赤い花やピンクの花、紫や白の花を咲かせる夏の花、ホウセンカ。
種まきは夏の前にやりましょう。
- 何月から何月の間にやるのか。
- 発芽適温はどのくらいか。
- 直播きがいいのか。
- 深さや間隔はどのくらいか。
などを紹介します。
ちょっとした疑問”種がはじけるのはなんで?”にも答えます。
目次
ホウセンカの種まきの時期・発芽適温
春、4月中旬~5月中旬頃が種まきの時期です。
ホウセンカは春まき1年草。
発芽適温は20℃くらいです。
春、そのくらいの気温になったら種まきをします。
では、種まきの方法を紹介しますが、
その前に2つだけ注意点を確認してください。
注意点
2つだけ気をつけてもらいたいことがあります。
ちょっとしたことでも、ホウセンカの生育に関わることなので知ってもらいたいです。
簡単に紹介します。
連鎖障害が起きる
ホウセンカは連鎖障害が起こります。
- 1~2年間は同じ土でツリフネソウ科のホウセンカなどを育てない。
- また育てるときは新しい土にする。
- 連鎖障害を改善する「菌の黒汁」という商品を使う。
などを知っておいてください。
ホウセンカの根は傷に弱い
ホウセンカの直根性の根は傷つけられることに弱いです。
真っ直ぐ下に伸びる太い主根が傷つくと弱ってしまいます。
注意点はこれで終わりです。
では、種まきの方法を紹介していきます。
ホウセンカの種まきの方法
ホウセンカの種まきの方法は2つあります。
- プランターなどに直まき
- ポリポットにまいて芽が出たら移植
直まきにするのが一番手間がかからず、
ホウセンカの根を傷める心配もありません。
種まきの方法をそれぞれ詳しく紹介します。
直まき
鉢・プランターに種を撒く方法を紹介します。
土は、赤玉土・腐葉土が7:3の割合です。
または、100均で買える「花と野菜の土」を使います。
『鉢』
5号鉢に2~3粒の種を撒きます。
『プランター』
20センチ間隔で2~3粒ずつ種を撒きます。
種をばらまいたら、種に薄く土をかけて軽く押さえます。
鉢やプランターへの種まきはこれで終わりです。
『花壇や庭』
- 程よく保水性のある場所
- 中性に近い弱酸性土壌
- 直射日光が当たらない場所
を目安に種を撒きます。
複数育てたいときはプランターと同じように、
20センチ間隔で撒きます。
↓
ホウセンカの種の直まきをした後は、水やりをして育てます。
本葉が4枚くらいになる前に間引きをします。
元気な苗が一か所に一つ残るようにします。
あとは、大切に育てて綺麗な花を咲かせてもらいましょう。
ポットまき
5号くらいのポリポットに2・3粒の種を撒きます。
土は赤玉・腐葉土が7:3です。
水やりをして育て、
本葉が数枚出る頃には間引きをして1つの苗にします。
本葉が4~5枚くらいになったら植え付けます。
植える場所にはあらかじめ大きめの穴を空けておきます。
土を崩さない・根を傷つけないように気を付けながらポットを外して植え付けます。
鉢なら5号鉢に1株。
プランターなどには、20センチ間隔になるように植え付けます。
ホウセンカが大きく育った後は移植はせずに、
花が枯れるまで同じ場所で育てましょう。
種がはじける理由と仕組み!
ホウセンカの種は面白いです。
熟すると自然に種が弾き飛びます!
ホウセンカの実ができたら指で揉んでみてください。
種が飛び出してきます!
実の中は仕切りがあって、それぞれの箇所に種が入っています。
実が乾燥すると裂けて種が弾き飛びます!
ホウセンカのような種は蒴果(さくか)といいます。
ホウセンカ以外にも色々な方法で種を飛ばす植物が沢山います。
少しでも遠くへ種を飛ばして子孫を広めるためです。
ホウセンカの学名Impatience(インパチェンス)は、
「我慢できない」という意味で、
種が弾き飛ぶ性質を表しているそうです。
花ことばもこの性質から「わたしに触れないで」。
すごいですよね。
植物の実が出来て種が土に落ちるまでを観察するのも面白そうですね。
まとめ
- 春、4~5月の間が種まき時期。
- 発芽適温は20℃くらい。
- 根が弱いので移植を好まず、直播きが良い。
- 種は深く埋めずに、撒いた種の上に土を薄くかける程度。間隔は20センチ程。
ホウセンカは1年で枯れてしまいますが、
種を取ってまた来年撒いて増やせます。
(こぼれ種で勝手に増えることも。)
種を取るときは、弾け飛ばないように気をつけてくださいね。
早いうちに実ごと摘み取るか、袋で覆って種を取ってください。