コスモスといえば、秋になると色々なところでよく見かけますよね。
川沿いや道路沿いに、そよそよと風になびいている姿が思い浮かびます。
そんな身近にあるコスモスなので、コスモスの原産地はてっきり日本だと思っていました。
皆さんはご存知だと思いますが、違うんですよ。
コスモスといえば、ピンク色とオレンジ色が多いですが、
薄い黄色のものや、チョコレート色など個性的なものあって選ぶ楽しみもありますね。
では、花言葉と由来はどうなのか見てみましょう。
目次
コスモスの名前の由来
コスモス(cosmos)の名前の由来はギリシャ語の「Kosmos」から来ています。
原語の意味は「調和」「秩序」となっています。
「調和」されていて「秩序」があるものは美しいということで、
コスモスは「美しい」「飾り」という意味を含むようになりました。
もう少し詳しく見てみましょう。
コスモスの学名は(cosmos bipinnatus)(コスモス ビピンナツス)といいます。
cosmosは「美しい」という意味でしたね。
bipinnatus を詳しく見てみましょう。
bi + bipinnatusと分けられます。
biはフランス語のbisで「二つ」の意味。
pinnatusは「羽状」のという意味があります。
ということでコスモスの学名は「二つの羽状の美しいもの」という意味になります。
コスモスの花が美しいというところから名前が付けられたのですね。
コスモスの花言葉
コスモスの花言葉はとっても素敵です。
乙女の純潔
純潔とは「汚れがなく、心が清らかなこと」なんです。
コスモスがすっと背筋を伸ばして風に揺れている様は可憐な乙女って雰囲気ですよね。
大切に思っている彼女や奥様へコスモスを贈るのも素敵ですね。
乙女の真心
真心とは「偽りや飾りのない心や誠意。真実の心」。
やはり、この花言葉も純粋で清らかな心を持つことを意味していますね。
なにか、心の美しい、心が洗われるような出来事があった時、
誠意を持って対応されたり助けられた素敵な人へ、コスモスを贈ってみては如何でしょう。
美麗
美麗とは「美しくあでやかなこと」です。
美しい彼女、奥様へ、いつも綺麗でいてくれることへの賛美として贈られるのも素敵ですね。
調和
調和とは「全体がほどよく釣り合い、矛盾や衝突がなくまとまっている」の意味があります。
コスモスの花の名前の意味に「調和」がありましたね。
どこかギクシャクしてしていたりする職場に、コスモスのお花の効果で、
まるくまとまってくれるように。と期待を込めて飾ってみるのはどうでしょう。
謙虚
謙虚とは「控えめで慎ましいこと。素直で相手の意見を聞き入れること」です。
横柄な態度を取ってしまって、お詫びをしたい時にお花を添えてみると、
相手もすんなり許してくれそうな気がしますね。
コスモスの色別の意味
コスモスの花の色が違うと花言葉も変わるんです。
ピンクのコスモス
花言葉は「乙女の純潔」
赤のコスモス
花言葉は「乙女の愛情・調和」
黄色のコスモス
花言葉は「野生的な美しさ・自然美・幼い恋心」
性質が強く放任でもよく咲き続けます。
この花言葉はキバナコスモスの強くてワイルドな咲き方をするところからきているのでしょう。
白のコスモス
花言葉は「優美・美麗・純潔」
純潔なんて、白いコスモスにぴったりの花言葉ですね。
チョコレート色のコスモス
花言葉は「恋の終わり・恋の思い出・移り変わらぬ気持ち」
チョコレート色のコスモスの花言葉はちょっと悲しいですね。
間違って愛する人に贈らないようにしましょう。
原産地のメキシコではチョコレートコスモスの原種が絶滅したかもしれないそうなんです。
なので「恋の終わり」のような花言葉が生まれたのかもしれません。
コスモスはどんな花?
コスモスはメキシコ原産で原種は20種類ほどあります。
そうなんです。コスモスはメキシコ生まれなんですね。
日本で見られるコスモスは、4種類。一年草と多年草があります。
和名:秋桜(あきざくら)
別名:オオハルシャギク
一年草コスモス
コスモス(cosmos bipinnatus)
秋に白〜ピンクの花を咲かせる。
江戸時代に日本に伝わる。品種改良されており品種も多く出回っています。
秋によく見かけるコスモスはこれですね。
キバナコスモス(cosmos sulphureus)
夏から秋に黄色の花を咲かせる。
大正時代に日本に伝わる。
学名のスルフレウスは黄色の意味があり、濃い黄色の花を咲かせます。
コスモスより葉幅が広く、耐暑性があります。
多年草コスモス
チョコレートコスモス(Cosmos atrosanguineus)
原種のチョコレートコスモスは野生では絶滅したとされています。
チョコレートコスモスはその名の通りチョコレート香りがするんです。
とってもシックな花色の多年草です。
原種のチョコレートコスモスは、高温多湿に弱くやや育てにくいのですが、
キバナコスモスなどと交雑させた、育てやすい交配種もあります。
原種のチョコレートコスモス、その交配種ともにタネがとれないので、
さし芽や分球でふやした株が流通しています。
奥隆善さんという方が、チョコレートコスモスの研究をされていて、
現在も、チョコレートコスモスを生産、販売されておられます。
奥隆善さんの「コスモスの謎」という本にはチョコレートコスモスに関することが詳しく書かれていますよ。
キャンディーコスモス(Cosmos peucedanifolius)
アンデス地方原産のチョコレートコスモスの近縁種で半耐寒性多年草。
ピンク色の大輪花が美しい。
高性の宿根コスモスでピンクの大きな花を咲かせます。
晩秋からは地上部が枯れ、球根の状態で冬越しをします。
まとめ
コスモスの花言葉いかがでしたか?
純潔、真心、謙虚、美麗、調和など良いイメージの花言葉でしたね。
多年草のチョコレートコスモスやキャンディーコスモスも個性的でお花も素敵ですね。
キバナコスモスはとっても強く零れ種でも咲きます。
コスモスは痩せている土地、栄養分がなく乾燥していても育ちます。
肥料も特に必要ありません。
お気に入りのコスモスがみつかったら育ててみてくださいね。