生育旺盛なガジュマルは、放っておくと、
どんどん枝葉がのびていきますよね!
丈夫な植物だから、剪定だってお茶の子さいさいです。
ポイントをおさえて、まとまりの良い株に仕立てましょう!
目次
ガジュマルの剪定:剪定が必要なわけ
放っておくと・・
①枝葉が混みあい、病害虫被害を受けやすくなるから。
病害虫の被害が出るときの一番の原因は、通気性の悪さです。
②見た目が悪くなるから。
生育旺盛なガジュマルは1年で20cm~30cmほど成長します。
まとまりのある株に育てたい場合は、剪定が必要になります。
<まとまりのある株になる仕組み>
剪定した枝の切り口の少し下あたりから、2つの新芽が出てきます。
いままで1本だった枝から2つの脇芽が出ることで、
枝葉の数がおおくなり、こんもりとまとまった株になるのです。
ガジュマルの剪定:気を付けること
切り口から出る白い樹液に注意しましょう!
ゴムの木の仲間の特徴です。
肌が弱い人は、この樹液に触れるとかぶれることがあるので、
手袋を着用しての作業をオススメします。
ちなみに特別肌が弱くない私は何ともないですが、ベトベトするのが嫌なので
手袋を着用しています。
ガジュマルの剪定:上手くいくためのコツ
・切りすぎかなと思うくらい切るのがちょうど良い
冒頭でも説明した通り、ガジュマルは非常に生育旺盛な植物です。
多めに切ることで、成長が止まることにはちょうどいいサイズに
なるはずです。
ガジュマルの剪定:時期
ガジュマルの剪定は5月が適期です。
しかし、5月~7月の期間ならいつでもOKです。
この期間は、ガジュマルが元気に成長する時期になります(成長期)。
そのため、バッサリと剪定をしても新芽が良く出てくるため
失敗する心配がないのです。
冬に丸坊主にするのはNG!
冬はガジュマルの成長が止まります(休眠期)。
この時期に丸坊主に剪定するという、ガジュマルにとって
大きな変化になることをしてしまうと、それについていけずに
枯れてしまうことがあります。
ガジュマルの剪定:丸坊主剪定編
<こんなときに行おう!>
・ひょろひょろと元気のない株になってしまったとき
・形をリセットしたいとき
・大きくしたくないとき
<守ること>
・必ず5月~7月の成長期に行う
・ぷっくりした太い幹や、
それに近いくらいに成長した幹は切らない!
※これらの部分は、水分・養分を通すメイン通りになっているためです。
<方法>
①園芸用バサミや枝切りバサミで
ぷっくりとした太い幹より上の枝を全て切る
②白い樹液を濡れティッシュなどで拭き取る
③あれば癒合剤を塗っておくとなお良い
※癒合剤(ゆごうざい)は園芸店や、ホームセンターで販売されています。
<剪定後の管理>
今までより水やりの回数を減らします。
葉からの蒸発がなくなる分、株が必要とする水分量も少なくなります。
今まで通りの水やりをしていると、吸収しきれずに根腐れを起こして
しまうので注意しましょう。
<芽が出るまでの期間>
1週間~1カ月程度です。
地域の気温や環境によって変わるため、
なかなか芽が出てこなくても、焦らず見守ってあげましょう。
ガジュマルの剪定:ちょこっとだけ剪定編
<こんなときに行おう!>
・剪定はしたいが、丸坊主剪定が不安なとき
・寒い時期(休眠期)にどうしても剪定したいとき
ガジュマルの剪定の多くは、こちらになります。
植物へのダメージが少なく、失敗しづらいというのがポイント
なのでしょう。
<方法>
①園芸用バサミで、
上に向かって勢いよく伸びている枝を半分~1/3切る
※冬の場合は1/4ほどにしておくのが無難です。
②両サイドの葉を見た目の良い具合で切りそろえる
③混みあっている枝葉を切る
※重なっているところや、密集しすぎているところ等。
④枯れている枝を切る
④白い樹液を濡れティッシュなどで拭き取る
※そのままにしておくと、他の葉の上に垂れて固まってしまいます。
こうなると、痕が残り見た目が悪くなるのでなるべく行いましょう。
⑤心配な場合は癒合剤(ゆごうざい)を塗る
※切り口が小さいため、塗らなくても大丈夫なことがほとんどです。
<剪定後の管理>
今まで通りの管理でOKです。
ガジュマルの剪定:気根の処理
茎や幹の途中から出てくる根のことを、気根といいます。
<気根の働き>
・株を支える
・栄養と水分を吸う
<処理方法>
・土についている→そのまま
ポイント:土についた気根は、上記の働きをしています。
これを切るということは、人間でいう血管を損傷するのと
同じことになります。
できるだけそっとしておきましょう。
・土についていない→切ってもOK
ポイント:土についていない気根は、上記の働きをしていないため、
切ってしまっても大丈夫です。
★大きくしたい場合=切らないで土に誘引してあげます。
★大きくしたくない場合=切ってしましましょう。
まとめ
・5~7月の成長期に行う
・ひょろひょろの株=丸坊主剪定
・丸坊主剪定が不安=ちょこっとだけ剪定
・丸坊主剪定後は水やりの回数を控える
・気根が土についている=そのまま
・気根が土についていない=切ってもOK
剪定後に出た枝は、水につけておくと根が出て簡単に
挿し木ができますよ!