大切に育てているガジュマル。
なぜか葉が落ちてしまう…
原因がわからないままだと不安ですね。
でも大丈夫です!
原因を知って改善し、
元気な株に育てていきましょう。
目次
ガジュマルが落葉したら「葉」を見る
ガジュマルの葉が落ち始めたら、
葉の状態をチェックしましょう!
これはガジュマルだけではなく、
どの植物にも応用できるので覚えておくと
役に立つかもしれません。
葉の状態別で解説していきます。
ガジュマルの葉:シナッとしている
葉がシナッと垂れていたら、
【根腐れ】・【日照不足】が考えられます。
根腐れ 原因は、水のあげすぎです。
上記の写真のように、
セラミスやハイドロボールなどの
人工土で植えられている株に多く
見られます。
人工土を使用する場合のほとんどが
鉢底に穴が空いていないタイプなので、
知らないうちに水を溜めてしまって
いるからです。
幹の根元が湿気を含み、ふかふか
しています。
日光不足 原因は、太陽光が足りていないということ。
ガジュマルは直射日光を好むほど、
日光が大好きです。
※小株の場合は、真夏の直射日光は強すぎるので、
半日陰に移します。
春~秋の成長期は、屋外の日向で育てると
丈夫な株に育ちます。
復活方法
根腐れ 1カ月、断水しましょう。
軽症の場合は、この方法で改善します。
鉢底に穴が空いていない鉢の場合は、
鉢を傾けて、溜まった水を捨ててから
行います。
鉢底に穴が空いている鉢の場合は、
鉢皿に水が溜まっていない状態にして
行います。
※ほとんどの植物は鉢底に水が
溜まっていることを嫌います。
鉢底から水が出るまでたっぷりお水をあげたら、
鉢皿に溜まった水は必ず捨てましょう!
重症の場合は、腐った部分を切って挿し木を
行います。
しかし、挿し木ができるのは5月がベストシーズン。
もしも、冬に根腐れを起こしてしまった場合は、
潔く諦めるのが良いかもしれません。
日光不足 まずはレースのカーテン越しのやわらかい光の
入る場所に移動しましょう!
“日光が足りない!
それならすぐに日向に移動させよう!” →絶対NG!!
今まで日光に当たっていなかったガジュマルを、
いきなり日向に移すと、葉焼けを起こします。
この葉焼けも重症化すれば枯れてしまうので
注意しましょう。
まずはやわらかい光の入る場所
↓
葉の色が濃い緑になり、
元気になったら少しずつ日向に移動
※少しずつ=最初は15分~徐々に
時間を延ばしていくということ。
これはガジュマルに限らず、
どの植物にも当てはまります。
ガジュマルの葉:パリパリしている
【乾燥】が考えられます。
原因は水不足です。
乾燥が原因の時は、
ほぼ復活するため心配いりませんよ!
見極めとしては、上記の写真のように
葉の形が内側にカールしたようになってきます。
葉を触ると、パリパリとして水分がないことが
わかります。
同時に、幹の部分もシワシワになっていることが
あるのでチェックしてみましょう。
復活方法
水をたっぷり、葉水もたっぷり!
今まで水を切らしてたところに、
水を与えるということはガジュマルにとって少し
負担がかかります。
まずは、
ガジュマルにとって最適な置き場所に移動させましょう。
冬の場合→暖房の風が直接当たらない温かい場所、
ある程度日光が当たる場所に置きます。
夏の場合→屋外の半日陰が理想です。
場所が決まったら、
鉢底からでるまでたっぷりと水を与えます。
※鉢皿に溜まった水は必ず捨てましょう。
根腐れの原因になります。
葉水は毎日行うのがベストです!
ガジュマルは空気中の湿度を大変好むため、
毎日午前中に霧吹きで葉水を与えてあげると
元気に成長してくれます。
乾燥した環境で発生しやすい、
カイガラムシやハダニの被害も受けづらくなるため
オススメです。
ガジュマルの葉:ベタベタしている
【虫の被害】【生理現象】
が考えられます。
虫の被害 原因は、乾燥が一番大きいです。
ガジュマルを含む観葉植物につく虫は、
“カイガラムシ”と“ハダニ”がほとんどです。
この虫たちは、乾燥した環境で発生しやすい
といわれています。
外で衣服にくっついてきたり、
網戸の穴から侵入したり…根絶は不可能でしょう。
生理現象 虫がついていないのに
葉がベタベタすることもあります。
これは植物の生理現象と言われていますが、
確証された理由はまだ発表されていません。
ただ、この場合は葉が落ちることはありません。
復活方法
虫の被害 湿らせたティッシュで拭きましょう!
薬を散布することも有効ですが、
一枚一枚拭いてあげるほうが完全除去できます。
また、この作業を定期的に行うことで、ホコリも
除去できるため、光合成もしやすくなり丈夫な株
へと成長します。
また、除去後は葉水を与えてあげましょう。
空気の乾燥を防ぐことは、
カイガラムシ・ハダニの予防に
大変効果的です。
ガジュマルも空気中の湿度を好む性質があるため
毎日午前中に行うことをオススメします。
生理現象 そのままでは光合成を妨げてしまう場合があるため、
虫の被害と同様に、湿らせたティッシュで拭きとって
あげると良いですね。
ガジュマルの葉:黒くなった
【葉焼け】が考えられます。
原因は、
・日陰から急に日向に移動させた
・真夏の強い直射日光に当てた こと。
直射日光を好むガジュマルですが、
今まで日陰で育てていた株を急に日向に移すと
日光に慣れていないため葉焼けを起こしてしまいます。
下記の手順を覚えておきましょう。
まずはやわらかい光の入る場所
↓
葉の色が濃い緑になり、
元気になったら少しずつ日向に移動
※少しずつ=最初は15分~徐々に
時間を延ばしていくということ。
また、テーブルサイズの小株には真夏の直射日光は
強すぎるため、葉焼けを起こしてしますのです。
真夏は半日陰に置き場所を変えましょう。
復活方法
水をかけて半日陰へ移動!
残念ながら、一度葉焼けを起こした葉が
復活することはありません。
水をかけて葉の温度を下げた後は、
2週間~1カ月程は半日陰で管理しましょう。
そのまま日に当て続けると、
葉焼けが進行し枯れてしまします。
ガジュマルの葉:黄色く変色した
【寒さ】【肥料の与えすぎ】etc…
が考えられます。
葉が黄色くなった場合は、
ほとんどが“寒さ”か“肥料の与えすぎ”です。
しかし、
根腐れ・乾燥・虫の被害・葉焼けetc…
様々な不調でも黄色く変色することがあります。
※人間が熱を出したときに、顔が赤くなるのと
同じですね。
寒さ 原因は、
冬に温度の低い場所に置いていた(る)こと。
ガジュマルはやや寒さに弱いため、
通常室内で越冬させます。
ただ、ガジュマルはとても丈夫な植物なので、
冬に落葉しても春になると新芽をだすことが
ほとんどです。
肥料の与えすぎ 原因は、そのままですね。
ガジュマルは本来肥料なしでも十分
元気に育ちます。
一度、肥料の与え方をおさらいしましょう!
<与える時期と頻度>
ガジュマルが成長する暖かい時期に
与えます。
★液体肥料=春・・・1カ月に1回
夏・・・2週間に1回
秋・・・2カ月に1回
冬・・・与えない
☆固形肥料=3カ月に1回
冬は与えない
復活方法
寒さ 室内の温かい場所へ移動する。
こうすることで、落葉を抑えることができます。
ただし、暖房の風が直接当たる場所はNG!
乾燥の原因になり、カイガラムシ・ハダニが
発生しやすくなるため注意します。
また、室内に移動してからも、
なるべく日の当たる場所に置きましょう。
こうすることで、春に屋外の日向に移動させても
葉焼けを起こす心配がなくなります。
肥料の与えすぎ 一度パタリとやめてみる。
固形肥料・液体肥料・栄養剤を全て
やめてみましょう。
その後1カ月程で元気になってきたら、
翌年の春~秋に再開してみてもいいでしょう。
植え替えなど、土を代える作業は必要ありません。
まとめ
ガジュマルはとても丈夫な植物です。
落葉してしまっても、幹が生きていれば翌年の春には
新芽が出てくることがほとんどです。
あまり落胆せずに、原因が解れば改善して気長に待ちましょう。
解らない場合は近所の花屋・園芸店に持っていくことを
オススメします。