早春に咲く多年草の福寿草。
他の草花と比べて寄せ植えしにくい花ですよね。
そんな福寿草の寄せ植えで相性が良い花・植物や、福寿草の寄せ植えの楽しみ方を詳しく紹介します!!
目次
福寿草はお正月頃に咲く縁起のいい花!
福寿草は旧正月に黄色の花を咲かせるので、
元日草という別名もあります。
お正月用の盆栽や鉢植えで人気の花です。
「幸福」と「長寿」が合わさった縁起がいい名前の福寿草。
花言葉も「幸せを招く」「永久の幸福」などと縁起がいいです。
新たな一年の始まりを明るい花色で祝ってくれるかのように、2月~4月に咲きます。
ちなみに、福寿草は黄色の花以外にも、橙・白・緑の花色の種類もあります。
そんな福寿草を寄せ植えにして観賞してみましょう。
福寿草と寄せ植えで相性OKな花・植物一覧!
福寿草は単体で育てられることが多いようですが、寄せ植えにも挑戦してみてください。
お正月にピッタリな花・植物4種類
「松」
黒松(常緑樹)などかっこいい松を一本植えて、
そこに福寿草やこれから紹介する植物・花を寄せ植えしてみてください。
正月らしい寄せ植えができます。
「笹」
縞笹(多年草)などの笹の小さな苗がおススメです。
近くにある笹を切って土に挿しても根付かず、株分けするのも大変です。
なので、購入して寄せ植えしましょう。
「梅」
梅(落葉樹)は2月~4月に開花します。
梅の種類は、花の観賞目的の花梅と、良質な食用の実ができる実梅があります。
鉢植えで楽しむなら花梅の品種を選びましょう。
庭に咲いている梅があっても、鉢で寄せ植えをするには苗を買うのがおススメです。
梅は挿し木では根付きにくく、接ぎ木などで増やすことになって手間がかかります。
「南天」
南天(常緑樹)は、冬に赤い実をつけます。
初夏には白い花を咲かせます。
南天は、”難を転ずる”といわれていて、
福寿草と合わせて”災い転じて福となす”という意味にもなる縁起がいい植物です。
風水的にも、鬼門(南西)に南天をおくと魔除けなどの効果があるといわれています。
南天はお正月によく飾られますね。
これらの4種類と福寿草の寄せ植えはお正月らしくて良いです。
小さな鉢では5種類全部を寄せ植えするのは難しいかもしれないので、
4種類のうちのいくつかと福寿草を寄せ植えしてみてください。
お正月向きの寄せ植えになります。
ちなみに、南天の他にも、赤い実をつける植物といえば「千両」や「万両」などもあります。
これらも縁起の良い植物です。
その他の相性が良い花
お正月向けの寄せ植えではなく、普通に寄せ植えで観賞したいときは、
雪割草などの山野草との寄せ植えは相性がいいです。
福寿草は、生育が旺盛で乾燥気味を好む花とは寄せ植えの相性は良くありません。
福寿草の開花時期2月~4月の間に咲く、
冬・春の素朴な落ち着いた花と合わせて和風な寄せ植えをつくってみてはどうでしょうか。
福寿草の寄せ植えの楽しみ方
福寿草の寄せ植えの方法は3つあります。
- 鉢植え・普通サイズ
- 鉢植え・小さいサイズで盆栽風に
- 庭植え
基本的には、普通サイズの鉢植えか庭植えにして楽しみましょう。
庭植えにする場合は、苗がある程度大きくなってからがおススメです。
次に、福寿草を植木鉢や庭に寄せ植えをする方法や楽しみ方を紹介します。
福寿草を上手く育てながら鑑賞する方法なども含めて紹介するので、
どんな風に楽しむのがいいか?などが分かってもらえたら嬉しいです。
”鉢植え”で福寿草の寄せ植えを楽しむ方法
福寿草を植木鉢で楽しむ方法は2つあります。
- 大きな鉢で、健康重視で育てながら楽しむ。
- 小さめの鉢で盆栽風にして、観賞目的で短期間楽しむ。
福寿草は根が長く伸びるので、根を短く切って小さな(浅い)鉢に植えると負担が大きいです。
なので、福寿草などの株がしっかりと根を広げるスペースができるように、
普通の大きい(深い)鉢に植えて育てるのが基本です。
小さい(浅い)鉢で盆栽風に楽しみたいときは?というと、
短期的な観賞目的で枯れてもいい気持ちで植えて楽しんだり、
観賞したあと大きい鉢に植え替える(盆栽→大きい鉢→盆栽→大きい鉢…)などして楽しむのがいいと思います。
(短く根を切った場合は、大きい鉢に植え替えても元気に育つかは分かりません。)
例えば、こんな楽しみ方もいいと思います。
普通サイズの鉢植えか庭植えにして元気に育て、
お正月に向けて…福寿草を増やして、増やした株とお正月らしい花・植物で小さな鉢に盆栽風に寄せ植えをする。
もちろん、小さい鉢で盆栽風にせずに、
普通サイズの鉢でお正月風の寄せ植えを作ってもいいと思います。元気に育てながら楽しめます。
1月頃にはまだ開花しないと思いますが、
お正月・新春に向けた寄せ植え作りも楽しそうですよね。
では、植木鉢に福寿草などを寄せ植えする方法を2通り紹介します。
福寿草の基本の寄せ植えの作り方
福寿草などを普通サイズの鉢に寄せ植えする方法を紹介します。
小さな鉢植えで売られているものは根が短く切られているので避けます。
ポット苗も根が切られているので、深めの鉢に植えられているものを選んだ方が根がしっかりとしていて育てやすいです。
福寿草の寄せ植えの時期は、9月~11月です。
「植木鉢」
山野草鉢など。
鉢のサイズは、(号数)×3cmで口の直径(cm)が分かります。
「用土」
市販の「山野草の土」か、
赤玉土4:鹿沼土4:軽石2
または、赤玉土小粒5:腐葉土3:軽石小粒2で配合した土。
※秩父紅などの赤花品種は、殺菌に弱いため有機質の腐葉土は適していません。
配合して用土を作る場合は、元肥として緩効性化成肥料も混ぜます。
「寄せ植えの方法」
鉢に少し用土を入れてから苗を入れます。
特に福寿草は、根をやさしくほぐしておきます。
その後隙間なく用土を入れます。
お箸のようなもので土をつついたり、鉢をトントンしたりして綺麗に入れましょう。
寄せ植えをしたあとは、液肥を薄めたものを1~2週に一度あげたりして育てます。
福寿草は春から夏前まで肥料をあげれば大丈夫ですが、
寄せ植えでは他の植物の様子も見て必要なときは肥料をあげましょう。
基本的には外の日当たりで、夏は半日陰のところで管理しましょう。
冬の寒さには強いです。
2年に一度は新しい土での植え替えが必要になります。
小盆栽風の寄せ植えの作り方
小さな鉢に福寿草などを寄せ植えする方法を紹介します。
寄せ植え作りの時期は9~11月です。
「鉢」
平らなお皿のような薄い鉢は避けて、
なるべく深さがある綺麗な鉢を選びましょう。
「用土」
山野草の土や、配合した土、または鹿沼土単体など。
基本の寄せ植えを参考にしてください。
「寄せ植えの作り方」
普通の鉢や地植えで育てている福寿草を増やして使うときは、株分けをして使います。
株分けは10月下旬頃です。
いくつか芽がついて一株になるように、手でやさしく割いて株分けします。
あとは、根をほぐして他の植物と一緒に鉢に植え付けましょう。
根はなるべく切らないほうが育ちやすいですが、鉢に入るように最小限切りましょう。
小さい鉢に寄せ植えをしたら、
土表面に苔や化粧砂、石、盆栽に添える鶴の置物などを好みで使って美しく仕上げてください。
出来上がった寄せ植えは、10月下旬頃までは外の寒さに当てておきます。
(開花促進のため。)
その後、室内に飾って鑑賞するときは、
なるべく日の当たるところに置いて水切れなどにも気を付けて管理しましょう。
花を観賞した後は、
また来年咲いたらラッキーだと思ってそのまま管理するか、
夏になるまでに大きい(深い鉢)に植え替えましょう。根があまり短くなければその後も元気に育つかもしれません。
”庭植え”で福寿草の寄せ植えを楽しむ方法
福寿草は庭植えで育てるのが一番元気に育つと思います。
※赤花品種(秩父紅)のような殺菌に弱い品種は鉢植えがいいかもしれません。
庭植えにするときは、大きめの株を秋に植え付けましょう。
福寿草は落葉樹の下に植えるのがおススメです。
落葉樹の下は、夏は日陰になって乾燥しにくく、冬は日当たりがよくなります。
土を掘り起こして腐葉土や緩効性肥料を混ぜ込んで寄せ植えをしましょう。
庭植えなら、斜面をつくったり岩を置いたりして、
その隙間に福寿草などの山野草を植えてみても風情があっていいと思います。
ひとつ注意点としては、福寿草を植えた場所が分からなくならないようにすることです。
福寿草は夏から冬までは地上部は枯れてなくなります。傍の木を目印にして覚えておくか目印を立てておきましょう。
福寿草のつぼみが開かないときの手入れ
福寿草を育てていると、
つぼみが開かない…ということもよくあるようです。
乾燥などが原因のようです。
そんなときは、ちょっとした手入れをしてみてください。
つぼみについている薄い皮をめくるだけです。
そうすると花がきちんと咲いてくれます。
あとは、水やりのときは花にかからないようにして管理して、
花が枯れたら、種を取らない場合は花がらをつんで株の負担を減らしましょう。
(種を植えても、開花までには7年くらいかかるようです。)
綺麗に花を咲かせて幸運を呼び寄せてください。
まとめ
福寿草は和風な趣があるので、
普通の草花ではできない寄せ植えが作れますね。
お正月・新春向けに松・笹・梅・南天などと寄せ植えをしてみてもいいし、
雪割草などの冬~春に咲く山野草と素朴で趣のある寄せ植えを作ってみるのもいいです。
秋になったら福寿草を寄せ植えしてみてください!
福が舞い込むといいですね。