パキラの害虫・病気対策まとめ!原因と症状別の解決法!

高級感のある見た目や育てやすい
性質から人気の高いパキラ。

病害虫にも強いことからも室内用観葉植物として注目されていますが
全くつかないというわけではありません。

日頃からしっかりと予防していることで
より病気や害虫におかされる可能性を低くすることができます。

今回はパキラの病害虫について、予防法はもちろん
かかってしまった場合の解決方法などをご紹介していきます!

パキラにつく害虫

それではパキラにはどのような
害虫がつきやすいのでしょうか。

種類によって対策方法もことなるので
良く観察して対策していきましょう!

ハダニ

パキラに発生する害虫の一つに
ハダニというクモの仲間がいます。

ハダニが発生すると葉の色が退色していくので、
日々チェックしていると発生したときに気付くと思います。

ほとんどは 葉の裏側に発生することが多く、
高温で乾燥した時期が続くと発生しやすいのでご注意が必要です。

ハダニ類は水に弱いため葉の裏側にも
霧吹きで葉水を与えていると予防ができます。

また、水にざぶっとつけて洗い流しても駆除できます。

殺虫剤を使用する場合は安全で扱いやすい
天然系スプレータイプのベニカマイルドスプレーなどがあります。

カイガラムシ

新芽や、葉の付け根などに白色の粉で覆われた
長さ2~3㎜でワラジ状の虫が寄生し、
粉っぽい白い綿状の塊が付きます。

駆除の方法はホースで吹き飛ばすか、
水にそのままつけて洗い流すときれいに落ちます。

殺虫剤を使用する場合は扱いやすい
スプレータイプのベニカDスプレー、
エアゾールタイプで安全な天然系成分の
ボルンなどがおすすめです。

 

再発防止のためにオルトラン粒剤を撒いておくと更に効果的です。

薬品特有の臭いが気になる場合は、扱いやすく
薬品特有の臭いが少ないダントツ水溶剤があります。

水溶剤を水で薄めたものを葉に霧吹きをしたり、
土に与えることで効果を発揮します。

アブラムシ

春以降に現れて、伸び盛りの新芽や
若い葉などに群れで着き食害します。

繁殖力旺盛で、排泄物がアリを誘引したり、
すす病の原因にもなったりします。

駆除の方法は、勢いよく水をスプレーして吹き飛ばす、
鉢ごと水につけて洗い流す、濡らした布や紙で
ふき取るなどで駆除できます。

薬剤を使用する場合は扱いやすいスプレータイプの
ベニカDスプレー、ダントツ水溶剤もおすすめです。

再発防止にオルトラン粒剤を撒いておくと効果が持続します。

コバエ

ショウジョウバエ、キノコバエ、
ノミバエなどの総称がコバエです。

一度発生すると観葉植物の鉢土に卵を産み、
1週間ほどで成虫になる害虫です。

発生した場合、パキラの周りに飛び回っている
コバエは掃除機で吸い取ります。

土に産みつけられた卵や幼虫を駆除する場合には、
二通りの方法があります。

一つ目は鉢を水没させる方法です。

パキラの鉢がすっぽり浸かるくらいのバケツや
タライに水をはって鉢を沈め、10分ほど放置します。

すると、卵や幼虫が浮いてくるので、
それを網などですくって捨てます。

2つ目の駆除方法は、土を取り除くやり方です。

コバエの発生は有機質の腐葉土が原因になる場合があります。

卵は土の表面の2~3㎝のところに産みつけるので、
表面の土を5㎝ほど取り除きます。

そこを赤土玉などの無機質の土で覆います。

コバエは、受け皿に水が溜まっていたり、
水の与えすぎで土がずっとジメジメしていたり、
有機肥料を与えた直後にも発生しやすくなります。

日頃からパキラの受け皿に水を溜めず、
鉢土は乾かし気味にして、霧吹きで葉水を
与えるようにすると発生しにくくなるでしょう。

パキラがなりやすい病気

パキラは根詰まりや根腐れになることもままある植物ですが
その症状、実は病気のせいかもしれません。

症状をしっかりと見極めて適切な対処をしていきましょう。

すす病

葉、茎がすすのような黒いカビでおおわれる病気です。

空気中のすす病菌が空気中のほこりやアブラムシ、
カイガラムシの排泄物を栄養にして増殖します。

対策としては葉を拭き害虫がいないかを観察して、
見つけたら駆除してください。

すす病に聞く薬剤はありませんので、
原因となるカイガラムシ、
アブラムシに効く薬品で対処しましょう。

炭そ病

炭そ病は糸状菌(カビ)が繁殖することで起きる病気です。

春から秋にかけて高温多湿の時期にかかりやすいですが、
パキラが健康なら菌が付着しても発病しにくく、
活力が低下したときに発病してしまいます。

まず葉に黒褐色の小さい円形の斑点ができ、
少しずつ大きくなっていきます。

進行すると斑点の内側が淡褐色から灰白色になり、
葉に穴が開いたり、枯れて落葉したりします。

病気になった葉を見つけたらすぐに取り除きましょう。

病害虫の予防法

病害虫はできれば発生してほしくないものです。

発生を防ぐ方法はパキラを健康に育てて、
病害虫の抵抗力をあげることです。

以下に病害虫を予防する5つのポイントをまとめました。

  • 日に3時間以上の日光浴をさせること。
  • 水やりの基本を心掛け、乾燥、過湿を避けること。
  • 込み過ぎた枝葉を切り戻し風通しを良くしておくこと。
  • 乾燥、害虫を避けるため、葉に霧吹きを施すこと。
  • 必要のない時期に肥料を与えないこと。

この5つの注意点をしっかり守って育てると
病害虫に強い健康なパキラに育ちます。

 

ハイドロカルチャーで育ててみよう!

丈夫なパキラは、ハイドロカルチャーで
育てられる観葉植物です。

ハイドロカルチャーとは、
ハイドロボールを使い水耕栽培をすることです。

ハイドロボールは、粘土を1200度くらいの熱で
発泡させて作られています。

小さな穴がたくさんあいていて、この穴に植物が
成長するために必要な空気や水を蓄えることができます。

パキラをハイドロカルチャーで育てると、
土を使わないので衛生的で害虫が発生しにくくなります。

虫嫌いな方にはパキラのハイドロカルチャーをおすすめします。

まとめ

植物を育てるにあたって病気や害虫はつきものです。

しかし日頃の予防や万が一かかってしまった時にも
直ぐに対策をすることで重症になることを限りなく
低くすることはできるでしょう。

こまめな手入れの必要がないパキラですが
日頃から観察しておくことで様子が違う時にも
気づきやすいですよ。