カイガラムシは、成虫になると退治しにくい害虫です。
大量発生すると、植物が弱ったりすす病やこうやく病などになってしまいます。
そうなる前に、カイガラムシの卵や幼虫のときに駆除してしまいましょう。
卵・幼虫の駆除時期や方法などを紹介します!
目次
カイガラムシの産卵時期
カイガラムシの産卵・孵化の時期は、
5月~7月頃。
夏に繁殖することになります。
そして、夏の終わり頃から秋・冬は、厄介な成虫の姿になります。
なので、卵・幼虫が多いこの時期に見つけたら徹底的に駆除をするのが適切です。
カイガラムシの卵・幼虫の駆除方法
カイガラムシの卵は覆われているので、殺虫剤が効きにくいです。
なので、幼虫のときに殺虫剤で駆除するのが一番簡単ですが、
卵のうちに駆除できるならその方が被害も防げるし楽かもしれませんね。
卵を殺虫剤を使わずに駆除するときの注意点や効きやすい薬の種類、
それから、幼虫の駆除方法を紹介します。
卵の駆除
カイガラムシの卵が少しだけなら、枝を切ったりハケで払えますよね。
でも、下に卵を落としたままだと生まれてしまうので…
薬剤を使わない場合は、
- 卵がついた枝を切り取って焼却処分。
- 袋を広げて、その中に卵を落として捨てる。
- シートを広げてその上に卵を落として焼却処分。
などの方法が確実です。
大量に付着していて手に負えない場合は、確実とはいえませんが薬剤を使う方法もあります。
普通の成虫や幼虫に効く殺虫剤は効きにくいので、
マシン油乳剤などで卵を窒息させる方法が比較的効くかもしれません。
少量の卵で、取って捨てることが出来るなら簡単ですよね。
大量だと、確実に駆除するなら幼虫のときがおススメです。
幼虫の駆除
カイガラムシは、幼虫の時期は殻などが出来ていないので、薬が効きやすいです。
マシン油乳剤やカイガラムシエアゾールなどの殺虫剤があります。
商品ごとに使用できる植物が決まっているので確認して選んでください。
ちょっとした量のカイガラムシなら、
木酢液や食品成分の薬剤、自作の酢スプレー・牛乳スプレーなどを一度試してみるのもいいかもしれません。
駆除した後の注意点が一つあります。
地面などにカイガラムシの死骸をなるべく放置しないことです。
メスの死骸から幼虫が生まれたりするからです。
なるべく綺麗に後始末するのが効果的です。
カイガラムシの卵を予防する方法
カイガラムシの小さい卵が沢山つくのは困りますよね。
卵や幼虫のときの駆除でも手間がかかります。
卵を予防するには、成虫になっているカイガラムシを駆除するしかないですよね。
冬から夏までに成虫を駆除しておくことで、卵を予防できます。
カイガラムシの成虫には薬剤が効きにくいので、ハケなどで落として始末するのが確実で効果的です。
水圧洗浄機を使う方法もあります。
薬剤を使う場合は、マシン油乳剤やカイガラムシエアゾールなどがあります。
ちなみに、産卵抑制作用があるアプロード水和剤、ポロポンVなどの薬剤もあります。
カイガラムシに効くかは分かりませんが、そのような薬剤を使ってみるのもいいかもしれません。
植物の置き場所や育て方も見直してみましょう!
カイガラムシの成虫を夏までに駆除して、
卵がついてしまったら夏の間は徹底して駆除しましょう。
それから、植物の置き場所や育て方も見直してみてください。
特に、風通しが悪いとカイガラムシが発生しやすいです。
- 日当たり、風通しが良い場所で育てる。
- 土がしっかりと乾いたら水やりをする。乾燥していたら葉に水をかけるなど。
- 窒素(N)肥料をあげすぎない。
- 葉が茂りすぎないように、適度に剪定をする。
- 鉢植えは、大きく育ったら一回り大きな素焼き鉢などに植え替えをする。
カイガラムシが発生したらまずは駆除をして、
それから植物を育てる環境や育て方を見直してみてくださいね。
少しでもカイガラムシを減らして、植物を元気に育ててください。