マーガレットの花を毎年楽しむためには、
「切り戻し剪定」がかかせません。
時期と方法を覚えて、見た目も健康状態も良い株に
育てましょう!
目次
「切り戻し剪定」って何?
剪 定 → 切り戻し(=切り戻し剪定)
→ 透かし剪定
→ 刈り込み・刈り上げ
→ 芽つみ・みどりつみ
このように、
茎や枝を切って形を整えることの総称を「剪定」といいます。
そして、剪定の方法には4つあり、
「切り戻し(=切り戻し剪定)」はその一つです。
※以降、「切り戻し」とよびます。
切り戻しとは、
枝を半分~1/3ほど切って株を小さくし、
形を整えることをいいます。
なぜ、マーガレットの切り戻しをする必要があるの?
理由1. 株の形を整えるため
→上の写真のような、やや崩れた樹形だと
沢山花が咲いてもなんだか美しさに欠けて
しまいますよね?
こんもり樹形の美しいマーガレットに仕立てる
ためには、切り戻しが必要なのです。
理由2. 花付きを良くするため
→植物は枝(茎)を切ると、切り口のすぐ下あたりから
2つの新芽が出てきます。
これらが成長し、花をつけるため花数が増えていきます。
切り戻しを行わないと1つの花しか咲かないことに
なるので、花数が少なることになります。
理由3. エネルギーが行き渡る範囲を最小限にするため
→切り戻しをすることで、栄養を回さなければ
ならない範囲が狭まるため、株が消耗せずに
翌年の新芽の息吹を良くしてくれるのです。
理由4. 病害虫を予防するため
→枝葉が混みあってくると風通しが悪くなり、
様々な病害虫の症状が出る原因となります。
マーガレットはムレが苦手なので切り戻しは
とても大事な作業になります。
風通しを良くして、薬剤不使用を目指しましょう!
マーガレットの切り戻し時期はいつ?
マーガレットの切り戻し適期は、毎年9月~10月上旬です。
良く晴れた午前中に行うと、
切り口が確実に乾くのでオススメです。
切り口を乾かさず、湿ったままにすると病害虫にあいやすく
なり、最悪の場合枯れてしまうことがあります。
・ 10月上旬以降の切り戻しはNG!
→翌年の開花が遅れる大きな原因になります。
・ 冬季の切り戻しもNG!
→マーガレットは冬に休眠します。
休眠中は株が弱っているため、切り戻しという
植物に大きな変化をもたらす作業を行うと、
枯れてしまう可能性が高くなります。
マーガレットの切り戻し方法は?
マーガレットの切り戻し方法は意外と簡単です!
園芸用のハサミで、
半分ほどバッサリと切るだけでOKです。
すると、上の写真のように新芽が茂ってきます。
ポイント1. 少し葉を残す
→こうすることで枯れる可能性を低くできます。
ただ、暖地では夏の高温多湿によるムレで、
下葉が極端に落ちることが多いです。
この場合は、葉を残しての切り戻しは難しいため
無視して下さい。
ポイント2. アーチ状に切る
→こうすることで、マーガレットが一番美しく見える
こんもり形になります。
切った枝は「挿し木」で増やすことができるので、
ぜひチャレンジしてみて下さい。
【挿し木ページ準備中……】
マーガレットの花をもっと楽しむための「摘心」
生育旺盛の時期に出てくる新芽を摘み取り、
脇芽を出させて花数を多くすることを「摘心」といいます。
マーガレットの場合は、
3月~5月頃に行うことが多いです。
新芽が15cmほどのびてきたら摘み取ってしまいましょう。
すると、摘み取ったすぐ下から2つの新芽が出てきて、
成長すると両方に花をつけてくれます。
まとめ
いかがでしたか?
厳密にいえば、剪定すべき枝の名称などもありますが、
マーガレットの場合はそこまで難しく考えなくても大丈夫です。
・9月~10月上旬
・葉を残して半分まで切る
この2つを覚えておきましょう!