キンモクセイは常緑樹なので、
1年草の植物よりも育てがいがありますよね。
適切に肥料も与えて健康に育ててあげることで、
毎年秋に良い香りを漂わせてくれます。
肥料をあげる時期を”地植え”と”鉢植え”別に紹介し、
キンモクセイに適切な肥料の種類や選び方も解説します。
目次
キンモクセイに肥料をあげるのに最適な時期
「地植え・鉢植え別、肥料をあげる時期」
地植えのキンモクセイには、
必要に応じて、年に1度、2月に肥料をあげます。
その後、肥料が足りなくなった場合は、
鉢植えと同じ時期(5月頃や8月下旬~9月上旬頃)の範囲内で再度あげます。
鉢植えのキンモクセイには、
年に2~3回、肥料をあげます。
2月に1度あげ、必要に応じて、5月や開花前の8月下旬~9月上旬頃にも肥料をあげます。
「時期ごとの肥料の意味」
2月
春が来る前の冬に与える肥料を寒肥(かんぴ)と呼びます。
寒肥は有機肥料を使います。
有機肥料はゆっくり長期的に効くので、
春が来る前に与えることで、
キンモクセイが春に活動し始める頃から栄養が届きます。
5月
育成中に与える肥料を追肥(ついひ)と呼びます。
夏が来る前に与えることで、
キンモクセイが暑い夏を元気に越えられるようにし、生育を促します。
8月~9月
開花前に与える肥料を花肥(はなごえ)または実肥と呼びます。
9月下旬~10月中旬頃に開花するキンモクセイには、
その前の8~9月上旬頃に花肥をあげ、綺麗な花が沢山咲くようにします。
キンモクセイに適した肥料の種類
年に1度目の肥料(寒肥)を与えるときは有機肥料、
年に2度目や3度目の肥料を与えるときは有機肥料または、化成肥料を選びます。
(有機肥料が配合されている化成肥料でも良いです。)
肥料の成分は、
窒素(N)を少なめ、リン酸(P)を多めに、カリウム(K)も適度に与えます。
有機肥料、化成肥料の種類は何が適切か、紹介していきます。
有機肥料の種類
キンモクセイに適切な有機肥料の種類は以下です。
微生物を増やし、生育に良い土壌環境をつくる。
完熟堆肥
花付きをよくする(リン酸成分が多い)
骨粉、米ぬか
根を丈夫にする(カリウム成分が多い)
草木灰
油かすは葉を茂らせる窒素成分が多いので、葉物野菜には良いですが、
花を咲かせる植物にあげすぎると、花つきが悪くなってしまいます。
※骨粉入り油かすは、窒素よりリン酸が多ければ使えます。
肥料は、適切な時期に土の中に混ぜ込みます。
春に植え付けをするときに元肥をあげる場合は、
(培養土以外の)土には腐葉土や完熟堆肥を混ぜます。
化成肥料の種類
キンモクセイに適切な化成肥料の種類は、
効き目がゆっくりな緩効性化成肥料です。
緩効性肥料の成分、
窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)
の表示を見て、窒素が少なめでリン酸(P)が多いものを選びます。
3つの成分が均等のものでも大丈夫ですが、
リン酸を1番多くあげた方が花つきは良くなります。
肥料は、適切な時期に、商品の説明に沿って適切な量を与えます。
有機肥料と化成肥料、どっちがいい?
有機肥料と化成肥料を簡単に解説します。
目的によって肥料を使い分けましょう。
土壌環境の改善・維持には…
植物が健康に育ちやすい土壌環境をつくるのは、
有機肥料です。
土の微生物などを増やし、保水性、排水性、通気性などを良くします。
長期的に穏やかな効き目があります。
栄養を効率よく与えるには…
3大栄養素を効率よく与えることができるのは、
化成肥料です。
必要な栄養をすぐに吸収させることができます。
その反面、
肥料をあげすぎると、根が弱って病害虫が発生しやすくなったり、
土の中の微生物が減って土が硬くなり、土壌環境が悪くなります。
まとめ
キンモクセイの肥料は、
2月・5月・8~9月に必要に応じてやるのがいいです。
地植えは年に1度でも良く、
鉢植えは年に2回はあげるのが良いです。
緩効性化成肥料ばかりあげすぎずに、有機肥料とバランス良く使って、
キンモクセイを元気に育ててください。
もちろん、水やりや日光、剪定にも気をつけながら育ててくださいね。