モンステラは、生育が旺盛な観葉植物です。
- 鉢底から根が沢山出ている。
- 水はけが悪い。
- 鉢と株の大きさのバランスが悪い。
- 植え替えせずに育てて2年くらい経つ。
などの状態なら植え替えが必要ですね。
モンステラの植え替えの時期・適温や、鉢の大きさ、用土などを含めた植え替えの方法を詳しく紹介していきます。
また、室内でコバエなどを湧きにくくするための植え替え方法も紹介します!
目次
モンステラの植え替え時期と適温
モンステラの植え替え時期は、20℃くらいで適度に湿気があるとき。
7月~9月頃が適期です。
この時期はモンステラの生育も良いので、植え替え時の根の傷みなどの負担が減ります。
寒い冬は、モンステラの休眠期になります。
そんなときに植え替えをすると、寒さに加えて根の傷みなどの刺激で弱りやすいです。
なので、適切な時期にやるのがいいですね。
モンステラの植え替え方法
モンステラの植え替えについて、用土や植木鉢の選び方も含め紹介します。
用土
モンステラは観葉植物なので、
手軽に植え替えをするなら、観葉植物用の培養土を使います。
自分で配合して用土を作るときは、
赤玉土・ピートモスまたは完熟の腐葉土・川砂を6:2:2で配合します。
「赤玉土」・「ピートモス」…通気性、水・肥料を保つ保水性・保肥性がある。
「腐葉土」…通気性、保水性、保肥性の他、排水性(水はけ)もある。
「川砂」…排水性がある。
水はけがいい用土を使うのがコツです。
植木鉢の大きさ
モンステラは育てているとすぐに大きくなりますよね。
だからといって、植え替えの手間が減るように二回り以上大きな鉢に植え替えをする…というのは良くありません!
植え替えの鉢は、株の根鉢より一回り大きいサイズを選んで、
1~2年に一度植え替えをするのが適切です。
いきなり大きすぎる鉢に植え替えをするとどうなるか?
土の量が増える分、水がたまりやすくなります。根が張っていない分、水分の吸収量が少なくなるので、土が湿りやすく根腐れしやすくなります。
また、少しずつ大きな鉢に植え替えをすることで、根がしっかりと張った充実した株になります。
あまり鉢を余らしたくない・節約したいなどで、一回りよりも少し大きめの鉢に植え替えをする場合は、
川砂の量を多めに配合した水はけのいい用土を使って、水やりしすぎないようにするといいですね。
植え替え方
用土や鉢を用意したら、
枯れた葉を切ったり、不要な気根(地上部に生え、支柱の役割などをする)を切ったりして整えてから植え替えをしましょう。
※モンステラを切るときは、ビニール手袋をつけておこなってください。
茎葉から出る汁には修酸カルシウムが含まれていて、皮膚のかぶれや粘膜の炎症を起こすので気を付けてください。特にペットや子供に注意が必要です。
それから、土や根を軽くほぐし、腐った根は切り落とします。
土は3分の1くらいまで落としても大丈夫です。
鉢底に鉢底石を数センチ入れてから用土を少しずつ入れます。
苗・株を入れてちょうどいい高さになったら植え付けて、用土を鉢の縁より少し下まで隙間なく入れます。根の隙間にも土が入るようにしてください。
室内で育てる場合は虫が湧くのを防ぐために、
用土を少なめに入れて、最後に無機質の赤玉土などを入れて表面を覆うといいようです。
ハイドロボールでの植え替えはできる?
土の代わりにハイドロボール/コーン(粘土を高温で焼いて発泡させた発泡練石)などを使った、ハイドロカルチャーという水耕栽培法があります。
虫が湧きにくい、水やりの手間が減る、見た目がお洒落などの良さがあります。
方法は、穴のない容器に根腐れ防止剤を少し入れてから、土を落とした苗・株をハイドロボールで植え付けます。
この方法は、大きなモンステラの株はあまり向いていないようです。
根がしっかりと張れないので、ぐらつきやすくなったりします。
ですが、小さい株はハイドロボールで育てることもできるようです。
水やりは、容器の5分の1くらい水をためておくだけで、
肥料はハイドロカルチャー用の液肥などをあげて育てます。
植え替え後の管理方法
植え替えしたばかりの頃は、室内など直射日光や強風が当たらない明るい日陰で管理します。
水やりは控え目にして霧吹きなどで葉水をやり、肥料は1か月以上経ってからあげるようにしましょう。
植え替え方法だけでなく植え替え後の管理方法にも気を付けることで、モンステラの植え替えが失敗しにくくなります。
モンステラの育て方
モンステラの基本の育て方も簡単にまとめておきます。
「置き場所」
日陰~日当たり(直射日光は避ける)
春~秋は室外でもOK。5℃以上で管理しましょう。
「水やり」
土の表面がしっかりと乾いてから。
を好みますが、乾燥にも強いです。水のあげすぎによる根腐れに気を付けてください。
「肥料」
肥料は5月~9月に必要に応じて与えましょう。
「剪定/株分け」
これらも植え替えと同じく7月~9月頃が適期です。
剪定は、汁に気を付けてビニール手袋を付けておこなってください。
古くなった株は、株分けをすることで元気になります。
まとめ:モンステラの植え替えで失敗しないコツ
モンステラの植え替えのポイントをまとめると…
- 7月~9月の気温が高く湿度がある時期、生育旺盛な時期が適切。
- 排水性(水はけ)が良い用土を使い、一回り大きい鉢に植え替える。
- 植え替え後1か月くらいは、あまり日や風が当たらない場所で水やりは少し控えめにし、肥料はあげずに育てる。
植え替えは2~3年に一度が目安です。
植え替え~植え替え後の管理まで気を付けて、植え替えをしてみてください。
モンステラは2mくらいまで大きく育ちます。
大きく育てたい場合は、肥料や水やりを適度にあげて大きな鉢に植え替えていきましょう。
小さく育てたい場合は、水やりや肥料は枯れない程度に少し控え目にあげるようにして、大きく育ったときは株分けなどをしてみてください。小さい品種もあります。
観葉植物のモンステラの植え替えも、コツを掴めば簡単ですね。