梅の盆栽を育ててみたいと思っているけど、初心者でも大丈夫かな?
育て方は難しいのか、お手入れはどうすれば良いのかをわかりやすくまとめました。
梅の盆栽はお手頃なものもあり、チャレンジしやすいと思います。
梅は早春から可愛い花を咲かせ、香りもの良いので盆栽としてとても人気があります。
梅は「花もの盆栽」として種類分けされています。
梅の盆栽にチャレンジしてみましょう。
目次
盆栽ってどんなもの?
盆栽は、中国か起源とされており、2000年もの歴史がある文化です。
日本へは、平安時代、鎌倉時代に渡来したそうです。
盆栽は木を「仕立て」て楽しむものなんですね。
盆栽の樹形は、たくさんありますが、基本樹形とされているものとして4つがあります。
- 「直幹」(ちょっかん)
木の幹が天に向かってまっすぐ伸びるように仕立てたもの - 「斜幹」(しゃかん)
幹が一方向に向かって傾いているように仕立てたもの - 「模様木」(もようぎ)
太い幹が左右に模様を描きながら伸びるように仕立てたもの - 「双幹・三幹」
幹が根元から2〜3本に分かれているもの
梅の盆栽の置き場所
梅の盆栽は基本は室外で育てます。
春から秋までは日当たりがよく風通しの良い場所におきます。
冬は鉢の中が凍らないようなところへ移動させましょう。
室内に置くときは、冬場は1週間、夏場は3日以上は置かないようにし、
鑑賞後は外に出しましょう。
- 1日4〜5時間日が当たるような場所。
- 風通しの良い場所。高い位置に置くとなお良い。
- 西日の強く当たる場所に置く場合は、遮光ネットを使うなどする。
- コンクリートの上は熱くなるので、木製の台の上などに置く。
梅の盆栽の水遣り
盆栽は土の量が少ないので、水切れに注意します。
土が乾いたらたっぷり水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
受け皿に水がたまると根ぐされするので、溜まった水は捨てるようにしましょう。
特に、蕾がついて開花するまでに水切れすると花が咲かなくなりますので水遣りに十分注意します。
水遣りの目安
- 春と秋・・・1日1回
- 冬・・・2〜3日に1回
- 真夏・・・1日2回
梅の花の剪定はいつする?
剪定
- 梅は剪定しないでいると、伸びて形が悪くなりますので、
梅の花が終わったらすぐに(2月中旬頃)、根元の2芽を残して切り取ります。 - 新梢は落葉までそのままでもよい。伸ばしたくないときは先端の芽を摘むとよい。
芽摘み
芽摘みをすることで枝が軟弱に伸びるのを防ぎ、バランスよく樹形を保つことができます。
- 4〜5月ごろ芽摘みをします。
芽が10㎝くらい伸びたら2㎝くらい先端を摘み取ります。 - 5〜6月ごろ根元に不定芽がでたら、不要なものはかき取ります。
この芽をそのままにしておくと、古枝を枯らしてしまうことがあります。
梅の盆栽の植え替え
用意する道具類
- 鉢、鉢底ネット
- 盆栽はさみ、ハサミ・・・(剪定や古い根を切る)
- ピンセット、歯ブラシ、ハケ・・・(汚れ落とし)
- 菜箸・・・(土をつついて落としたり、土入れの時につかう)
- 盆栽用の土・・・(赤玉土など)
- ジョウロ、噴霧器・・・(水やり)
- 針金、ペンチ・・・(鉢底ネットを固定したり、盆栽を植え込む時に使う)
梅の盆栽の植え替えの時期
盆栽の植え替えはいつする?
- 成木は2〜3年に1回程度。
- 若木は毎年。
- 花後すぐ、2月中旬〜3月中旬。
- 水はけが悪くなったと感じた時。(秋など)
植え替えはするのはなぜ?
土が固くなって水はけが悪くなると根詰まりを起こし、根から栄養や水分を吸収できなくなります。
栄養を十分に吸えないと、花が咲かなくなったり木が弱るため、土を新しくしてあげることで、
排水や通気性がよくなり元気に育ちます。
盆栽用の土
通気性、排水性、保水性がよいもの。
例)赤玉土9割に砂か腐葉土を1割配合したもの。
植え替えの手順
- 植え替えする鉢や土を用意します。
- 鉢底ネットに針金を通しておきます。
- 鉢から苗を抜き取ります。
- 根元の土を残しながら、古い土を菜箸などでつついて落とします。
- 枯れた根や長すぎる根、古い根を切り取ります。
- 鉢底が隠れる程度に土を敷き詰め、根と用土が密着するように押し付けます。
- 針金で根鉢を固定します。
- 土を隙間に入れて植え込みます。
- 植え替え終了です。
- たっぷり水をあげましょう。
植え替え後の管理
- 植え替え後2〜3週間は明るい日陰で管理します。徐々に日に当てて慣れさせます。
- 水やりは用土が乾き始めたらたっぷりとあげましょう。
- 肥料は根が張るまで控えましょう。
盆栽を入手する
赤富士園芸にはたくさんの梅の盆栽が販売されています。
盆栽妙にはお手頃価格の梅の盆栽があります。
梅盆栽のまとめ
盆栽は小さな鉢の中に自然の美しさや風景を連想させるように作ります。
鉢選びも盆栽の楽しみの一つとされていますね。
盆栽は古さを演出することも大切とされており、
使い古した鉢を使って、土の表面に苔をはったりして古さを演出し楽しみます。
樹形や枝先まで気を配って作り上げる盆栽はとても奥が深いです。
大切に育てて名木を作り上げてみてくださいね。