アネモネは、秋に球根を植えると早春頃から開花する
多年草です。
種と違って球根の育て方は難しく感じるかもしれませんが、
腐らせないコツなどを紹介するので、
チャレンジしてみてください。
アネモネの球根を植える時期・方法など球根の育て方や、
球根の掘り上げ方などを紹介します。
目次
アネモネの球根の育て方
まずは、アネモネの球根の特徴、
次に、植え方・育て方を紹介します。
アネモネの球根の特徴と選び方
アネモネの球根は、
平らな方が上、尖っている方が下です。
平らな方から芽が出て、
尖っている方から根が出るので、
間違って逆さに植えないように気を付けましょう。
そして、球根は高温多湿で腐りやすいです。
「良い球根の選び方」
- 表皮が剥けていない。
- 傷がついていない。
- ずっしりと重みがある。(中身がよく詰まっている。)
アネモネの球根は秋に出回ります。
球根の植え方
「時期」10月中旬~11月
秋の長雨が終わってからが適期です。
「球根を植える前の準備」
『土づくり』
アネモネに適した土は、
排水性も程良く、中性~弱アルカリ性の土です。
鉢・プランター植え
市販の球根用培養土などか、
赤玉土・腐葉土・酸度調整済みピートモスを
5:3:2で作ります。
赤玉土・腐葉土が7:3の土でもOK。
作った土には、リン酸成分の多い緩効性化成肥料を元肥として入れます。
地植え
腐葉土など有機物をまぜ、
2週間前までに苦土石灰を撒きます。
元肥で緩効性化成肥料などをあげます。
『球根の芽出し』
球根は、急に水を沢山吸うと腐ってしまいます。
球根は直接植えずに、ひと手間加えてから植えると失敗しにくいです。
手順
川砂またはピートモスを空いている容器に入れ、
水をかけて軽く湿らせておきます。
そこに、平らな方を上にしてアネモネの球根を軽く埋め込みます。
雨の当たらない涼しい場所に置いておき、
球根が水を吸ってふっくらとし、根が少し出たら植え付けます。
※ピートモスなどの代わりに、脱脂綿やキッチンペーパー、水苔でも良いようです。
冷蔵庫で1週間くらい寝かせる方法もあります。(誤食に注意)
直接、水に浸けたり水をかけたりせずに、
間接的に少しずつ水を吸わせるのがコツです。
「球根の植え方」
適切な時期に、準備が整ったら球根を植え付けましょう。
土に水を少しかけて湿らせてから植えてください。
鉢植え
6号鉢で3球が適切です。
それぞれ均等に間隔を空けて植えましょう。
根が深くまで張るので、浅く埋めます。
球根の上に1~2cmほど薄く土がかかっていれば大丈夫です。
プランター
10cmくらいの間隔で、
鉢植えと同じく1~2cmほどの深さで植えます。
地植え
15cmくらいの間隔で、
少し深めに3~4cmくらいの深さで植えます。
『水やり』
鉢植えは、植え付けてから数日は水やりをせずに、
しっかりと乾燥してから水をあげます。
1月頃になると芽が出てきます。
アネモネの球根の掘り上げ方
「時期」6月頃~
晴れが続いて土が乾燥している日に行います。
「堀り上げのポイント」
葉が半分以上枯れてきたら、
完全に枯れる前に掘り上げます。
まだ枯れないうちに掘り上げると、
球根に栄養を蓄えている途中なので、
栄養が少ない球根になってしまいます。
球根を堀り上げたら、
茎は付け根より少し上で切ります。
アネモネの汁には触れないように気をつけてください。
皮膚炎などを起こしてしまうようです。
掘り上げた球根は、子球を指でもぎり取り、
ネットなど通気性が良いものに入れて陰干しした後、
冷暗所で保管してください。
アネモネの育て方
アネモネの育て方を簡単に紹介します。
場所
日当たり・風通しの良い場所で育てます。
水やり
多湿を嫌います。
しっかりと土が乾いたら水やりをします。
花には水があまりかからないようにしましょう。
過湿によってカビが繁殖し、病気になってしまいます。
肥料
植え付け後3月頃まで、
様子を見て、液体肥料を薄めて数週間に1度与えます。
花がら摘み
枯れた花や落ちた花はなるべく摘み取ります。
ちょっとした手間で、元気に育ちやすくなります。
室内での育て方(取り込み時期)
アネモネは、5℃以下の低温に、
1か月ほど当たらないとつぼみができません。
なので、室内で育てる場合は、
晩秋や冬になってから室内に取り込みましょう。
アネモネを堀り上げしない育て方
アネモネを育てていて夏になったとき、
堀り上げをした方が失敗しにくいですが、
堀り上げない育て方もあります。
その方法を紹介します。
(鉢・プランター植えのみ)
5・6月頃に枯れてきたら茎を短く切り、
水やりを止めて雨の当たらない日陰に移動します。
そのまま水やりをせずに10月まで置いておきます。
10月中旬頃から日当たりの良い所に移動し、
1月頃に芽が出れば成功です。
風通しが悪かったり日が強く当たっていたり、
土の状態が悪かったりなどで成功しにくくなります。
失敗しても良い場合は、簡単なこの方法を試してもいいですね。
まとめ
アネモネの乾燥した球根は、一度ゆっくりと水を吸わせてから、
10月中旬~11月に平らな方を上にして植えましょう。
球根の掘り上げのポイントは、
6月頃、葉が半分以上枯れてから!
アネモネは種からも育てることができますが、
球根の方が発芽しやすいです。
日当たりと風通しの良いところで、
水をあげすぎずに元気に育てましょう。
アネモネは2月頃~5月頃まで花を咲かせてくれます。
高温多湿に気を付けて、アネモネを球根から育ててみてください。