、それで苔玉のカビを軽く拭き取ります。

木酢・酢を苔玉に沢山ベタベタとつけてしまうと、枯れてしまうので気を付けてください!

他の対処法としては、
“トップジン“などの農薬を規定よりももっと薄めて散布する方法もあります。
ただし、苔は農薬などに強くないので、あまり使わないようにしましょう。
使うときは、苔に影響がないか事前に少し試しておくと安心です。

あとは、水やりを控えめにして育ててみてください。

腐敗臭の原因

 臭いにおい

苔玉がヌルヌルとしてドブのような腐敗臭になってしまう原因は、
水のあげすぎや置き場所(風通しが悪いなど)です。

そうなってしまった場合は、日当たり・風通しの良い所においてしばらく乾燥気味にしてみるか、苔玉を新しく作り直します。

苔玉が腐ってしまうほどずっと過湿状態になっていたということは、苔玉の中に植わっている植物の根も腐ってしまっているかもしれません。

苔玉の作り方はあまり難しくないので、
作り直すといいかもしれません。

苔玉の中は、ケト土と赤玉土小粒が7:3の土に水を加えて練り丸め、くぼみを作って中に植物の用土を入れて閉じたものが一般的です。周りの苔はハイゴケが良く使われています。
他に使うものは、糸です。苔玉を作ったあと、苔玉にグルグルと木綿糸かテグスなどの糸を巻き付けて縛ります。

 

苔玉の中身の作り方はいくつかの方法があるので、苔玉を作り直したいときは、苔玉の作り方を調べてみてください。 

 

苔玉につく虫の駆除方法

 虫を払う

苔玉にはコバエがつきやすいようです。

 虫が沢山湧いてしまった場合は、
オケなどに水を汲んで苔玉を5分くらい沈めたあと、絞ってから日当たり・風通しの良いところでしっかりと乾かしてみてください。

それでも虫が苔玉の中から湧いているようなら、苔玉を新しく作り直しましょう。

コバエが多い場合は、酢と洗剤を入れた容器を近くに置いておくと結構沢山取れたりします。

 

苔玉のカビや虫の予防方法

カビや虫を予防するための苔玉の育て方や飾り方を紹介します。

 育て方

カビや虫を予防するには、
苔玉を日当たり・風通しの良いところに置き、苔玉を湿らせすぎないように育てます。

苔玉は基本的に外で育て、室内に飾る場合でも2~3日経ったらまた外に出します。

時々霧吹きで水をかけ、苔玉を持ち上げてみて軽い状態が何日か続いたら水を溜めて5分くらい苔玉を浸けてください。

水は器になるべく溜めないようにします。
梅雨時期に外に置いている苔玉は、雨に当たらないところに置くか、雨水が溜まらない浅いお皿にしてみてください。

苔玉を状態良く育てていれば、カビや虫は多少減ると思います。

 苔玉の飾り方

苔玉 

苔玉は、穴のないガラス容器に入れたりお皿に乗せたりして飾ることが多いと思います。

容器の中に入れて飾る場合は、口が広くて大きめの容器に入れるなどして、苔玉が空気に触れやすい状態にして飾ります。

穴のない容器には水が沢山溜まるので、
外の雨に当たるところで育てるには適していません。

ほぼ平らで穴なしのお皿に苔玉をのせて飾るなら、外でも室内でも蒸れにくくて育てやすいと思います。竹炭皿を使ってみるのもいいかもしれません。 

 

それから、容器やお皿に何か土・砂などを敷いてその上に苔玉をのせて飾っている方も多いと思います。
それが通気性・排水性のいい石などなら良いのですが、保水性が高い細かな土や砂などだと、苔玉が湿りやすくなってしまうので気を付けてください。

 

まとめ

苔玉のカビ・虫・腐敗臭の主な原因は、
水のやりすぎ・過湿です。

苔玉のカビなどへの対処は、農薬などをなるべく使わないようにしましょう。もし使うときは、規定量よりもさらに薄めてからあげるようにします。

苔玉や中に植わっている植物の様子を見て、
弱りすぎてだめそうな場合は、苔玉を解体して新しく作り直した方がいいかもしれませんね。 

過湿や風通しなどに気を付けて、
苔玉の美しい状態を保ちながら育てられるといいですね。