観葉植物の中でも人気の高いドラセナですが
一般的には鉢植え栽培されているものが殆どですよね。
しかしダイナミックな姿やアジアンテイストな姿が
特徴的なドラセナを地植えで栽培したいという人も多いでしょう。
そこで今回はドラセナの地植えについて、地植えに向き不向きの地域や
方法・注意点などごまとめてご紹介します!
目次
ドラセナの地植えについて
ドラセナは原産地が熱帯地域であることから
寒さに弱い植物です。
そのため地域によっては冬場の気温が
大きくマイナスを下回る地域などでは
ドラセナの地植えはまず不可能です。
ドラセナに霜が付いた時点で株全体がダメになることも。
またドラセナは品種によってとても大きくなるものが
あるので、品種選びにも気を付けましょう。
ホームセンターなどで販売されているものは
詳しい品種の記載がないものもありますが、
ドラセナは約50種類以上の品種が存在しています。
まずはしっかりと目的や理想に合った品種選びをしましょう。
地植えに適した地域はどこ?
上記で説明した通り、ドラセナは品種によって
多少の誤差はあるものの寒さには弱い植物です。
まず冬場に雪・霜の降りる地域での栽培は避けましょう。
また冬場の気温が10度を下回る地域も
冬越しができない可能性が高いため避けましょう。
日本国内で地植えの状態で冬越しのできる
地域はかなり限られてしまいます。
しかし、冬場のみ鉢に植え替えて室内栽培にすれば
地植えよりも冬越しの確率も高まるので寒い地域での
地植えを考えている人にはおすすめの方法です。
また暖かな地域でも急な寒波に備えて鉢に
植え替えるための準備はしておくといいでしょう。
地植えの方法・時期や注意点
それでは地植えをしていきましょう!
時期や方法はもちろん、注意点をしっかり確認して
地植えに挑みましょう!
地植えの時期
地植えは生育期である5月~9月に行いましょう。
特に生育期の初めである5月がおすすめです。
地植えの場合、室内に移動して温度調節を行うことができない為、
必ず適した時期での地植えを行いましょう。
地植えの方法
- 鉢植えのドラセナを地植えにする場合、
まずは鉢から取り出し土を軽くほぐしましょう - 植える場所を決めて根がすっぽり収まる程度に掘り
ドラセナを置いて優しく土をかぶせる - 最後に水をたっぷりやる
※土のかさが減ったら上から軽く土をかけると良い
注意点やコツ
- ドラセナは湿気に弱い植物です。
鉢植えの場合水やりの頻度などで調節可能ですが、
地植えはほとんどの場合調節が難しいでしょう。
特に梅雨の時期は根腐れになりやすいため
雨量の多い地域は屋根のある場所に植えたり
地植えの時期を梅雨後にするなど対策をしましょう。 - 地植えから鉢植えに植え替えるのは手間ですが
寒さの厳しい地域では必ず行うようにしましょう。
温かい地域でも気温の変化に注意しながら、
鉢植えの準備を整えておくといいですよ。 - 地植え直後には肥料を与えたくなりますが、
枯れてしまうなど逆効果になってしまうので避けましょう。
地植え向きの品種
ドラセナは50種類以上の品種があるといわれていますが
品種ごとで見た目はもちろん、寒さや湿気に強いものなど性質も
異なります。
そこで数あるドラセナの中でも地植え向きの品種をご紹介します!
ドラセナ・ドラコ
地植えに最もおすすめはドラセナ・ドラコです。
ドラコは大20mにもなり、生命力も高く
ドラセナの中でも最も耐寒性が高いため
地植え向きと言えるでしょう。
幹や葉から出る樹液が赤く血の様に見える事から
「流血樹」とも呼ばれています。
生命力の高さから長寿の木としても知られています。
残念ながらなかなか流通しておらず、
希少品種なため、見つけたら是非購入してみてください!
アオドラセナ
このアオドラセナは、名前にドラセナとありますが実は
コルディリネという植物の仲間です。
また容姿も細いや高く生長することから
ドラセナと間違えられやすいです。
しかしドラセナにはあまり見られない非常に
寒さに強い性質を持っています。
気温が5℃以下になると枯れてしまうドラセナと比べ、
このアオドラセナは0℃になっても枯れることがありません。
また耐陰性も高いので、室内でも栽培可能です。
基本的に地植えに不向きなドラセナを地植えで育てることが不安な
人はまずはこのアオドラセナから挑戦してみるのもいいですよ。
まとめ
ドラセナは基本的には室内栽培向けの植物。
なかなか地植えでの栽培は難しい部分も多く、
通常の栽培よりも手間がかかるでしょう。
それでも元気に育ってくれるようにお手入れすれば
きっと理想のドラセナに育てることができるでしょう!