シンビジウムは多年草の花です。
ずっと育てていると根が詰まってきますよね。
根が詰まってきたら、
植え替えまたは株分けをしましょう。
植え替えや株分けの時期・方法、適切な用土・植木鉢も紹介します。
目次
植え替え時期と頻度
シンビジウムの植え替え時期は、
3月中旬頃から4月下旬までです。
株分けをする場合も、この植え替え時期と同じです。
春、暖かくなってから5月に入る前に行いましょう。
桜(ソメイヨシノ)が満開になるまでというのが目安になるようです。
植え替えの頻度目安は2~3年に一度ですが、
根が詰まっている様子なら、植え替えまたは株分けをしてください。
もっと大きな株にできる場合→「植え替え」
- 株をこれ以上大きくしたくない(小さくしたい)
- 株を増やしたい
- 古株で葉がない部分が多くなっている
→「株分け」
という形になります。
植え替えの方法
植え替えをしたいシンビジウムの株を引き抜きます。
ハンマーなどで鉢を上から叩きながら葉を持って引き上げると簡単です。
根は軽くほぐし、腐ったりしている根は切り落としておきます。
根周りに少しだけ空間ができるサイズの植木鉢に新しい土で植え付けましょう。
シンビジウムの用土と植木鉢の種類
シンビジウムはラン類の花で、用土は普通の草花の土とは異なります。
シンビジウムに合った用土や植木鉢を選びましょう。
シンビジウムの「用土」
洋ランバークか水苔、
または日向(ヒュウガ)土6:パーライト4の用土。
「洋ランバーク」
市販されている洋ランの用土です。
バークとは樹皮のことです。
「水苔」
排水性・保水性・通気性・保肥性が良い。
水苔を使うときは、植え替えのときに隙間なくしっかりと詰めるのがポイントです!
「日向土(ぼら土)」
排水性・通気性が良い清潔な土。
長年使っても粒が崩れにくいので、洗浄・殺菌すれば繰り返し使えます。
「パーライト」
排水性・保水性・通気性が良い清潔な砂利。
植え替え時または植え付けて少し経ってから、
元肥として固形肥料をあげましょう。
栄養バランスが良い洋ラン用の肥料がおススメです。
シンビジウムには、花付きを良くするリン(P)や根を丈夫にするカリウム(K)の成分を積極的にあげます。
細かい粒状の肥料なら、植え替えの時に用土と混ぜ、
置き肥のようなものなら植え付け後にあげましょう。
その後は、真夏と晩秋~冬以外は主に週に1度の薄めた液肥をあげて育てます。
地植えにする場合は、排水性が悪ければ耕して腐葉土を混ぜ、
元肥としては、完熟油かすなどを混ぜます。
シンビジウムの「植木鉢」
シンビジウムの植木鉢は、用土によって使い分けるのがおススメです。
鉢の種類は2通りあります。
排水性や通気性が良い
素焼き鉢(テラコッタ鉢)
排水性や通気性が弱い
プラスチック鉢や陶器鉢など。
使う用土に合わせてどちらかの植木鉢を選びましょう。
保水性が良い水苔を使う場合…
排水性や通気性が良い素焼き鉢
洋ランバークなど排水性が良い用土を使う場合…
排水性や通気性が弱いプラスチック鉢など
という選び方になります。
水苔は保水性も良いので、排水性が弱いプラスチック鉢だと過剰に湿りやすくなります。
逆に、その他の排水性が良い用土は、プラスチック鉢を使うと適度に水もちが良くなりちょうど良いです。
また、普通の植木鉢よりも洋ラン用の鉢がおススメです。
シンビジウムの根は、横ではなく下に伸びます。
なので、細長い形の洋ラン鉢が適しています。
鉢の受け皿を使うときは、水が長く溜まっている状態にならないように気を付けましょう。
根腐れの原因になってしまいます。
株分けの方法
シンビジウムの株分けの方法も紹介します。
植え替え時期や用土は、植え替えと同じです。
シンビジウムの株分けでは「バルブ」という言葉が良く出てきます。
バルブとは、沢山出ている葉の付け根部分、球根のように膨らんだ部分です。
中に水分や養分が蓄えられていて、バルブの脇から葉芽や花芽が出てきます。
葉のない古いバルブはバックバルブといい、
硬いバックバルブは若いバルブに栄養を送ります。
3つ以上のバルブで1株になるように、清潔な包丁かナイフで切り分けます。
葉のないバックバルブを付けた方が、若いバルブの生育が良くなるのでおススメです。
株分けをしたら、株に合ったサイズの鉢に植え付けましょう。
植え替えや株分け直後の置き場所と水やり
植え替えや株分けをしてから数週間くらいは、管理に気を付けましょう。
- 置き場所は、日陰。
- 水やりは控え目。
で管理し、徐々に日向に当て、水やりも普通の量にしていきましょう。
水苔は保水性が良いので、表面だけでなく中まで乾いているのを確認して水やりをしましょう。
まとめ
シンビジュウムの植え替えや株分けは、
春・4月下旬頃まで。
シンビジウムの用土・鉢・肥料は、市販で洋ラン用と書かれているものが手軽です。
自分で配合して用土を作る場合は、
排水性と通気性が良いものを主に入れるのがポイントです。
シンビジウムは肥料を好むので、元肥や追肥(真夏や冬は除く)を忘れずにあげましょう。
水やりにも気を付けて、元気に育ててください。
2年くらい経ってまた株が大きくなったら、植え替えまたは株分けを忘れずに。