環境に強く生命力の高いパキラは、生長が早い分、
葉や枝が大きくなりすぎてしまうことがあります。
観葉植物としてきれいな姿を保つためにも、
敵的な剪定が必要となってきます。
正しい方法で丁寧に作業することで、綺麗な姿だけではなく
健康なパキラを維持することにも繋がるため、是非剪定しましょう!
目次
パキラついて
科名:パンヤ(アオイ)科
学名:Pachira
原産地:熱帯アメリカ
樹高:7m~15m
パキラは生長が早いことから、放っておくと
あっという間に枝葉が茂ってしまいます。
見た目はもちろんのこと、枝葉が茂ることで
病害虫にも侵されやすくなります。
剪定をすることで、見た目のバランスなどの美しさを保ち、
病害虫を防ぐことで健康なパキラを維持することができます。
また余分な枝葉がなくなることで、養分が全体に行き渡ることで
再び成長が促進させることができますよ。
パキラの剪定をしよう!
それではパキラの剪定を行いましょう!
パキラの剪定は簡単ですが、油断は禁物です。
方法をしっかりと確認しながら丁寧に
作業してくださいさいね。
剪定の時期
剪定は5月~9月の生育期に行います。
特に生育期の初めである5月~7月がいいでしょう。
生育期に剪定を行うと、芽が出やすく、
より早く形を整えることができるでしょう。
パキラは寒さが苦手なため、5度以下の冬場は避けましょう。
剪定を行うタイミングは
- 葉が増えて重なり合っている
- 枝葉の伸び方が偏ってバランスが悪くなっている
- 日光が遮断さたことで日光不足になり幹が細くなっている
以上の様子が見られたら剪定合図なので、
時期が来たら剪定の準備に入りましょう。
用意するもの
- 消毒済み剪定バサミ
- 癒合剤
剪定バサミを薬剤か煮沸消毒することで、
切り口からの菌感染を予防することができます。
剪定の仕方
- 切る場所を間違えないようにマーカーなどで印をつける
- 高くなりすぎないように上に伸びる枝を切る
- 枯れている枝は生えぎわから切り落とす
- 勢いよく外や内側にのびる枝を、完成イメージに合わせてきりそろえる
- 絡み合っている枝があれば、どちらかを生えぎわから切る
- 切り口に癒合剤を塗る
バランスが悪い個所を切り落とし、
葉と葉の間の風通しが良くなるように整えていきましょう。
パキラの新芽は切った場所の下から出てきます。
剪定の際はそのことを意識しながら切ることで、
理想の形に近づけることができるでしょう。
切り戻しのように大幅な剪定は勇気がいりますが、
パキラは成長が早いので、短く切っても大丈夫ですよ。
剪定の注意点をとコツ
- 肥料を与える
剪定後に新しい芽を早く生長させるためには、
肥料を与えるといいでしょう。
お勧めは長期的に効果のある緩効性化成肥料です。
土の上に適量置いたら、これとは別に液肥を
月1回のペースで与えるといいですよ。
ただし与えすぎは逆効果になるため、
記載されている適量を守って与えましょう。
- 日光に当てる
日光をしっかり浴びせることで、
新芽が育ちやすくなります。
直射日光は葉焼けの原因となるので、
日当たりの良い室内に置きましょう。
出来れば午前中いっぱいは日の当たるようにしてください。
- 水やりをしよう
乾燥に強いパキラですが、
剪定後はたっぷりと与えてください。
ただし受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
- 成長点に注意しよう
「成長点」とは、新芽が生えてくる場所で、
幹から出っ張っている部分をさします。
成長点より2cmほど上を切ると、
枝が生えるポイントを残しながら剪定が進むので、
その後枝を生えやすくなり、結果的に樹形が素早く整います。
成長点を気にせず剪定を行うと新芽が出づらくなり、
樹形が整うまで時間がかかるので注意してください。
挿し木をしてみよう!
パキラの剪定と一緒にお勧めしたいのが挿し木です。
パキラは挿し木をすることにより、
増やすことができます。
剪定の時に出た枝で挿し木を行えば、
ゴミや手間も減らせるので、是非挑戦してみましょう!
- パキラの挿し木の仕方
剪定した枝を挿し木にして株を増やすことができます。
枝を10cm~20cmの長さに切り、
切り口は斜めになるようにしましょう。
湿らせた用土に1/2ほど差し、斜めに植えます。
根が出るまで、明るい日陰で用土が乾かないように管理し、
その後栽培用土に植え替えて育てます。
パキラにはこのように土でする挿し木や、
水だけで行う”水挿し”や”ハイドロカルチャー”などがあります。
下記のページではそれぞれの方法や注意点なども載っているので、
是非チェックしてみてくださいね!
まとめ
パキラは鮮やかな緑色の葉っぱが魅力です。
その姿を保つ為には剪定は欠かせない作業です。
初めて作業する人はもちろん、慣れた人でも油断していると
失敗もしやすい為、丁寧に作業しましょう。
枝葉をすっきりさせることで
株全体も元気になり、より美しいパキラになることでしょう。
まずはパキラの様子を確認して
剪定の準備をしてみてください。
そして理想のパキラの姿へ自分の手で近づけていってみましょう!