「梅は咲いたか桜はまだかいな〜」というCMで流れていた歌がありますね。
桜は春の盛りに咲き、梅はまだ寒い冬の終わりを迎える頃に咲き始めますね。
梅の花の開花時期は品種によっても違うのでしょうか。
そして、梅の実の収穫時期を調べてみることにしましょう。
目次
梅の開花時期
一般的に梅の花は2月から3月が開花時期となります。
暖冬などの年には1月ごろに満開になることも。
花梅は1〜3月に、実梅は2〜3月に咲きます。
品種によっては12月から咲き始める早咲きのものもあり、
早咲きの品種はお正月の寄せ植えに使われたりします。
梅は開花期間が長いのでお花を長く楽しめるところもいいですね。
梅の実をたくさん収穫するためにしたいこと
6月になると、梅の実が熟し収穫時期となります。
梅の結実には、一つの品種ではなく、花粉の多い品種を近くに植えてあげることで収穫が増えます。
紅梅よりも白梅の花粉のほうが受粉率が高く花粉の質が良いとされています。
そして、梅の花が咲く頃はまだ寒く、花粉を運んでくれる昆虫などが少ないので、
人工授粉すると良いでしょう。
人工授粉の方法
- 暖かく晴れた日に行いましょう。
- 受粉は耳かきなどの綿毛のようなものを使って花粉を含ませてから結実したい花につけます。
- 花粉はビニール袋などにとっておくと作業が楽にできます。
- 受粉する花は、結実しやすい20㎝ほどの短い枝を選び、
雌しべの長い子房のよく膨らんだ花を選んで受粉させます。 - 雌しべのないものや、細いものは不完全花なので結実しません。
受粉の時期
花が2〜3分先の頃から始めて満開になるまで数回に分けて行いましょう。
雌しべの受粉能力があるのは、開花後4〜8日目となっています。
実梅の摘果
大梅の場合、果実がつき過ぎたままにしておくと、果実が小さくなり、
翌年の結実にも影響しますので摘果しましょう。
摘果の時期
4月上旬ごろ:果実が小指の爪の先くらいの大きさになったら
摘果の方法
5㎝以下の短い枝の場合:1個
長い枝の場合:5〜10㎝間隔に1個
梅の実の収穫
梅の植えてある場所や、年によっても収穫の時期が違ってきます。
また、同じ木でも梅の実がなっている位置や、それぞれの果実によっても熟し具合が異なります。
梅酒にはまだ青い梅を、梅干しには黄みがかってきたものから黄熟したものを収穫して使いましょう。
梅の利用方法
梅干し
梅干しに適した梅は、黄色に変色してきたくらいの熟したものが向いています。
カリカリ梅がお好みならば、青い梅を使いましょう。
作り方
(下漬け)
- 梅の実をていねいに洗い、軽く拭き取る程度でぬれていても良いのでビニール袋に入れます。
- 梅の重量の15%ほどの粗塩をまぶし、1日に何度か上下に返します。
- 1〜2日置くと、塩が溶けて梅酢が上がってきますので、かめなどの容器に移します。
- 容器に移したら、梅の実が空気に触れないようにビニール(2枚重ね)に水を入れて重しをします。
- 半月から一月そのまま漬けておきます。
(週に一度程度、カビ防止のためにビニール袋の上から焼酎を霧吹きでふりかけると良い)
(梅を干す)
- 下漬けを終えたら、一度軽く水で洗います。
- スノコやザルなどの上で1〜2日干した後、3日目の朝に梅をひっくり返して2日干します。
(夜は屋内や屋根のあるところへ取り込みます。)
- 翌朝、密封できる容器に入れて保存。
3ヶ月後くらいから熟成が進み美味しい白干梅干しが完成します。
梅酒
材料の準備
- 梅を1.2キロ
- 氷砂糖1.2キロ
- ホワイトリカー1.8リットル(ウイスキー、清酒などでも)
- 広口のガラス瓶など
作り方
青い梅を一晩水につけてアクを抜き水で洗います。
梅の水気を布などでよく拭き取ります。
用意した容器に梅、氷砂糖、ホワイトリカーを入れて密封し冷暗所におきます。
2〜3ヶ月で梅を取り出し、完成。
(2〜3年おくとまろやかな梅酒になります)
梅の開花時期、収穫時期のまとめ
梅の開花はまだ肌寒い頃、春に先駆けて咲きます。
梅の実の収穫はだいたい6月ごろです。
収穫した梅を梅干しにしたり、梅酒にして楽しむことができるのも梅のいいところですね。
せっかく植えるのであれば、実のなる梅を植えると花と実の両方を楽しめるのでオススメです。
梅の種類はたくさんあって花の咲き方も一重咲き、八重咲きなどがあります。
お気に入りの梅を見つけて楽しんでくださいね。