秋に黄橙色の花を咲かせ、強い芳香を漂わせるキンモクセイ。
その香りが好きな方は多いと思います。
ですが、キンモクセイのアレルギーについての話も見かけるので、
キンモクセイのアレルギー反応の症状や対応方法についてまとめます。
また、キンモクセイが原因とは限らないので、
アレルギー反応を起こす可能性のある秋の植物もいくつか紹介します。
参考にしてください。
目次
キンモクセイでアレルギー反応が出る!?
キンモクセイのアレルギーはあまり知られていないようですが、
キンモクセイが咲いている頃にアレルギー症状が出る…
キンモクセイの近くを通ると症状が…
という方は意外といるようです。
アレルギーは色々なもので起こり得るので、不思議ではありません。
キンモクセイの開花時期
”9月中旬~10月下旬”
秋咲きのコスモスも咲く時期です。
アレルギー症状
- 目のかゆみ
- さらさらとした鼻水
- くしゃみ
- 喉の違和感・不調
- 顔のかゆみ
- 頭痛
- ぼーっとする
- 気持ちが悪くなる
花粉によるアレルギー症状(花粉症)がほとんどだと思いますが、
香りを嗅ぐことによって、気分が悪くなったり頭痛などの症状がでることもあるようです。
対応方法
キンモクセイにアレルギーがある人は、
キンモクセイが咲く時期(9月・10月)にきちんと対応して、
アレルギー症状を悪化させないことが大事です。
- マスクをする。
- うがいをする。
- 洗顔をする。
- かゆみがある・腫れてしまった部分は冷やす。
- 加湿器を使う。
- メガネをかける。
- 帽子をかぶる。
- 部屋に入る時や洗濯物を取り入れる時に、服などを叩く。
- 近くにアレルギーを起こす植物があるなら、部屋の窓を閉めておく。
症状がひどい場合は無理をせずに、病院に行ったり、市販薬を飲んだりすることが大切です。
病院でアレルギー検査を受けたい時は、耳鼻科やアレルギー科で詳しく検査をしてもらえます。
キンモクセイの原種、ギンモクセイは大丈夫?
キンモクセイ(金木犀)は、実は、ギンモクセイ(銀木犀)の変種です。
銀木犀はキンモクセイより遅めの10月に、キンモクセイに似た形の白い花を咲かせます。
香りは弱めです。キンモクセイと違って葉はギザギザしています。
原種の銀木犀についてもアレルギーが起きるのかどうかを調べてみましたが、
銀木犀でアレルギー症状が出ることはほとんどなさそうです。
アレルギーを起こしやすい秋の植物
キンモクセイの他に、8月~10月に咲いているアレルギーを起こしやすい秋の植物を紹介します。
秋は、キク科の植物によるアレルギーが多いようです。
ブタクサ
キク科・1年草
ブタクサ(豚草)は、草丈1~2m程になる外来種です。
深い切れ込みのあるギザギザした葉で、
苞葉に包まれて薄い黄色の小花を複数咲かせたもの(↓)を、均等に垂れ下げてつけます。
秋、このブタクサにアレルギーがある人は多いようです。
ちなみに、真っ黄色の花を咲かせる似たような植物は、
「セイタカアワダチソウ」という別の植物です。
セイタカアワダチソウは花粉が風で飛びにくく、アレルギーの原因にはなりにくいようです。
ヨモギ
キク科・多年草
ヨモギは、草丈50cm~1m程になります。
葉の裏には毛があります。
ギザギザした葉で、薄い褐色(赤茶色)の目立たない小花を咲かせます。
カナムグラ
クワ科・つる性1年草
カナムグラは、茎に下向きの刺があります。
葉は掌状(手のような形)で、花は薄い黄緑色。
スギ
10月からはスギの花粉も飛ぶようです。
スギは高木なので、花粉が広範囲に飛びます。
キンモクセイや紹介したような植物の花が見当たらない場所で、
10月頃からアレルギー症状が出たら、スギを疑ってみてください。
まとめ:キンモクセイのアレルギー反応は2種類
キンモクセイのアレルギー反応は、花粉と香りで引き起こされます。
花粉症の鼻水・喉の不快感などや、香りによる気分不良・頭痛などの症状がでます。
その他の4つの植物では、花粉によってアレルギー症状(花粉症)が出ます。
「秋にアレルギー症状を引き起こす主な植物」
- キンモクセイ(秋9月~10月)
- ブタクサ(夏8月~秋10月)…苞葉に包まれた薄黄色の花・ギザギザの葉
- ヨモギ(夏8月~秋10月)…薄褐色の花・ギザギザの葉
- カナムグラ(夏8月~秋10月)…薄黄緑色の花・掌状の葉・刺
- スギ(秋10月頃~)
原因の植物が分かっていたら、近くに寄らないようにしましょう。
原因の植物が分からない場合でも、アレルギー症状が出る時期を覚えておくことが大切です。
事前にマスクなどで予防をしたり、市販薬を用意しておいたりして少しでも楽に過ごしてください。