胡蝶蘭の栽培では、種子栽培が
一般的に知られている増やし方です。
けれど実は株分けも可能な胡蝶蘭。
なぜあまり知られていないのかと言うと、
株分けに必要な子株などが
なぜできるのかは解明していないんです。
その為株分けは誰でも出来る訳では無いので、
もし自分の育てている胡蝶蘭に子株がついていたら
出来るだけ株分けしてみてくださいね!
目次
胡蝶蘭について
学名:Phalaenopsis
科・属名:ラン科・コチョウラン属
英名:Orchid
原産地:東南アジア(インドネシア・フィリピン・台湾など)
開花期:周年(温室)
花の色:白、ピンク、赤、黄、オレンジ、青、紫、緑、茶
花言葉に「幸福が飛んでくる」とあるように、
縁起の良い花言葉が多い事から
お祝い事にも重宝されています。
また温室の場合、開花は周年を通してなど
長く楽しむ事ができます。
栽培は性質上難しいとされていますが、
湿度と水やりの頻度を気をつけていれば
忙しい人などには向いていると言えるでしょう。
品種改良のおかげもあり、色彩も多く、
ブーケなどにも使われています。
株分けをしよう!
胡蝶蘭の栽培は初心者には難しいとされ、
枯らしてしまう事もしばしば。
株分けも同様に、一般には難しいとされていますが、
不可能では無いので試してみるのも一案でしょう。
株分けの条件から手順までをまとめて見たので、
しっかりと確認しながら丁寧に作業してくださいね!
株分けの条件
- 本来胡蝶蘭の花が咲く茎に、
葉と根が生えたものが”高芽”です。
高芽の生える条件は現在あまり
分かっていません。
温度条件などによると言われていますが、
あまり期待せず、胡蝶蘭の調子に
任せましょう。 - 親株の根元に新たな芽が出ているのは
“子株”です。
高芽と比べて芽が出ている為、
子株は比較的見分けやすいでしょう。
脇芽と間違えやすいですが、
親株から出ている事を確認すれば
見分ける事ができますよ!
株分けの時期
気温が18度以上ある状態で行いましょう。
18度以下だと生育が悪くなり、
花のつかない原因となります。
5月〜7月上旬頃がいいでしょう。
また根が5センチ以上に成長してから
株分けをしましょう。
用意するもの
鉢
水苔
ハサミ(消毒液か煮沸で滅菌する)
高芽で株分けする
- 親株と繋がった高芽を切り取る。
この時親株と繋がっている茎を
高芽のある方に3〜5センチ残して切ること。 - 水を含ませた水苔で、高芽の根を包む
- 鉢に移したら、隙間を水苔で埋める。
子株で株分けする
- 鉢から取り出した株から、
ピンセットなどで水苔を取り除く。
この時根が黒くなっている部分は
ハサミで切り取る。 - 根を折らないように注意しながら、
親株きら芽の出た子株を切り取る。 - 水分を含ませた水苔で、
子株・親株それぞれの根を包む。 - それぞれを鉢に移して、
隙間を水苔で埋める。
気をつけるポイント
- 根を折らないように注意しましょう。
胡蝶蘭は根腐れしやすく、
簡単に折れてしまうので、株分け中に根が折れないよう
優しく取り扱うようにしてください。 - 株分けした後に水やりをするのではなく、
予め水苔を水で湿らせて置きましょう - 株分け後に、別の鉢へ植え替えはやめましょう。
株分けは植物にとって、とても体力を使い
ストレスにも繋がります。
少なくとも株分け前後1〜2ヶ月間は
植え替えは控えましょう。
株分け後の管理
高芽式株分け・子株式株分け、
どちらの場合も重要なのは、根の定着です。
その為以下の2点には気をつけて
管理しましょう。
- 半月程は日当たりが良く風通しの良い場所で
管理してください。
この時、直射日光は葉焼けの原因となるので
避けましょう。 - 切った根から病気が入るのを防ぐ為に、
水やりは半月程度は控えましょう。
まとめ
難しいも言われる胡蝶蘭の栽培ですが、
株分けも同様に難易度が高い作業です。
しかし子株がつくのはほぼ運次第とも言われるので、
子株がついたら是非実行してみてください。
栽培と株分けに成功すれば胡蝶蘭栽培は一人前。
たくさん胡蝶蘭を育てて、綺麗な胡蝶蘭を目一杯楽しみましょう!