夏のお庭でみかける大きく育ってたくさんの花をさかせている朝顔。
自分もあんなふうに綺麗にたくさん咲かせてみたいな!と思いますよね。
窓際の日光を遮り暑さを和らげてくれる「グリーンカーテン」や、
朝顔市でみるような「あんどん仕立て」など。
誰でもちょっと手をかけてあげれば、
思い通りの朝顔に仕立てることができるのです。
目次
朝顔栽培の基本
小学生の頃朝顔を種を植え、水やりして育て
夏休みに持ち帰ってお世話したことがある方も多いと思います。
育て方の基本は同じです。
朝顔栽培手順は、
- 土の準備
- 種まき
- 発芽
- 植え替え、間引き
- 摘芯、ツルの導引
早速種まきして育ててみましょう。
土、プランターの準備
ホームセンターなどで売っている花の培養土を準備します。
市販の土なら肥料も入っているので、成長が早い朝顔でも安心です。
去年植えたプランターに土が残っていても使わず、
必ず新しい土に入れ替えましょう。
朝顔は連作障害があって、去年使った古い土ではうまく育たないのです。
培養土の下に入れる、水はけを良くするための底土(軽石など)も準備しましょう。
プランターは植えたい株の数にもよりますが、
15センチ〜20センチ間隔で株を育てることを考えて選んでください。
グリーンカーテンにする場合はプランターの移動はできないので、
日当たりや日中の温度管理を考えて設置しましょう。
日当たりなどの環境を考えてプランターを移動したい場合は、
あんどん仕立てにすると良いでしょう。
大きすぎないプランターや鉢を選んでくださいね。
種まき
ポットに種まきして苗を植え替える場合も、
直接プランターに種まきする場合も基本は同じです。
苗を購入する場合は、植え替えからの育て方を参考にしてくださいね。
朝顔にもたくさんの種類があります。
花の色だけでなく、開花時期や大きさなど品種も様々なので
特徴に合わせて好みの種を選びましょう。
大きく育てたくさんの葉を茂らせたいなら西洋朝顔が向いています。
種まきの時期は気温が安定する5月頃から。
発芽には20℃以上の気温が必要なので寒い地域は5月下旬頃からが良いでしょう。
夏の暑い季節が来る前に種まきすることがうまく育てるポイントです。
種を選んだら、プランターなら15〜20センチ間隔に1個、
ポットなら1鉢に1個の種をまきます。
指で1センチくらのくぼみをつけて種の丸い方を上にして植えます。
土をかぶせて軽く押して土を密着させてください。
あとはたっぷり水をあげて、土が乾かないように管理すれば1週間ほどで芽が出ます!
市販の種は発芽率がいいのでそのまま撒いてもほぼすべての種から芽が出ますが、
もし心配なら1ヶ所に3つくらい撒いて、後で間引きしてもOKです。
去年自分で育てた朝顔の種ならは、発芽しやすくするため
一晩水に浸かるか表面に軽く傷をつけて発芽しやすくすると安心です。
発芽〜植え替え、間引き
1週間程度たって朝顔の芽が出たら、
元気そうな芽を選んでそれ以外は間引きしましょう。
ポットの場合も元気な芽を1つ残して間引きし、
本葉が4枚ほど出てからプランターに植え替えします。
植え替えの時は根を崩さないように気をつけて!
崩れそうで心配な場合は、水をあげてからポットを外すときれいに取れます。
摘芯、ツルの導引
本葉が10枚ほどになったら摘芯を行います。
伸びてきたツルの一番上の芽を摘み取ります。
せっかく元気に育っているのに、芽を摘むのは心配になるかもしれませんが、
摘芯すると朝顔の脇芽が伸びてツルの本数が増えるのでたくさん花が咲きます。
しばらくすると、葉の付け根から新しい芽が出てツルが伸びてきますので、
用意した支柱やネットに導引して仕立てていきます。
朝顔は支柱やネットに触れると、巻き付きながらどんどん成長していきます。
朝顔の仕立て方
朝顔をどんなふうに仕立てたいかに合わせて、支柱やネットを準備しましょう。
ホームセンターや100円ショップなどで揃います。
支柱はプランターの大きさに合わせて選んでくださいね!
グリーンカーテンにする
窓際に設置したネットに朝顔のツルを這わせて大きく育てます。
伸びてきたツルをネットに触れるようにしてあげれば、
あとはどんどん伸びていきます。
園芸テープなどで、ネットに軽く固定すると
伸びてほしい場所に簡単に導引することができますので活用してみましょう。
伸びてきたツルの先を摘芯すれば脇芽も増えるので
様子を見てバランスよく摘芯してください。
うまくツルを伸ばすポイントは、ネットをしっかりピンと張ることです。
朝顔は硬いものにツルを這わせるので、
ネットが緩いとなかなかツルを巻いてくれないので気をつけましょう。
もう一つはプランターよりも外側にネットを設置すること!
グリーンカーテンの場合一度プランターを置くと移動できないので、
ネットの外側にプランターを置くと夏の暑い日差しが直接当たってしまい、
温度が上がりすぎて育ちにくくなるのです。
ネットを外側にすることで、日差しを遮り
プランターの温度が上がり過ぎるのを防ぐことができます。
あんどん仕立てにする
小学生が育てる鉢植えの朝顔はこのタイプですね!
日当たりは良いけれど、夜も街灯の明かりがあたって明るいなどの条件なら、
移動できるあんどん仕立てで育てることをおすすめします。
朝顔は夜は暗くないとつぼみをつけないのです。
最低でも2〜3日夜、暗い場所に置けばつぼみを付けてくれます。
また昼間、あまり暑すぎる場合も枯れてしまうことがあるので、
涼しい場所に移動できれば安心ですね。
市販の支柱をプランターに設置したら、バランスを考えて
右巻きにツルを巻きつけて導引しましょう。
その際、つぼみは支柱の外側を向くようにすると
花が咲いた時に見た目も綺麗ですよ!
少し手間がかかりますが、毎日観察してツルを導引してあげれば
プロ顔負けのあんどん仕立てに仕上げることができます。
普段の世話や置き場所などのコツ
芽が出てある程度育ってからも水やりなどの普段の管理が大切です。
長い間花を楽しむためにしっかり世話をしてあげましょう。
水やり
土の表面が乾いたら水を与えてください。
あまり与えすぎると根腐れしてしまうので、気をつけましょう。
また日中暑い時間帯はプランターの温度が上がってしまうので避けて
朝早くや夕方以降に水やりしてください。
真夏はすぐに土が乾燥するので朝晩2回の水やりが必要です。
特に夜間はツルやつぼみが成長するので、夕方の水やりは欠かさずに!
追肥
あまりつぼみがつかなくなったり、
葉っぱの元気がなくなったときは追肥のサインです。
園芸店などで売っている市販の液体肥料を薄めて月に2〜3回、
固形の肥料なら根元から少し離れた土の上に月に1回与えます。
朝顔は、リン酸が多いと花が良く咲き、窒素が多いと葉が茂ります。
成長の様子に合わせて肥料を選んで与えてくださいね。
花がら摘み
花が終わったら、枯れた花がらを摘み取ります。
種を取る分は残してそれ以外は摘みとったほうが、これから咲くつぼみに栄養が行き渡ります。
摘みとったほうが見た目もきれいなので、花が終わったら摘み取りましょう。
プランターの置き場所
朝顔は夏の花ですが、あまり暑いと元気がなくなります。
直射日光が当たって温度が上がりすぎる場合や、
コンクリートの輻射熱で急激に温度が上がると
根が弱って枯れてしまうこともあるのです。
置き場所を変えることができるなら移動し、
グリーンカーテンなどで移動が無理な場合は遮光ネットなどを活用しましょう。
まとめ
簡単に育てられるけれど奥が深い朝顔。
手間をかけてあげるほど大きく育ち美しい花を咲かせてくれます。
今年の夏は涼しさを感じさせてくれる朝顔のプランター栽培に
チャンレンジしてみませんか?