バラの挿し木方法!時期、鉢上げや切り花の場合はどうする?

花の中でも多くの人に愛され、贈り物はもちろん
香水やオイルなど幅広い活用で名高いバラ。

自宅でバラの栽培をする人も多く、
絵画のようにバラで彩られたお庭を持つ方もいますよね。

憧れ的存在でもあるバラですが、実は種を見かけることは少なく
いざ育てたくてもどうしていいか分からない人もいます。

そこで今回はバラの挿し木について詳しくご紹介していきます!

是非参考にして理想のバラ園を作ってみましょう!

バラの詳細

科・属名: バラ科バラ属
学名: Rosa spp.
和名: 薔薇(バラ)
別名: ソウビ、ショウビ
英名: Rose
原産地: 北半球の温帯域
旬の季節: 周年
開花時期: 5月~10月
出回り時期: 周年(最盛期は6月)
花持ち期間: 3~7日程度

種類・品種も数多く、単色のものから絞り柄、
八重咲のものまでその見た目も様々。

一般的イメージはつるバラが主ですが、
ミニバラなど鉢植えで育てられるものも多く
気軽に栽培可能で香の強い品種も多く特に女性に人気です。

種からの栽培も不可能ではないですが、通常は挿し木や接ぎ木が殆ど。

また種が販売されていることも少ないことから
個人での栽培には挿し木などが向いていると言えます。

プレゼントなどでもらったバラを挿し木することで
長く楽しむこともでき、手軽に行えるのも利点の一つと言えるでしょう。

挿し木の時期

バラの挿し木に適した時期は、冬と夏の年2回あります。

休眠期の冬に挿す冬挿しでは、
根付いて新芽が発芽するまで期間が長いため、
水分を切らさないようこまめに管理することが重要。

生育が盛んな初夏に挿す夏挿しでは
生育期なので冬よりも早く生長するので、
鉢植えにすぐできて、手間もかからないため初心者にはおすすめです。

冬場は9月~11月に
夏場は5~7月に挿し、
気温20~30℃以内が適温です。

 

挿し木をする前に用意するもの

  • バラの枝(挿し穂)
    その年に伸びた太く丈夫な枝を選びます。
    長さは10~15cm程度がよい・
  • 挿し木用の鉢
    挿し木の際に使用する鉢です。
    枝がしっかり立つよう、深さのある鉢を選びましょう。
    ペットボトルなどでも代用可能です。
  • 挿し木の用土
    初めて挿し木を行う人は挿し木用の培養土がおすすめ。
    挿し木の前に水を含ませておくといいでしょう。
  • 発根促進剤

    ルートンなどの発根促進剤はなくてもよいですが
    切り口に塗ることで根を生やしやすくします。
    成功の確率があがるので使用するほうがおすすめです。
  • カッターかハサミ
    茎をカットした際、雑菌が入らないよう消毒しましょう。
  • 植え替え用の鉢
    発根後に植え替える時使用する鉢なので
    こだわりのものを選びましょう。
    地植えの場合は必要ありません。
  • 植え替え後の用土
    バラ用の土というものがあるのでそちらがおすすめです。
    自分で配合したい場合はパーライト:7ピートモス:3
    などにするといいでしょう。

 

バラの挿し木をしよう!

  1. 5枚葉を2個つけた枝を10~15cm
    くらいの長さにカットしましょう
  2. 枝のトゲをすべて落とします
  3. 切り口を数時間水につけて水揚げをしましょう
  4. 切り口に発根促進剤をつけます
  5. 先端の葉っぱを2~3枚残し、他を切り落とし
    残した葉も半分カットしましょう
  6. 枝の切り口を斜めにカットします

  7. 容器に土を入れ、土の挿すところに
    割り箸で穴を空けましょう
  8. バラの枝を挿し、周りに土を盛って
    しっかりと安定させてください
  9. 日陰から半日陰で発根するまで
    水やりを続けて土が乾かないようにしましょう
  10. 根と新芽が生えてきたら鉢や庭の土に植え替えます

※鉢上げまでは、水のみで、肥料は与えません。
※品種や挿し木の日付などをタグにかいて
 つけておくと管理がしやすくなります。

挿し木後の管理と鉢上げ

挿し木から暫くたつと茎から新しい根や芽が出てきます。

その後1ヶ月ほどして挿し木をした鉢から通常の鉢(地植えも含む)に
植え替えることを”鉢上げ”と呼びます。

鉢上げをして通常の栽培を行うと新しい土に根を張って成長していきます。

この鉢上げ後の管理をしっかり行うことでより新しい土になじみ
強く生長していきます。

鉢上げのタイミング

葉が枯れなければ、1ヶ月ほどで発根します。
その後、新芽が葉の枝元から出てきます。

2ヶ月前後が鉢上げの適期になります。

発根したかどうかを確かめるには1か月半程経過したあと、
挿し穂を少し引っ張ってみて根が土を掴むように
抜けにくい感じがしたら根は出ているでしょう。

鉢上げ後の肥料は?

新芽が成長し、着根が確認できたころから
有機肥料や液体肥料で根の生育に合わせて与えましょう。

与え過ぎは柔らかい葉を傷めやすく、
害虫や病気にも なりやすい為、注意しましょう。

置き場所や管理の仕方

日当たり風通しのいい場所を選びましょう。

できるだけ雨には当たらない場所を選ぶといいですよ。
バラは強い日差しが苦手なので屋根のある場所が理想的です。

挿し木から花の付く初年度は根を強く育てるため、
ある程度花を楽しんだら花がらは取り除くようにしまししょう。

 

成功しやすい品種や太さ

バラは品種も多く、茎の太さもまちまちです。

その中でも挿し木に適しているのは茎の太さが
5ミリ前後が新芽の出やすい太さといえます。

しかし、つるバラの枝は細くしなやかですが、
生育に勢いがあるため細くても上手く行きやすいでしょう。

挿し木をする場合は失敗することも考えて
何本か挿しておくといいですよ。

 

レインボーローズは挿し木できるの?

近年注目を集めているレインボーローズ。

自宅であんなバラを育てることができたら素敵ですよね。

それではレインボーローズも上記のように
挿し木で栽培することができるのでしょうか?

レインボーローズは人工的に作られていた?!

一つの花に赤青白と一枚一枚色の
異なる花びらを付けるレインボーローズは
実は通常の栽培で自然に咲くことはありません。

ではどうやってレインボーになっているのか?

これは染料を直接バラに吸わせることで
人工的に着色しているんです!

実は染料での着色は以前からずっと行われていて、
青色のバラはその代表とも呼べます。

現在ではサントリーが青色のバラの品種を開発しましたが
これも真っ青な青色ではありません。

そのためよく見かける鮮やかな青色をしたバラは
人工的に作られているものなんです。

レインボーローズはこれらの技術を応用して作られているので
手間もかかり、切り花としての寿命も短いため高価です。

しかしこれ、なんと自分でも作ることが可能なので
どうしても自宅で楽しみたい方は是非挑戦してみましょう!

レインボーローズの作り方

発色がよくなるようにホワイトかクリーム色などの
薄い色のバラを使用しましょう。

花瓶または空き瓶のような入れ物に赤・青・黄色などの
着色染料を個別に入れておきます。

  1. バラの茎部分を水を吸い上げるところから
    5~10cm程度までハサミで裂きます。

    ※染めたい色の数分咲きますが、細すぎると
    吸い上げる力が弱くなるので4等分くらいがいいでしょう。
  2. 咲いた茎を染料の入った容器に一本ずつ漬け込みます。
  3. 24時間~48時間程度漬け込めば完成!
    ※好みの濃さによって時間を調節ましょう。

 

まとめ

バラは栽培が難しいともいわれていますが、
一度にたくさんの花をつけてくれるのでしっかりと管理すれば
あっという間に理想の庭にすることもできますよ。

また品種が多く様々な色や種類があるので
是非挑戦してみましょう!