キンモクセイの増やし方は、
挿し木方法があります。
日本にあるキンモクセイは雄木で、
雌木がないので、種は取れません。
キンモクセイの挿し木の方法と時期を詳しく解説していきます。
更に、もう一つの増やし方も紹介します。
目次
キンモクセイの増やし方1「挿し木」
キンモクセイの増やし方は、
手軽にできる「挿し木」が一般的です。
増やしたい植物の枝や茎を切って土に挿すだけで、手軽にできるのですが、
キンモクセイは難易度がやや高く、発根しにくいといわれています。
なので、手軽にやってみたい方はこの方法で、
一度に沢山挿してみるといいかもしれません。
また、この増やし方では、開花までに5年以上かかるようです。
気長に育ててください。
時期
キンモクセイの挿し木の時期は、
6月~7月上旬頃の梅雨時期です。
この時期に行う理由…
- 新しい枝が伸びていて、その枝で挿し木をすると根付きやすい。
- 土が乾燥しにくく、育ちやすい。
- 適度な温度が保たれている。
春先では、新しい枝がまだあまり伸びていなく、
秋や冬では、春~夏に伸びた枝がある程度生長してしまっているので、枝が古いほど根付きにくいです。
また、春・秋・冬は乾燥しやすく、秋・冬は寒いので、それらの環境も生育に影響します。
なので、時期外れに行うときは、発根率は低めですが、水やりや温度(特に冬の寒さ)に気を付けてやってみてください。
乾燥を防ぐためには、ビニールで密封すると効果的です。
土・挿し床の用意
枝を挿す土は、小粒の「赤玉土」を使います。
バーミキュライトや挿し木用土を代用することもできます。
キンモクセイは、弱酸性の土を好むので、
弱酸性の土を選ぶのも、ちょっとしたコツかもしれません。
畑の土や古い土などを使うと、病原菌が多く、
栄養が多い土だと、発根が遅くなったり枯れやすいです。
また、保水性・通気性があることも大事です。
土を入れる容器は、小さい鉢かポット、箱などを用意します。
枝の用意
挿し木用の枝を切ります。
葉の色が濃くて元気な新しい枝を切りましょう。
ハサミは、枝の切り口から菌を入れないように、清潔なものを使います。
病気の葉などを切った後のハサミだと、菌が移りやすいです。
「長さ」10~15cmくらい。
「葉の枚数」4枚くらい。
切った枝の下の方は葉がない状態にしておき、
枝の下の切り口は斜めになるように切っておきます。
切り口の面積が広いと、水の吸い上げも良くなります。
切った枝は水に挿しておき、1~2時間経ったら水から出します。
挿し木
- 容器に土を入れ、水をたっぷりとかけます。
- 土に、枝が半分ほど挿さるくらいの穴を開けておきます。
- 枝の切り口に発根促進剤「ルートン」をつけます。挿し木が成功しやすくなります。
- 土の開けた穴に枝を挿します。葉は土につかないようにします。
特に梅雨時期は、地面から少し離して台の上などで管理するといいと思います。
雨で地面から跳ねた土が葉などにつくと、菌に感染しやすいからです。
そして、風通しの良い場所が適切です。
梅雨明け~夏の終わりまで
日陰で管理します。
(遮光しない)ビニールで密封したり、水やりをきちんとやって乾燥させないようにします。
秋~冬
ビニールで覆っておきます。土が乾いたら水をあげて乾燥しないように気を付けます。
生育が良ければ、秋に、薄めた液肥をあげるといいかもしれません。
冬は霜に当たらない場所で管理します。
”春”
挿し木をした翌年の春には、苗を取り出して植え付けます。
鉢の場合は、鉢底砂を敷いて、赤玉土7:腐葉土3で植え付けます。
気長に、花が咲く日を楽しみにして育ててください。
キンモクセイの増やし方2「取り木」
キンモクセイの増やし方は他にもあります!
「取り木」です。
詳しくは「高取り法」といいます。
この増やし方のほうが、成功しやすいとか!?
取り木は、幹の皮を削って、そこから発根させ、
根の下で切り離して上の部分を苗にする方法です。
時期
5~6月頃に取り木をします。
取り木の方法
幹の途中をナイフで傷つけて、皮を一周剥ぎます。
剥いだ部分に、水につけておいた水苔を巻きつけて、
ビニールで覆って上下はヒモを結んで固定します。
そこから根が伸びてくるまで待ち、
根が伸びたら、春か秋に根の下で切り離したら、新しい苗の完成です。
それをすぐに植え付けて育てましょう。
まとめ
キンモクセイの増やし方は、挿し木と取り木の2種類の方法があり、
時期は梅雨時期です。
お金がかかっても良く、花がすぐに咲いてほしい…という場合は、
苗を購入するといいですね。
手軽に増やして気長に育てたい場合は、増やし方が2つあるので試してみてください。