お庭はないけど、ガーデニングを楽しみたい方に
オススメの「寄せ植え」。
お庭がある方でも、玄関周りに季節のお花を使った
「寄せ植え」を置くと、建物がワンアップして見えますよ!
今回は春の定番花「マーガレット」を使った寄せ植えを
ご紹介します。
目次
マーガレットの特性を知ろう!
寄せ植えを作る時に1番大切なことは、
『その植物の特性を知る事』 です。
特に、 水やり と 日当たり は必ずチェック
しましょう。
好む環境が異なる植物同士を、1つの鉢で管理
するのは不可能です。
他にも、
耐寒性・耐暑性・開花時期 なども確認できると
いいですね。
それでは今回のメインであるマーガレットの特性を
見てみましょう。
原産国 |
カナリア諸島(スペイン) |
草丈/花径 | 50~100cm/3~6cm |
水やり | やや乾燥気味 |
日当たり | 日向を好む →夏は明るい日陰に移動する。 |
耐暑性 | △→高温多湿が苦手なマーガレットは、 冬越しよりも、夏越しをするのが難しい植物。 |
耐寒性 | △→寒冷地でなければ外で越冬できる。 ワラなどを株元に敷いてあげるとなお良し。 |
植付け | 4~5月 |
開花時期/最盛期 | 3~6月,10~11月/5~6月(梅雨手前) |
マーガレットの寄せ植えを作るオススメの時期と観賞期間
寄せ植えを作る時に意外と大事なのが、『植える時期』です。
マーガレットなど「春の花」を例に考えてみます…
2月に植えた場合 → 霜にやられて枯れてしまう
3月に植えた場合 → 夏の寄せ植えを作る時には見頃を超えている
理想の状態
5月に植えた場合 → 夏の寄せ植えを作る適期である6月末には
成長途中で引き抜くのはかわいそうな状態
※8月頃に夏の寄せ植えを作ろうと思っても、
出回っている苗は最終出荷物なのであまり良い物ではありません。
このように、
早すぎると、環境についていけずに枯れてしまい…
遅すぎると、次の時期の寄せ植えを作る時に良い苗を
購入することができなくなってしまうのです。
「春の寄せ植え」の観賞期間は、
3月~6月までの4ヶ月を目安にして下さい。
マーガレットの寄せ植えと相性のいい鉢を選ぼう!
まずはガーデニングで使える、主な鉢の種類を簡単にご紹介します。
【種類】 | 【メリット】 | 【デメリット】 |
素焼き鉢 (=テラコッタ) |
・通気性/排水性 抜群 |
・やや高価 ・重い ・割れやすい |
駄温鉢 | ・素焼き鉢よりやや保水性がある | ・素焼き鉢より少し排水性が悪い |
プラスチック鉢 | ・安価なのに種類が豊富 ・軽い ・割れにくい ・保水性がある ・保温性がある |
・通気性が悪い ・排水性が悪い ・熱が伝わりやすく、 夏は鉢内部が高温になりやすい →ラックなどを使って地面から 離すといい |
木製鉢 | ・通気性/排水性 抜群 ・温かみのある雰囲気を出せる |
・やや高価 ・腐りやすい ・壊れやすい |
ブリキ | ・使い方でオシャレ度がグンとUP ・年数が経つと味が出る |
・通気性/排水性 が悪い ・鉢内部の温度が、 外気温に左右されやすい ・サビる |
アイアン (ハンキングetc.) |
・通気性/排水性 抜群 | ・保水性が無いため 水やりがやや大変 ・サビる |
グラスファイバー鉢 |
・質感が自然 |
・高価 ・免疫力が低い人には、 有害な可能性がある |
なかでも、マーガレットの花姿を生かす鉢は
『素焼き鉢』 『木製鉢』などのナチュラル素材の物です。
『素焼き鉢』を選ぶなら
- 直径30cmほどの大き目の浅型鉢を選ぶと
綺麗に見えるためオススメです! - 万が一植物が病気になってしまったら、その時の
鉢は使いまわさず、処分しましょう。
→通気性/排水性を良くするための小さな穴(気孔)
の中に病気の菌が入り込んでいることがあるからです。 - 素焼き鉢は重さがあるため、
ベランダなどの重さ制限がある場所に置く場合は
よく検討しましょう。
『木製鉢』を選ぶなら
- 自然のままのものよりも、
バーナーで焙っている物 や 防腐剤を塗ってある物
を選ぶと5年は持ちます。 - 地面にベタっとつくタイプよりも、
脚があり地面と鉢底に空間がある物を選ぶと
より長持ちします。
*雰囲気別*マーガレットと相性OKな花一覧!
マーガレットは上に伸び、株元がすくタイプです。
→横に茂る物、地面カバーするように育つ物と合わせると良いです。
ナチュラル
《相性の良い花の特徴》
・マーガレットの花と似た形の花
・風に揺れる花
・細い葉物や細かい葉物
花:【ローダンセマム】
マーガレットと花姿がにていて、
裁判環境、出回り時期などがほぼ同じです!
春に植えるローダンセマムはあまり大きく成長しないため、
マーガレットと高低差がでてバランスよく見えます。
花色も白、ピンク、赤があります。
その他花 ・ミヤコワスレ
・ネメシア
・ニゲラ
・スカビオサ
・アネモネ
葉:【ヘデラ】
ナチュラルに見せるなら、葉物はヘデラを使えば間違いなし!
栽培環境を好まないため、気にせず寄せ植えに使えます。
良く伸びるので、気になったらカットしましょう。
その他葉 ・アジュカ
・クローバー
・ロータス
・シロタエギク
・クッションブッシュ
こんものも!【ハーブ類】
栽培環境が似ているハーブ類を寄せ植えに入れると、
実用性のあるものにります。
害虫よけにもなるのでぜひお試しください!
シック
《相性の良い花の特徴》
・濃い赤、紫、緑の花や葉物
・大き目の花
・一重咲きよりも八重咲きの方が重厚感がでる
花:【オステオスペルマム】
マーガレットよりもやや低めにまとまるので、
マーガレットの気になる株元のすきをカバーしてくれます。
シックに決めるなら、もってりと見える八重咲きタイプが
オススメです。
栽培環境等はマーガレットとほぼ同じなので気にしなくて
大丈夫です。
その他花 ・ペチュニア
・パンジー/ビオラ
・黒葉菫
・アネモネ
・ムスカリ
葉:【カレックス】
カラーリーフとして人気の高い植物です。
その性質はとても丈夫で、路肩に植えられている
のも目にします。
カレックスが入るだけで、シックな雰囲気はもちろん、
動きのある寄せ植えになりますよ!
その他葉 ・コクリュウ
・シロタエギク
・ポリゴナム
・ヘデラ
こんなものも!【野菜】
ブロンズ系のリーフレタスや、
濃いグリーンのパセリはシックな雰囲気の
寄せ植えにピッタリ!
アブラムシや幼虫がよって来やすいので
オルトラン剤をまいておくなど、少し工夫が必要です。
明るく/可愛く
《相性の良い花の特徴》
・黄色、ピンク、水色などの明るい色の花
・ライムグリーンの葉
花:【キンギョソウ】
花色やカラーバリエーションが豊富で、春の寄せ植えに
ピッタリの明るい雰囲気を持つ花です。
矮性種のものは成長しても、20~30cmほどで、
丈夫な性質なため、寄せ植えに良く使われています。
その他花 ・ネメシア
・オステオスペルマム
葉:【コリウス】
夏の定番カラーリーフ。
その鮮やかな葉は花なような存在感があり、
寄せ植えに加えればとても華やかな物になります。
カラーバリエーションが豊富で、迷ってしまうほどですが、
明るい寄せ植えには白・黄緑が強い物がおススメです!
生育が早いので、伸びてきたらカットしてあげましょう。
そうすることでこんもりとした形をキープできます。
その他葉 ・ヘデラ
・シロタエギク
センスのいい寄せ植えにするちょっとしたコツ
①玄関前に置くなら大鉢2つ!
→センス良く見せるのであれば、大鉢を使って
左右対称にするのが一番です。
花の都ヨーロッパ各地でもこの方法が多く使われています。
②垂れるものを1種類入れる!
→ヘデラ・カレックスなど、垂れるように育つ物を
入れましょう。
手前に1苗入れるだけでもオシャレ度がUPします。
③長方形の鉢に植えるときはずらすのがポイント!
→長方形の鉢に植えるときは、ジグザグにずらして植えると
立体感がでて綺麗な仕上がりになります。
④色数は3つまで!
→ついついいろんな色を入れたくなりますが、
センス良くまとまるならば、3色までに抑えましょう。
さらに同系色でまとめた中に、少しだけ反対色を入れると
しっくりくる仕上がりになりますよ!
例)赤ピンク 7割・・・白 2割・・・紫 1割
⑤植物は奇数個!
→メインの周りに3つ植えるなど、奇数個で植えると
まとまり良く見えます。
⑥質感が似ている物を選ぶ!
→シロタエギク+ロータス
キンギョソウ+アネモネ
など、厚みなどが似ている物同士を組み合わせると
まとまりがよくなります。
⑦正しい花の向きで植える!
→花にも後ろ前があります。
苗を手に持ちくるくる回すと、一番綺麗に見える所が
あると思います。
そこをしっかりと正面に向けてあげることがセンス良く
飾る中で一番大切な事です。
寄せ植えの管理方法と処理方法
寄せ植えは短期間楽しむものなので、
特別な管理はありません。
・萎れた花を摘む
・のびすぎた葉はカットする 程度です。
6月後半~7月上旬のうちに、夏の寄せ植えに変えましょう。
→この時期を過ぎると夏の良い苗を購入できなくなります。
マーガレットは1年草ではないので、育てようと思えば
比較的簡単に育てることができます。
その場合は、別の鉢に植えて単体で育てることをオススメします。
寄せ植えに残して1年中楽しむ方法もありますが、
マーガレットは夏の高温多湿に弱く、日陰に移動するなど
特別な管理が必要なため向いていません。
また、年数が経つと木質化することも要因になります。
その他の花々も、開花時期やそれぞれの管理の仕方によって
残すか処分するかを決めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
寄せ植えを作る時の色合わせは、個人の好みによります。
その好みも、その人の精神状態によって変わるものです。
あまり型にとらわれず、あなたのオリジナリティあふれる
物を作ってくださいね。