ドラセナの栽培に慣れてくると
増やして育てたくなります。
購入するのも一つの手ですが、
せっかく手元にドラセナがあるなら
自分の手で増やしてみましょう!
ドラセナの様々な増やし方とそれぞれに
あった品種などをご紹介します!
目次
ドラセナを増やそう!
ドラセナは「挿し穂」「管挿し」「茎伏せ」「水挿し」
の4つの方法で増やすことができます。
自分に合った方法で丁寧に作業していきましょう!
挿し穂の方法
挿し穂はどの植物にも使える1番ポピュラーな挿し木です。
ドラセナでの挿し穂は穂先の部分を使った挿し木のことです。
穂先に3~4枚葉を残して余分な葉は落とし、
残した葉は半分に切ってあげてください。
葉を束ねられるタイプのドラセナは葉を上で括ってあげてください。
こうすることで水分の蒸散を防ぎます。
葉を少し残すのは光合成をさせるためですよ。
では、ドラセナの切り口を斜めに切って十分水揚げができたら、
準備しておいた土に穴を開けてサイズが6~7cmの穂先なら
3~4cm土に埋めていきましょう。
もっとサイズが大きいドラセナの場合は全長の
1/2~1/3を土に埋めてあげてくださいね。
この時ドラセナの切り口を痛めないように優しく挿してあげてください。
ドラセナの切り口が傷つくとしっかり水を吸えなくなり
枯れる原因になってしまいます。
挿したら穴を塞いでじょうろで優しくたっぷりお水をあげてくださいね。
挿し穂にお勧めの品種
- ゴッドセフィアーナ
ドラセナの中でも比較的背が低く枝葉の多い品種です。
枝が細すぎるため管挿しや茎伏には向きません。
しかし枝が細いことから気軽にカットして作業しやすいため
特に初心者向けの挿し穂などに向いているでしょう。
管挿しの方法
管挿しは初めて耳にする方が多いかもしれません。
これは葉がなく茎の上下が切断された
棒の部分だけで挿し木をする方法です。
観葉植物の挿し木では管挿しをよく行います。
ドラセナの挿し木は茎の上下を間違えると
発根しませんので、管挿しを行うときは
上下が分からなくならないように特に気を付けてくださいね。
土に埋まる側の切り口を斜めに切り
しっかり水揚げができたら、準備しておいた土に
穴を開けサイズが6~7cmのものなら3~4cm土に埋めます。
サイズが大きいドラセナは1/2~1/3土に埋めてあげてください。
この時ドラセナの切り口に傷をつけないように
注意して優しく埋めます。
回りを埋めたら優しくたっぷりのお水をあげましょう。
管挿しにお勧めの品種
- コンシンネ
コンシンネは背が高く、枝も比較的短いためカットも楽です。
また親枝から分岐した枝は長く伸びる傾向にあるため
管挿しの為の枝を確保しやすいことから管挿し向きと言えるでしょう。
茎伏せの方法
茎伏せというのは土に縦には挿し木せず、
茎を横に倒した状態で並べる挿し木の方法です。
この挿し木方法のみ切り口を斜めではなく
真っすぐ切り落とします。
十分に水揚げできたら、横向きに並べて
半分強ほど土に埋め優しくたっぷりの水をあげてください。
茎伏せの注意点は他の挿し木方法とは違い
茎が土に深く埋まっていないので、水やりの時に
茎が浮きやすいことです。
水やりには霧吹きが1番使いやすいかもしれませんね。
なお茎伏せで鉢上げするときは、
横に倒したまま植え替えてあげてくださいね。
茎伏せにお勧めの品種
- コンパクタ
コンパクタはコンシンネと同じく背が高く、
枝も比較的短いためカットも楽でしょう。
また枝が少ないため、ドラセナの特徴でもある
入り組んだ枝葉ではないため枝の確保がしやすいです。
耐陰性も高いので日に当たりにくい茎伏せに向いているでしょう。
水挿しの方法
文字通りドラセナを水に挿しておく
挿し木方法です。
水差しの時も穂先の葉は蒸散を
抑えるため半分に切って下さい。
挿し木の切り口を斜めに切り水に挿したら、
時々お水を交換しながら発根するのを待ちます。
水挿しは穂先だけではなく枝挿しにも使えますよ。
ただし枝挿しの場合は上下を
間違えないように気を付けてくださいね。
この水差しはサイズも問わず簡単にできるので
手軽な挿し木方法なのですが、根と新芽が出たら
鉢上げと言って土に植え替えてあげる必要があります。
この時常に水の中にいたドラセナの根は
環境が突然土に変わることで、水用の根から
土用の根に急に対応することができず給水が
追い付かなくなることがあります。
新芽の元気がなくなり葉が枯れてきたりする
「水切れ」という状態です。
水差しで挿し木を行う場合は、土に植え替えた後の
乾燥に気を付けてあげてくださいね。
乾燥を防ぐために霧吹きで葉水をあげることもおすすめですよ。
水挿しにお勧めの品種
- サンデリアーナ
茎が比較的細く柔らかいためカットが簡単にできます。
また小さな鉢での栽培もされており、
ドラセナの中でも小柄な品種です。
葉もさほど大きくない為、場所を取らず
手軽にできる水挿しに向いています。
注意点とポイント
- ドラセナは寒さがが苦手な観葉植物です。
10℃を保てる環境が望ましいですが、
5℃くらいまでの耐寒は可能です。
最低でも、5℃以上の温度を保てるように心がけましょう。 - 明るい光が届く室内であれば、
どの品種のドラセナも育てることができます。
リビングなど、日常的に人のいる場所は、
ドラセナを育てる場所として最適です。
リビングであっても、窓辺の直射日光があたる場所や、
エアコンの風が直接あたる場所は、
ドラセナを育てる場所としては不向きです。
- ドラセナは、耐寒性が低い品種が多く、
夏の直射日光にも弱い品種が多いので、
基本的には、屋外で育てるのは好ましくありません。
品種によっては、耐寒性があったり、
日本の風土に適応できるものもあります。
屋外で育てたい場合は、まず耐寒性のあるドラセナを選びましょう。 - 挿し木の後、根が出てきて鉢に
植え替えたら水をたっぷり与えましょう。
また肥料はあげたくなりますが逆効果となるので避けてください。
鉢土に根付くまでは定期的に様子をみながら
水を与えすぎないよう注意しましょう。
ドラセナの様々な育て方
ドラセナには多くの品種や増やし方がありましたが
育て方にもいくつか種類があるので是非参考にしてください!
地植え
地植えとは、直接庭などの地面に植える育て方ですが、
ドラセナのほとんどの品種が耐寒性が低く、
最低でも気温5℃に保つ必要があることを考えると、
日本のほとんどの地域で地植えには向きません。
どうしても、庭でドラセナを育てたい場合は、
耐寒性を備えたドラセナを選択してください。
鉢植えのドラセナが大きくなりすぎて、
地植えとして植え替えることもありますが、
温度には十分気をつける必要があります。
ハイドロカルチャー
ドラセナは、ハイドロカルチャーという形で
販売されていることもあります。
育てるのに、あまり水を必要としないドラセナを、
水耕栽培するのもおかしな話ですが、
ほとんどの品種がハイドロカルチャーで栽培可能です。
ハイドロカルチャーで植物を育てるのは、
植物に過酷な状況を強いていることになります。
ハイドロカルチャーの植物も、
成長したら、土の鉢に移し替えて育てましょう。
まとめ
ドラセナは増やし方も多く悩みがちですが
まずは挿し穂で増やしてみましょう!
慣れてきたら他の方法も挑戦してみて
自分のやりやすい方法で行うと成功率もグッと上がるでしょう。
なかなか実行に移すまで腰が重いかもしれませんが
いざ作業に入るとあっという間なので是非頑張って挑戦してくださいね!