梅の花は春先、まだ寒い頃に可愛い小さなお花を咲かせますね。
派手さはないですが、楚々とした雰囲気で私は大好きです。
そういえば、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉がありますね。
そういう言葉があるところを見ると、剪定はとても大切なのかな?と思いますね。
では、梅の剪定を詳しく見てみることにしましょう。
目次
梅の剪定はいつが最適?
冬の花が咲く前の剪定
11月下旬〜12月中旬がベター。
冬の剪定は開花前なので見苦しい枝を整える程度にしましょう。
梅が芽吹くまでの休眠期に済ませる。
春の花が終わってからの剪定
2月〜4月上旬の芽が伸び始めるまでに本格的な剪定をします。
夏の剪定
4月以降に芽かきや摘芯をこまめに行わなかった場合。
7月中に剪定しましょう。
芽かきや摘芯がきちんとできている場合は剪定の必要はありません。
梅の実の収穫が終わった直後に形を整える程度に剪定するのは大丈夫。
飛び出した枝を間引きます。
枝に満遍なく日が当たるように剪定するように心がけます。
梅の剪定を失敗しないための手順
梅の枝は硬いので、ハサミだけでは切れない時があります。
そのような時はノコギリを使いましょう。
剪定の手順
まず、木の大きさや樹形をよく観察します。
- 隣の木との間隔が狭すぎるようになっていたらバッサリ切り縮めます。
- 続いて、徒長枝、強い枝、衰弱した枝などの不要な枝を切ります。
- 残っている徒長枝や長すぎる枝などを20センチぐらいに切ります。
- 枝をよく見ると、枝の半分から下くらいに花芽が付いています。
その花芽を5、6芽残して切り落とします。
芽が内側に向いているところでは切らずに外芽になっているところで切りましょう。
来年の春にはその枝に花が咲きます。
よい整枝の方法
- 上部の枝ほど短く切る
- 重なり枝を作らない
- 枝の強さは角度で調整する
- 車枝をつくらない
- 交差枝をつくらない
- 枝は水平気味に切る
間引き剪定と切り返し剪定とは?
間引き剪定とは、枝の分岐点から切ること。
若い木の時には間引き剪定をすることが多い。
切り返し剪定とは、枝の途中から切ること。
切り返し剪定を行うことで新梢が伸びやすいので、老木はこの剪定をすることが多い。
芽かきをしましょう
4月ごろから、枝をよく観察して放置しておくと徒長枝になってしまいそうなものはかき取ります。
また、あまり大きく木をしたくないときは新芽を15〜20㎝以上に伸びないように摘芯します。
摘芯した枝が二度伸びしてきたら早めにかき取りましょう。
実をたくさん収穫したいときは摘芯は控えめにする方が実がよくつきます。
更新剪定とは?
庭木のお手入れ不足のため枝が上に伸びすぎ、枝が増えすぎてしまった時、
思い切って強い剪定をして樹形を整えることを更新剪定と言います。
- 冬の剪定時に、太い枝を残し立ち枝を中心に不要な枝を間引きます。
- 更に、太い枝も切り詰めます。
- 5月ごろに新芽が30〜40㎝ほど伸びたころ、長い芽を中心に込み入った芽を間引きます。
- 残した芽は、30㎝ほどに摘芯しましょう。
- 6月、7月にも不要な芽はかき取りましょう。
梅の剪定のまとめ
梅の木は剪定によく耐える樹木とされており、樹形づくりも意外に簡単にできます。
剪定をすることで花がたくさん咲き、実付きも良くなります。
梅は単果枝と言って10㎝以下の枝に、良い花をつけて結実が良くなります。
良い花をつけることが良い実をつけることにつながります。
徒長枝には良い花が咲かなかったり、花付きが悪くなり結実がよくありません。
というわけで剪定はとても大切なんですね。
また、枝が密集することで風通しが悪くなり、害虫の発生も誘発します。
こまめに芽かきをすることで、剪定が楽になりますので、4月から7月にかけて不要な芽をかきましょう。