桜は大木になるから鉢植えでの無理と思っていませんか?
桜の中でも大きくならない品種を選べば、鉢植えでも栽培はできます。
ただし、鉢植えの場合は数年に一度は植え替えをしなければいけません。
植え替えをしないと、花付きが悪くなってしまったり、枯れてしまったりします。
そこで、桜の鉢植えの植え替えについてまとめました。
では、桜の鉢植えを楽しみましょう。
目次
桜の鉢植えを植え替えする時期
植え替えの適期
桜の花の咲く時期によって植え替えする時期が違います。
- 一般的な桜の場合
1月下旬〜2月上旬に植え替え
- 早咲の桜の場合
12月に植え替え
早春に植え替えをすると、根の活動がまだ不十分なので花が小さくなります。
桜の鉢植えの植え替え頻度
4年以上植え替えしないと、根が回りすぎ株も弱ってきます。
根が回りすぎると、植え替えするときに根鉢をたくさん崩さなければいけません。
桜の根は弱いので、根を傷つけるのは極力避けたいので、4〜5年までに植え替えましょう。
また、植え替えて3年ほど経つと、枝が伸びなくなってきます。
年数に関係なく鉢底から根が出てきたら、植え替えしてあげましょう。
根鉢を軽く崩す程度にするために鉢の大きさによる最適な植え替えのタイミング
- 6〜7号鉢・・・隔年がベスト。
- 8号鉢以上・・・3年毎でも大丈夫。
桜の鉢植えの用土
植え替えに適した土
赤玉土(小粒)・・・7割
腐葉土・・・・・・・3割
植え替えの土には肥料は入れません。
根が傷むので、根が落ち着いて芽が動き始めてから肥料を与えます。
桜の鉢植えの植え替えの方法
植え替えに用意するもの
- 一回り大きな鉢
- 配合土(赤玉土と腐葉土を混ぜたもの)
- ゴロ土・鉢底石(鉢底に敷くもの)
- スコップ
- ハサミ(根を切るために)
- 割り箸(土を行き渡らせるために突く棒など)
- 鉢底に敷くもの
- 支柱
植え替えの手順
- 植え替える桜の苗木を植木鉢から抜きとります。
- 根が回っていると思われますので、根鉢の底と周囲の根を軽くほぐします。
このとき、古い土を3分の1ほど落とします。 - 植え替える鉢に鉢底に網を敷いてから、ゴロ土か鉢底石を5センチ程度敷きます。
- 鉢の中央部に苗を置きます。
- 植え付ける苗と鉢の深さを見ながら、鉢の縁から少し下くらいになるように、
土を入れて植え付ける位置を調節します。 - 鉢の周囲から配合した土を入れます。
割り箸などを使って、根の隙間にもしっかりと土が行き渡るように突きながら用土を入れましょう。 - 植え込みが完了したら、支柱を添えます。
支柱は風などで倒れないように必ずつけましょう。 - たっぷりと水を与えて、半日陰で根が落ち着くまで管理しましょう。
- 肥料は1ヶ月ほど経った頃に液肥か置肥を与えます。
- 根付いて芽が動き始めたら徐々に日に当てていきます。
桜の鉢植えの置き場所などはどこがベスト?
置き場所
- 基本は日当たりと風通しの良いところ。
ただし、風の強すぎる場所は避けます。 - 季節により場所を移動させましょう。
梅雨明けから9月末くらいの夏の間は、
建物の東側や西日の日差しを避けられるところに置きます。
注意する点はある?
- 直接地面に置くと、植木鉢の底から根が出てきて、地中に伸びてしまいます。
そうならないために地面から離して置きましょう。 - 小さい鉢植えは30㎝くらいの高さの棚の上に置くのがおすすめ。
- 大きい鉢は高い棚に置くのは危険ですので、
厚めの板の上やコンクリートの板、厚さが5㎜ほどあるゴムのシートの上に置きましょう。 - 夏の暑さや輻射熱を対策として、板の上などに人工芝を敷くと、葉焼けが防げます。
鉢の底から根っこが出てないか確認する
- 鉢底から根が出てくるとよくないので、鉢植えを時々動かしてみましょう。
根が出ていたら、切り取っておきます。
桜の鉢植えの肥料の与え方
肥料は植え替えする時には必要ありません。
植え替え後1ヶ月ほどして根付いたら施しましょう。
年間の肥料
- 寒肥・・・1月下旬〜2月中旬
油かすと骨粉を混ぜた固形肥料
- 花後のお礼肥・・・4月頃に
粒状化成肥料を少量
- 根の活動が盛んになる頃・・・8月下旬〜9月上旬
油かすと骨粉を混ぜた固形肥料
- 6月〜8月中旬・・・月2回、水やり代わりに2000倍に薄めた液肥を与えます
桜の鉢植えの植え替えのまとめ
桜の苗木を買ってきたままだと、鉢が小さすぎる場合があります。
買ってきた苗は、根鉢を崩さないように、ひと回り大きな植木鉢に植え替えましょう。
桜の鉢植えの植え替えは根が回りすぎてからすると、根を傷めてしまうので木に負担がかかります。
苗の大きさにもよりますが4年を限度に植え替えましょう。
植え替えをせずに放置すると、根が詰まって根腐れを起こしたり、立ち枯れを起こして枯れてしまいます。
鉢植えの置き場所も、季節に合わせて移動させることが桜の鉢植えには欠かせません。
西日が当たり、暑すぎる環境は木が弱りますので注意しましょうね。
また、風が強く当たる場所も避けます。
植え付け直後は株が弱っていますので、肥料は施しません。
植え替える用土には肥料は混ぜないようにし、根が落ちついて芽が動き始めてから与えるようにしましょう。