目次
お気に入りの紫陽花を増やしましょう
紫陽花を増やして、お庭にいっぱい咲かせたいと思ったら、
挿し木やとり木、種まきをしましょう。
紫陽花は簡単に挿し木やとり木、種まき等で増やせますよ。
挿し木やとり木、種まきに適した時期とコツをわかりやすくご紹介したいと思います。
紫陽花はもともと日本原産なのでとても育てやすいのです。
今、栽培されている紫陽花の仲間は、日本に自生しているガクアジサイ、
ヤマアジサイ、エゾアジサイと大きく3つに大別されます。
日本から海外へと渡り、改良されて西洋アジサイとなり、華やかな紫陽花が増えました。
一重のガク咲き、八重のガク咲き、手まり咲きなどの様々な咲き方があり、
その中からお気に入りを見つけるのも楽しいですね。
紫陽花を増やし方は挿し木が簡単
挿し木で増やすと、同じ品種の紫陽花を増やすことができますので、
お気に入りの紫陽花を増やしたい時に良いですね。
挿し木の時期はいつ?
10〜30℃の気温ならいつでも発根しますから3月ごろからできます。
3月に挿し木をすると、大きな株に育ちます。
5月下旬〜7月上旬の梅雨挿しにすると、小さめに育つので鉢植えに向いています。
早く花を見たいって時は、お花は小さめになりますが冬挿しもできます。
挿し穂はどんな風にするの?
挿し木は、5月下旬から6月上旬に向いている二芽挿し、
7月ごろに向いている頂芽挿し、があります。
花がらがついた双葉は使いません。
挿し穂には、硬くなった枝より、硬くなる前の枝が適しています。
用意するもの
- 鹿沼土、バーミキュライト、赤玉土などを単用します
- 挿し木するための鉢。挿し床が深さ10〜20センチの底に水抜け穴のあるもの。
- 挿し穂にする元気な枝
挿し穂での増やし方(二芽挿し、頂芽挿し)
- 枝は春から伸びた新梢を使います。
- 5月下旬から6月上旬に行う二芽挿しは頂芽を切り落とし、下葉も切り取ります。
- 挿し穂にする葉を半分くらい残して切り取り、枝をカッターナイフなどで直角、または斜めに切ります。
- 7月ごろに行う頂芽挿しは一番上の葉を残して大葉は半分に切り、下葉は切り取ります。
- 挿し穂を40分ほど水揚げします。
- 挿し床の用土を30分以上水をかけて湿らせておきましょう。
- 挿し床に斜めに挿します。柔らかい挿し穂は先に穴をあけておいて挿しましょう。
挿し穂の間隔は葉と葉が触れ合うくらいにします。 - 挿し終わったら、たっぷりと水やりをして、20〜30日間は太陽の当らない日陰へ置きます。
その後、半日陰へ移動させます。 - 3ヶ月ほどで根が伸びてきますので、根土を崩さないように3号の育苗黒ポットに鉢上げし、
1〜2ヶ月半日陰に置きます。 - 鉢上げ1週間後くらいに薄めの肥料を与えます。
冬挿しの方法
冬挿しをすると、翌年春には小ぶりですが花が見られます。
冬挿しの敵期は11月〜12月初旬となります。
用意するものは同じです。
- 葉芽のある枝を切り取ります。葉のない枝ですが葉芽があれば挿し木はできます。
切った挿し穂は40〜50分くらい水揚げします。(発根促進剤を使うと良い) - 育苗ポットに挿し穂を挿します。挿した後はしっかりと指で押仕込みましょう。
- たっぷり水遣りをします。
- 保温のための薄いビニール袋を用意し底の部分に水抜き穴をあけておきましょう。
育苗ポットをすっぽり包みます。 - 暖かい場所で春まで育てます。3〜4月ごろには小さめの花ですが見ることができるでしょう。
とり木での増やし方
挿し木より簡単に増やす方法がこちら。
春から秋にかけてできますが6月がオススメです。
枝を曲げて地面に針金で固定し、土をかけておくと2〜4週間で発根します。
半年ほど経ってから切り離し移植します。
種まきから育てる方法
種まきから育てることもできますよ。
種まきから育てた紫陽花は、自分だけのオリジナルの紫陽花が咲くかもしれません。
まず、種の採取ですが、タネは両性花だけにできます。
11月ごろに熟してきますので、花首から切り取ります。
紙袋などに入れておき、種が裂開したらとりまきします。
翌春、3月ごろにまいても大丈夫ですよ。
種まきの手順
- 細かい赤玉土か鹿沼土を平鉢や育苗箱に入れ、よく湿らせておきます。
- 一箇所に固まらないように種まきします。覆土はしなくて良いです。
- 水やりのとき、水は上からかけないで、底面吸水させます。
- 暖かくなって芽が出てきて本葉が4枚になったら、
ピンセットなどで根を切らないように優しく掘り上げ移植します。
このタイミングが遅れると、生育が悪かったり、枯れてしまったりしますので、
移植の時期は遅れないようにしましょう。
- 大切に育てた、あなただけの紫陽花は、3〜4年後には花が咲くことでしょう。
両性花、装飾花とは
紫陽花は両性花と装飾花(中性花)というものに分けられます。
両性花とは、ガクアジサイのように1つの花に両方見えるもの。
装飾花(中性花)とは、手まり型と呼ばれ、まあるく咲くもので、
両性花のあまり見えないもの。
種は、両性花にしかつきません。
緑色の1mmくらいのホコリ状の粒がタネになります。
紫陽花の増やし方のまとめ
いかがでしたか?
紫陽花を種から育てると、思いもかけない新しいお花が咲く可能性があります。
お花が見れるまで、3年ほどかかりますが、
どんなお花が咲くのかワクワクしますよ。
紫陽花を増やすのはとても簡単です。
あまり神経質にならずとも挿し木で発根しますよ。
ここでは細々と書きましたが、私は本当に適当に挿し木していますが、
ちゃんと発根して、芽が出てくれます。
紫陽花の生命力の強さにびっくりします。
挿し木をするのが初めての人にも、紫陽花はチャレンジしやすいお花だと思います。
たくさん増やして、お友達にプレゼントしても喜ばれると思います。
紫陽花のたくさん咲くお庭になりますように。