桜って大きいイメージがありますよね。
でも、庭が無くたって、大丈夫。
盆栽にすることで、もっと身近に桜を鑑賞することができます。
桜は花だけでなく紅葉も美しいのも良いと思います。
今回は、桜の盆栽に向いている大きくならない桜の品種などをご紹介しますね。
桜盆栽の育て方や植え替え方法などをもまとめました。
あなたも桜盆栽に挑戦してみませんか。
目次
桜盆栽に向く品種
一番多い盆栽の品種
- サトザクラ系の旭山(アサヒヤマ、一才桜)
- マメザクラ系の御殿場桜(ゴテンバザクラ)
- フジザクラ(マメザクラ、箱根桜)
- カンザクラ
- ヒカンザクラ
盆栽に向いている理由
旭山
- 花が八重咲きで華やかということ
- 成長が遅く枝の伸びが少ないので盆栽に仕立てやすい
御殿場桜
- 繁殖が容易
- 小さい木でもたくさんの花をつける
フジザクラ
- 樹高1mでも花が咲く
- 比較的剪定に強い品種
カンザクラ(信濃寒桜)
- 秋から咲き2月ごろに満開になる品種
- 花は1.5㎜と小さく淡ピンク色
ヒカンザクラ
- 花や葉が小さく盆栽向き
- 比較的剪定に強い品種
桜盆栽を購入するときに注意する点
- 姿の良いもの
- 根がしっかりと張っているもの
- 枝が徒長しておらず健全な木であること
- つぎ木のつぎ口が綺麗なもの
桜盆栽の育て方
桜盆栽の置き場所
- 春と秋
日当たりの良い場所に置きましょう。 - 夏
西日のあたらない場所へ移動させます。 - 冬
霜に一度当ててから室内に取り込みます。
鉢の土が凍らない場所で管理します。
週に1度は戸外へ出して土の乾き具合を確認します。
桜盆栽の水やり
桜はとても水を好む植物です。
なので水やりはとても重要となります。
夏場は特に乾燥しやすいので1日2回与えなくてはいけないこともあります。
また、桜は根が細いので、乾燥させて傷んでしまうとなかなか回復しません。
鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
ただし、水の与えすぎは葉が茂り過ぎたり、枝の伸びすぎ、
花付きが悪くなるという事になります。
盆栽は鉢が小さく土が少ないので、水やりのタイミングがとても重要です。
肥料の与え方
盆栽は、小さな鉢の中で生育するため、どうしても必要な養分が不足しやすくなります。
しかし、与えすぎると枝や葉が伸びすぎます。
肥料が多すぎる場合、木に負担がかかりすぎて枯れてしまうこともあります。
与えすぎには注意します。
病害虫で気が弱っている時や植え替え後1ヶ月ほど肥料は控えめにします。
肥料を与える頻度
肥料は花が終わってから、夏の間7月、8月はお休みし、10月まで施します。
休眠期の冬は必要ありません。
- 置き肥の場合:1ヶ月に1回
- 液肥の場合:10日に1回
桜の害虫
梅雨時に注意
- カイガラムシ
見つけ次第、竹べらなどでこそげ落とします。 - アブラムシ
春から秋にかけて繰り返し発生します。
スミチオンやマラソンなどを散布します。
桜盆栽の剪定
桜盆栽の剪定は、基本的には2月に行います。
2月に行わなかった場合は、花が終わってから剪定しましょう。
太い枝を剪定した後は、病気にならないように癒合剤(ゆごうざい)を塗って置きましょう。
(癒合剤)
盆栽の枝を切った後に、雑菌が入らないようにすること、切り口が腐らないようにする保護剤。
桜盆栽の植え替え方法
桜盆栽の植えかえ
植え替えは2月ごろに行う。
盆栽は根詰まりすると生育が悪くなったり、元気がなくなったりします。
「植え替えは根の剪定」と言われるほどです。
一年に一度は植え替えが必要となります。
桜盆栽にとって植え替えは樹形を向上させるためにも大切な作業です。
植え替えの準備
道具
- 剪定ばさみ、移植ゴテ、割り箸、手袋
使用する用土と割合(例)
- 赤玉土(細粒):1
- 鹿沼土(細粒):1
- 赤土(細粒):2
- 土壌改良剤:1
鉢底土
赤玉土(中玉)
植え替えする苗の準備
植え替えする前は水遣りを控えておきます。
作業がしやすいことと、根を傷めにくくなります。
植え替え手順
- 赤玉土(中玉)を鉢底が隠れるくらいに入れる
- 用意した土を2㎝くらい入れる
- 植え替えする苗を鉢から取り出し、半分くらい土を落とします
- 徒長した根、絡んだ根、交差根、上向いた根を切りとる
横に伸びる根を残し、真っ直ぐに伸びている根を切ると根張りが良くなる
- 用意した鉢に植え付けます
浅い鉢の場合は、針金などで固定します。 - 用土を隙間が無いように割り箸で突き根鉢の底までしっかりと土がいくようにします
- 植え替え直後にしっかりと水を与えます
- 2〜3週間は明るい日陰で管理し、徐々に火に慣らしていきましょう
YouTubeで分かりやすい植え替え方法がありましたので参考にしてくださいね。
[arve url=”https://youtu.be/1yw-Wr37UHQ” /]
桜盆栽の飾り方
盆栽を飾る楽しみ
丹誠込めて作りあげた盆栽は、鑑賞して貰うという楽しみがあります。
盆栽界では「お茶を飲める木」と言う言葉があるんですね。
どのように飾ると盆栽がより良く美しく見えるのかを考えるのもひとつの楽しみです。
盆栽を飾る道具
盆栽を飾る道具として、卓、地板、飾り棚はとても重要で、見栄えの良さが変わってきます。
道具を詳しく見てみましょう。
卓とは
盆栽を敬う気持ちが表れたもので、神仏に香華を供じたことから転じ、盆栽を飾るようになったとされます。
卓の材質などの種類
- 高卓、中卓、平卓など
- 黒檀卓、紫檀卓、花梨卓、舞葡萄卓など
地板とは
平卓と似ている足の無いものが地板。
地板の材質など種類
- 材質は卓と同じ様な物
- 形は長方形、楕円形、丸形、六角形、八角形など
飾り棚とは
美術品などを飾る棚を小品盆栽を飾る棚として用いている。
飾り棚の種類
- 違棚、二段棚、三段棚、四段棚など。
盆栽や卓の通販おすすめショップ
いよじ園では卓のお値段も様々で、種類も多いです。
盆栽ネットワーク・ジャパンも盆栽にまつわるものが豊富です。
桜盆栽まとめ
桜盆栽は、桜は水やりがとても重要である事が分かりました。
水枯れすると、根が弱り枯れてしまうこともあるので、
夏場は土をよく観察し水やりのタイミングを逃さないようにしましょう。
植え替えも、一年に一度は必要だということでしたね。
盆栽は使っている土が少ないので、鉢の中で根がいっぱいになると、
水不足になり枯れてしまうことになります。
盆栽は小さく作ることで、部屋の中で鑑賞する事が出来るという楽しみがあります。
飾り道具なども盆栽に合うステキな物をみつけて上手に飾って楽しんで下さいね。
部屋の中で飾った後は、基本的には戸外で管理するのが基本です。
昼間は部屋で鑑賞したら、夜は戸外へ出すなどの配慮が必要となります。
盆栽は花と樹のバランスを考え、自然の形に近づけながら作っていくという難かしさもあり、細やかな枝の剪定も大切です。
では、桜盆栽の世界を楽しんでくださいね。