ハイビスカスの地植えは難しい?地植え可能な条件と育て方

赤いハイビスカス
大きな花を毎日咲かせてくれるハイビスカス。
南国の雰囲気たっぷりの花ですね。

とても成長が早いハイビスカス。
鉢植えで育てると根詰まり防止のために毎年の植え替えが必要です。

それなら地植えのほうが大きく元気に育つのでは?と思いませんか?
ハイビスカスが咲く庭。
憧れますよね!

しかし熱帯に咲く南国の花を地植えできるのでしょうか?
お住まいの地域にもよりますが、
条件や管理の仕方で地植えが可能かもしれませんよ!

ハイビスカスを地植えで楽しんでみましょう

沖縄などの暖かい地域では地植えしたハイビスカスが大きく育ち
たくさんの花を咲かせています。

憧れますよね!

最近の夏は暑い日も多いし、暖かい地域の植物を
花壇に植える地植えにチャレンジしてみる方も増えています。

植える場所の日当たり

南国の花ハイビスカスは日当たりの良い場所でよく育ちます。
しかし西日は禁物です。

できれば午前中からお昼すぎまでの時間帯の日当たりがよく、
西日が当たらない場所を選ぶとよいでしょう。
西側に生け垣などがあるといいですね!

西日に弱いといっても、大きな庭木の下など、一日中日陰になる場所ではダメです。
日光に当てないと、花が咲かない!ということになります。

結構条件は厳しいですね。
ハイビスカスの咲く庭

土や湿度に注意

日本の気候で気をつけなければならないのは湿度です。

ハイビスカスはジメジメした高い湿度を嫌います。
鉢植えでも同じですが、水はけが悪いと根腐れしやすいのです。

ある程度日当たりが良ければ大丈夫ですが、
植えたい花壇の水はけが悪ければ、ある程度土を入れ替える必要があります。

腐葉土などを入れて土壌を良くしましょう。
土壌改良はなんとかなりそうですね。

ハイビスカスの栽培に必要な気温

気温が高いのは問題ありません。

ただし、水やりは必ず毎日行ってくださいね!
ハイビスカスが耐えられる最低気温は5〜6度です。
しかし元気に成長させるには12度は必要です。

5月〜10月頃の間、夜間に気温が6度以下になる地域では
地植えは難しいかもしれません。

ハイビスカスの地植えの管理

花壇にハイビスカスを地植えする場合、
冬場でも最低気温が5〜6度を下回らない地域以外は、
春に植え付けて冬越しのために掘り上げます。
1年間の管理スケジュールはこんな感じになります。

5月中旬〜梅雨入り前 植え付け

鉢植えのハイビスカスを庭に植え付けます。
鉢の大きさより大きく穴を掘り
3分の2くらい根をほぐして植えつけましょう。

植える前に花壇の土を改良し水はけのよい状態にしておくのを忘れずに!

しっかりと植えたら、根や茎につかないように気をつけて
周りに緩効性の肥料を施しましょう。

7月中旬〜9月 真夏の管理

地植えでも真夏は土が乾いてしまいます。
夕方の涼しい時間帯に必ず水やりをしましょう。

室内で育てるのとは違い、害虫などが付く場合もあります。
葉の裏にダニなどが付いていたら、すぐに薬剤を散布して
被害が広がらないように気をつけてください。

毎日よく観察することが大切です。

夏には花が咲きますが、一日でしぼんでしまいます。
花がらをそのままにしておくと虫がつきやすくなるので、
気がついたら花がらを摘み取ってください。
真夏のハイビスカス

9月下旬〜10月 掘り上げ

夏が終わり、気温が下がる前に掘り上げ鉢に戻します。
できるだけ根を痛めないように、周りを掘って静かに掘りあげてください。

多少根が切れても大丈夫ですが、引き抜きようなことは厳禁です。

少し根をほぐし、植え付け時の鉢と同じくらいか大きめの鉢に植え付けます。
根の間にしっかりと土が入るように植えてください。

害虫がついたり、枯れているような葉はすべて取り除きます。
枝も半分程度まで剪定してください。

11月〜冬越し

冬越しのために鉢に植え戻したハイビスカスは室内で管理しましょう。

玄関や窓の近くなど夜急激に冷え込む場所は避けます。
昼間天気が良ければサンルームや窓際で日光に当てるのはOKです。

ハイビスカスが耐えられる気温5〜6度を
下回ることがないように気をつけてくださいね。

冬の室内は乾燥しやすいので根腐れの心配はあまりありませんが、
水のやり過ぎには気をつけましょう。

また、暖めようとエアコンやファンヒーターの温風を直接当てないように!
葉が乾いて枯れてしまうことがあります。
温度管理ができる室内用の温室などがあれば安心です。
白いハイビスカス

 

ハイビスカスの地植えで気をつけることは?

絶対に霜に当てないように

ハイビスカスは南国の植物なので、寒さに弱いのはもちろんですが
特に霜に当たると一発で枯れてしまいます。

一年中温暖で夜間も6度を下回らない地域以外で地植えする場合は
冬は鉢に掘りあげて室内で管理します。

掘り上げる時期が遅れてしまうと枯れてしまいますので
地域によりますが遅くとも10月上旬には鉢に移しましょう

鉢ごと植える方法もあります

寒い地域で夏だけでも地植えしたいなら
鉢に植えたまま庭に移してしまう方法もあります。

通常鉢植えのハイビスカスは夏前に植え替えしますが、
鉢ごと庭に埋める場合は、秋の掘り上げの時に植え替えします。

庭から掘り上げ、鉢の底から出た根を切ってから鉢から出し
根の全体の半分から3分の2をほぐして新しい鉢に植えましょう。
そのとき枯れた葉は取り除き、剪定も行います。

庭に植えている間に病害虫の被害があるかもしれないので
殺虫剤で消毒し、水をたっぷり与えてから室内に取り込みます。

害虫に注意!

ハイビスカスを地植えすると大きく育ち花も咲きやすくなるメリットはありますが
病気や害虫の被害には気をつけなければなりません。

定期的に葉の裏や芽にに虫がついていないか、葉が不自然に枯れていないかなど
しっかり確認しましょう。

地植えでも水はけは重要

青空とハイビスカス
庭の土の状態によっては、ジメジメして根を弱らせることがあります。

植え付ける前に掘り返して水はけの良い用土と入れ替えておきましょう。

植え付ける2週間前までには土を入れ替え落ち着かせておくと
失敗も少なくなります。

 

ハイビスカスの地植え まとめ

毎日ハイビスカスの花が庭に咲いていたら華やかで楽しくなりますね!

気温や日当たりなどの条件も多いのですが、試してみてはいかがでしょう。
まるで南国のリゾートにいるような夏の庭を楽しむことができます。

ハイビスカスが咲く庭、ぜひチャレンジしてみてください。