梅は「梅一輪」「梅に鶯」「塩梅」「観梅」「梅雨」など、
色々なところで「梅」が使われるほど日本人に密接なお花ですね。
梅の花と実を楽しむために欠かせない肥料。
与え過ぎても良くないとか。
肥料はいつ与えるのが良いのか?
梅に合った肥料はどんなものなのかを調べてまとめました。
目次
梅の肥料
梅の配合肥料を選ぶ際の配合比率
- N(窒素)6〜8
- P(リン酸)6〜10
- K(カリ)8〜10
(なかなかこの配合のものがない場合は8−8−8のもので良い)
おすすめの肥料を参考までに載せておきます。
- 有機肥料が入ったアイリスオーヤマの有機入り化成肥料8−8−8
- 気になる匂いを控えた火力乾燥鶏ふん
- 昔ながらの製法で作られている油かす
梅に肥料を与える時期
庭植え
- 4月下旬〜5月
(結実が多い時だけ果実肥大の目的で与える) - 6月下旬〜7月上旬
(年間の施肥量の30%をお礼肥として与える) - 9月下旬
(葉の色が薄いときだけ、6月と同じ分量の肥料を与える) - 11月下旬
(11月に肥料を与えなかった場合は、1月〜2月に与えましょう)
鉢植え
- 2月下旬に1回:置き肥
(鉢替えをしない場合は早めに施します。植え替えたときは10日後に与えます) - 4月下旬〜5月下旬に3回:置き肥
(この時期の肥料はとても重要) - 7、8月上旬に1回ずつ
(基本的には施さない。葉の色が薄い時にだけ与える) - 9月下旬〜10月上旬に1回:置き肥
(花芽の発育のため与える)
梅の肥料の与え方
庭植え
6月の肥料は花付きを良くし、実を採るために大変大切な肥料となります。
1年に1回この時期の肥料は忘れずに与えると良いでしょう。
肥料を与えすぎると結実せず、枝ばかりが伸びてしまいます。
そのような時は肥料を控えましょう。
また、結実が多く、枝があまり伸びない状態の時には施肥量を多めにしましょう。
11月下旬に肥料を与えるのは、梅は冬に根が伸びる性質があるからで、
普通の庭木と同じように1月〜2月には施しません。
この時期に肥料を与えると枝が伸びすぎたり、実が落ちてしまう原因となります。
また、肥料を与える時に落ち葉などを漉き込み土壌改良すると良いでしょう。
庭植えの梅の施肥の目安
樹冠の最大直径(樹木の上部で葉が茂っている部分の直径)
N-P-K(8-8-8)の配合肥料の分量
樹冠最大直径 | 施肥半径 | 6月下旬 | 11月下旬 | 年間合計 |
2m | 1m | 90g | 90g | 180g |
3m | 1.5m | 180g | 180g | 360g |
4m | 2m | 360g | 360g | 720g |
6月下旬と11月下旬に肥料と一緒に、同量の油かすか鶏ふんを一緒に与える。
11月〜2月に草木灰か苦土石灰を施します。
鉢植え
油かすに骨粉を20%ほど混ぜたものを使いましょう。
化学肥料は使わないほうが安全です。
用土に赤玉土と腐葉土を使っている場合1回の施肥量の目安
- 6号鉢:茶さじ2杯(5g)
- 7号鉢:茶さじ3杯(7.5g)
- 8号鉢:茶さじ4杯(10g)
(鉢が1号大きくなるにつれ1杯ずつ増やす)
肥料が粉状だと飛び散りやすいので穴をあけて施す。
もしくは、玉肥をつくって与えると良い。
(玉肥の作り方)
- 油かすに骨粉20%混ぜて水を少しずつ加えてよく練ります。
- 2センチくらいの大きさに丸めて日陰で乾かします。
(虫がいない冬に作るのがおすすめ。)
お勧めの肥料
天然有機肥料100%
魚骨20%入り油かす(SUN&HOPE)5kg入り843円
梅と肥料のまとめ
梅の肥料の与える時期、庭植えと鉢植えでは違うので気をつけてくださいね。
一般の庭木は、寒肥といって2月頃に施しますが、梅はその頃から花を咲かせるので、
11月ごろに早めの施肥が肝心ということがわかりました。
また、お礼肥として6月の梅の実の収穫が終わったらしっかりと肥料をあげましょう。
4〜5月頃にたくさん実がついているときには果実を肥大させるために、
肥料をあげると良いこともわかりました。
鉢植えには有機の上質な肥料を選んで与えると安全です。
上手に肥料を与えて、梅の花も実もたくさん楽しめますように。