目次
朝顔の種まき時期はいつがいい?
朝顔は種から育てるのが簡単な植物です。
種をまくだけで芽が出てふた葉が開き、本葉が出てツルが伸び
グングン大きくなるイメージがありますね。
しかし、種まき時期を逃すと上手く育たないことがあるのです。
さて、どんな原因で上手く育たないのでしょう?
また育て方のコツはあるのでしょうか。
朝顔の発芽に適した気温
品種にもよりますが、朝顔が芽を出すためには、
日中の気温が20度以上になる必要があります。
また朝晩の寒暖差もあまり大きくない方が良いようです。
地域差もありますが、気温が安定する5月頃からが一番適した気温といえます。
早く大きく育てたいからといって4月頃種まきしてしまうと、
発芽できず失敗することがあります。
暖かい日が続くときに種まきして、数日で一気に発芽させた方が良く育ちます。
地域によって種まきの時期が違う
暖かい地域では気温が上がるのが早いので、朝顔の種まき時期も早くなります。
おおよその時期は
- 沖縄、九州南部…4月下旬〜
- 九州北部、中国・四国・東海・近畿地方、南関東…5月上旬〜
- 北陸地方、東北南部、北関東…5月中旬〜
- 東北北部、北海道…5月下旬〜
となっています。
梅雨入りすると、気温が下がる日も増えるので、
できればその前に種まきして発芽していればしっかりと育ちます。
朝顔の種、7月に種まきしたらどうなる?
せっかく種まきしようと思っていた朝顔の種をまくのを忘れていた!
そんな場合、梅雨が過ぎ、7月なら気温も高いし種まきしても大丈夫なのでしょうか?
もちろん、7月に種まきしても気温が高いので発芽します。
しかし5月までに種まきしたものより
成長が遅く、花が小さいこともあるようです。
また、気温が高すぎてすぐに土が乾いてしまい、
発芽から間もない頃に水分不足になって、
あまり大きく育たない場合もあります。
より大きく育てたい、大きな花をたくさん咲かせたいなら、
やはり5月までに種まきをしたほうが良さそうです。
朝顔の品種で種まき時期も変わります
朝顔にも、
- 日本朝顔
- 西洋朝顔
- 琉球朝顔
などたくさんの品種があります。
それぞれ、種まき時期や開花時期、開花期間が違います。
種を購入する場合、品種によって種まき時期が違うので、
まきたい時期に合った品種を選ぶと良いでしょう。
西洋朝顔なら7月以降の遅い時期に種まきしても十分育つ品種もあります。
琉球朝顔のオーシャンブルーなどは種まき時期が7月末頃まで、
西洋朝顔の中には8月以降に種まきしても育つ品種もあります。
種まき時期を逃したからといってあきらめずに種を探してみるといいかもしれません。
花を長く楽しむなら
種まきに適した5月頃から7月上旬頃まで、
少しずつ時期をずらして何度かにわけて種まきをすれば、
早くまいたものから先に花が咲きます。
遅くまいたものは夏が終わっても花を楽しむことができます。
たくさん植えるなら、わざと種まき時期をずらして楽しむ方法もあります。
種を購入するときに、種まき時期と開花時期を確認して、
好みの品種を選んで楽しみましょう。
綺麗な朝顔を咲かせるための準備
種まきの時期だけでなく、種まきの準備をしっかりすれば、
より綺麗に朝顔の花を咲かせることができます。
ちょっとしたコツがわかれば難しくはないので試してみましょう。
種まき前の準備
朝顔の種は黒くてとても硬い皮に包まれています。
この皮が硬すぎて芽が出ないことがあります。
そこで「芽切り」という準備をすれば、発芽率がグンと上がります。
朝顔の種の丸くなっている部分を爪切りのヤスリなどで軽くこすり、
中の白い部分が少し見える程度まで傷を付けましょう。
中には芽や根、ふた葉が入っているので、できるだけやさしく
中の白い部分を傷つけないようにしてください。
傷をつけるのが難しそうだと思う場合は
一晩水につけるという方法もあります。
水につけると皮が柔らかくなるので発芽しやすくなります。
こうすれば、芽が出やすくなり失敗も減ります。
購入した種の場合、発芽処理済みのものもあります。
種が入っている袋に書いてあるので確認してみましょう。
処理済みの種は表面に傷をつけなくても発芽するのでそのまま植えても大丈夫です。
種まきの土に気をつけましょう
朝顔は水はけがよく、栄養がたっぷりの土で育てるととても良く育ちます。
朝顔は酸性の土が合わないので、病気になることがあります。
種まき用の土や、草花用の培養土を使いましょう。
連作障害といって、去年朝顔を育てた土に種まきすると
育ちが悪くなるのでお勧めできません。
大きく綺麗に育てるために、必ず新しい土を使いましょう。
自分で配合する場合は、
- 赤玉土50%
- 腐葉土40%
- 川砂10%
の配合で、種まきの2週間前に作って寝かせておきます。
朝顔の種まきのコツ
朝顔の種にはまく時の上下があります。
丸くなっている方の裏側の角に根が出る場所があります。
その部分を下にしてまきましょう。
種まきする土の表面をならして、指で1センチくらいのくぼみを作り、
そこへ上下を間違わないようにそっと種まきします。
種をまく間隔は20〜30センチ離して1個ずつ。
鉢植えなら15センチの鉢に1個です。
後で植え替えするならもう少し近くても大丈夫です。
土をかけたら軽く押して土と種が密着するようにしてたっぷりと水を与えてください。
もし1週間〜10日たっても芽が出なければ、腐っていたりすることもあるので、
余分に種まきしておけば安心です。
上下を間違えたり、深くまきすぎると上手く芽がでないことがあります。
土が乾かないように水やりをすれば、
早ければ5日ほどで芽が出ます!
朝顔を綺麗に咲かせるには育て方にもコツがあります
種まきして芽が出たら一安心ですが、
せっかくなら大きく綺麗に咲かせたいですよね。
水やりなどの世話、置き場所などに気をつけることで
より綺麗に咲かせることができます。
朝顔の芽が出てからの管理
芽が出た朝顔は土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
あまり水を与えすぎると根が腐ったりして枯れてしまいます。
土にも肥料が入っていますが、それとは別に液体肥料を週に一度与えるとよく育ちます。
置き場所は午前中によく日が当たる場所で、
地面があまり暑くなりすぎない場所が良いでしょう。
大きく育てたいなら摘心しましょう
朝顔のツルをのばして大きく育てたいならは、摘心を行います。
摘心とは、葉っぱが10枚ほど出たらツルの先端を切ります。
すると、横から出た脇芽が成長し、大きくたくさんの花を咲かせます。
明るすぎると花が咲かない!?
葉っぱは元気なのに花が咲かないときは、置き場所を変えてみましょう。
朝顔は短日植物といって、昼が長すぎると花芽が付かないのです。
夜に街灯の灯りがずっと当たっていたりすると花が咲かないので、
置き場所を変えるか、夜に晩ボールなどをかぶせて真っ暗にしてみてください。
2〜3夜暗い状態にすれば花芽が付き、3週間後には花を咲かせます。
大きく育てて種を取り、来年も楽しみましょう
朝顔の花が終わると種ができます。
とっておけばまた来年種まきして楽しむことができます。
種を取る時期は、茶色く枯れたようになったらOKです。
中の種が黒ければ芽が出る種です。
たまに茶色や白っぽいものがありますが、成熟していない種なので、
黒いものを集めて保管すれば来年もまた種まきをすることができます。