ドラセナの挿し木方法!時期や切り方、切り口はどうする?

観葉植物の中でも人気の高いドラセナですが、
育てていくうちに数を増やして栽培したい人もいますよね。

実はドラセナの増やし方は4つ方法があることを知っていますか?

ポピュラーな方法からあまり耳にしない珍しい方法、
またそれぞれの注意点などを詳しくご紹介していきます!

挿し木について

まず挿し木とは人工的に行われる植物の繁殖方法の一つです。

植物の種類によっては種から育てるよりも簡単で失敗のリスクも低いため
初心者にも向いている繁殖方法と言えます。

親木の性質を受け継ぐという特質から、
品種的に貴重なものなどの繁殖にも多様されています。

挿すもの(枝や葉)を挿し穂と呼び、土の方を挿し床と呼びます。

ドラセナの挿し木の方法は主に
「挿し穂」「管挿し」「茎伏せ」「水挿し」の4種類があります。

ドラセナは非常に丈夫な植物なので、しっかり手順や方法などを
守って作業をすれば失敗することはほぼありません。

挿し木の時期

挿し木は生育期である5~9月ころに行います。

また挿し木の目安気温は20℃を超えてからです。

しかし7~8月は暑すぎてドラセナが病原菌などにさらされ腐りやすく、
発根できずに終わってしまう事があります。

挿し木は初夏の5~6月がおすすめですよ。

挿し木は少なからず親木にストレスなどの影響を与えるため、
時期がずれないようにしましょう。

冬場などの適さない時期におこなうと、
切り口の回復が遅く病害虫にかかりやすくなったり
枯れの原因ともなります。

 

挿し木の方法

必要な道具

  • 剪定ハサミ
  • じょうろ
  • 発根剤
  • 癒合剤

手順

  1. 新芽のついた枝を先端から10~15cmの長さに切り取る
    ※親木の切り口に癒合剤を塗る
  2. 切り口を斜めにカットする
  3. 枝の先端の葉っぱを3~4枚残し、他を切り落とす
  4. 残した葉っぱは半分の大きさにカットする
  5. 枝の切り口を数時間水につける
  6. ビニール製の小さな鉢の8割ほど土を入れる
  7. 枝の中心に割りばしや指で穴を空ける
  8. 土に枝を挿す
  9. 土が乾かないよう水やりをして日陰で管理する
  10. 1ヶ月ほどたち、新芽と根が生えたら植え替えと同じ手順で一回り大きな鉢へ移す

 

色々な挿し木の方法

まずは挿し穂を使った挿し木の方法をご紹介しました。

挿し穂の挿し木はもっともポピュラーな方法なので、
迷ったらまずは挿し穂をしてみましょう!

何度か挿し穂をしたことのある人などは
これからご紹介する挿し木の方法にも挑戦してみてください!

ドラセナの管挿し

管挿しは初めて耳にする方が多いかもしれませんね。

これは葉がなく茎の上下が切断された棒の
部分だけで挿し木をする方法です。

観葉植物の挿し木では管挿しをよく行います。

ドラセナの挿し木は茎の上下を間違えると発根しませんので、
管挿しを行うときは上下が分からなくならないように
特に気を付けてくださいね。

土に埋まる側の切り口を斜めに切りしっかり水揚げができたら、
準備しておいた土に穴を開けサイズが
6~7cmのものなら3~4cm土に埋めます。

サイズが大きいドラセナは1/2~1/3土に埋めてあげてください。

この時ドラセナの切り口に傷をつけないように
注意して優しく埋めます。

回りを埋めたら優しくたっぷりのお水をあげてくださいね。

ドラセナの茎伏せ

茎伏せは他の挿し木とはかなり違いますね

茎伏せというのは土に縦には挿し木せず、
茎を横に倒した状態で並べる挿し木の方法です。

この挿し木方法のみ切り口を斜めではなく真っすぐ切り落とします。

十分に水揚げできたら、横向きに並べて
半分強ほど土に埋め優しくたっぷりの水をあげてください。

茎伏せの注意点は他の挿し木方法とは違い茎が
土に深く埋まっていないので、水やりの時に茎が浮きやすいことです。

水やりには霧吹きが1番使いやすいかもしれませんね。

なお茎伏せで鉢上げするときは、
横に倒したまま植え替えてあげてくださいね。

ドラセナの水挿し

ドラセナの水差しはインテリアにもなりますね。

文字通りドラセナを水に挿しておく挿し木方法です。

水差しの時も穂先の葉は蒸散を抑えるため半分に切って下さい。

挿し木の切り口を斜めに切り水に挿したら、
時々お水を交換しながら発根するのを待ちます。

水差しは穂先だけではなく枝挿しにも使えますよ。

ただし枝挿しの場合は上下を間違えないように気を付けてくださいね。

この水差しはサイズも問わず簡単にできるので
手軽な挿し木方法なのですが、根と新芽が出たら鉢上げと言って
土に植え替えてあげる必要があります。

この時常に水の中にいたドラセナの根は環境が突然土に変わることで、
水用の根から土用の根に急に対応することができず
給水が追い付かなくなることがあります。

新芽の元気がなくなり葉が枯れてきたりする
「水切れ」という状態です。

水差しで挿し木を行う場合は、土に植え替えた後の乾燥に
気を付けてあげてくださいね。

乾燥を防ぐために霧吹きで葉水をあげることもおすすめですよ。

 

注意点とポイント

  • 枝の切り口について

枝のサイズが長いものなら切り分けて
使うことも出来ますね。

1つの茎のサイズは最低で6~7cmくらいです。

下側の切り口は斜めに切り落として
断面を大きくしてあげましょう。

こうすることでドラセナが水分を吸いやすくなり、
発根が早くなります。

斜めに切り終わったら水揚げと言って2時間ほど
水に挿して十分に水を吸わせてあげます。

サイズが大きいドラセナは水揚げで
1日置く方が確実ですね。

なお「茎伏せ」の挿し木を行うときは
切り口は斜めに切らず真っすぐのまま残してあげてください。

最低15度、出来れば20度ないと厳しいですが、
チャレンジしてもいいと思います

  • 発根剤の使い方

発根剤はなくても構わないのですが、
あるとドラセナの発根を促してくれるので
発根が早くなり成功率も上がるので便利ですね。

挿し木をする前に2時間ほど水揚げを行いますが、
この時に発根剤を水に混ぜてあげて一緒に水揚げさせます。

そうすることでドラセナの挿し木全体に発根剤が
行き渡り発根を促進してくれますよ。

また挿し木した後の水やりでも時々混ぜてあげると
発根を助けてくれるので管理もしやすくなりおすすめです。

 

挿し木後の管理方法

ドラセナの挿し木が終わったら、
発根するまで半日陰の暖かい場所に置いて管理してあげてください。

風通しの良い場所の方が良いですが、
強すぎる風は発根前のドラセナの挿し木が
倒れてしまう可能性があるので気を付けてあげてくださいね。

外に置く場合は雨のかからない場所に置いて管理してあげてください。

雨水は雑菌などが含まれているとこがあるので、
ドラセナの挿し木が枯れてしまう原因になることがあります。

ドラセナを鉢上げするタイミングは新芽が出てきてからです。

新芽が出たら発根した証拠なので鉢上げ出来ますが、
新芽が出たらすぐではなくここはぐっと
我慢して根が育つのを待ちましょう。

水差しの場合は発根したことが見て分かりますね。

しかし他の挿し木方法とは違い出ている根は水対応の根なので、
十分な根が揃うまで鉢上げは待ったほうが
水切れも起こしにくくなり管理も簡単になりますよ。

挿し木をした後の水やりはどの程度の頻度なのか気になりますよね。

ドラセナが発根するまでは水切れを起こさないように
管理し土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしてあげてください。

また管挿しや茎伏せの挿し木を行ったときは、
乾燥を防ぐために表面を水苔で軽く覆って
動かさずに発根するまでは高温多湿で管理してあげてくださいね。

 

まとめ

ドラセナは成長も早いので、いくつか枝を切っても
すぐ新しいものが生えてくるので
失敗を恐れずにチャレンジしましょう!

挿し木は何よりも、手順を守り丁寧に
作業することが成功をするポイントです!

しっかり予習をしてから作業に励めばより
手間取らずに作業できるでしょう。

是非りっぱなドラセナを育ててくださいね。