花壇の土作り!いい土の条件・必要な物や手順をまとめ!

花壇
鉢やプランターの土作りが簡単なように、
花壇の土作りも必要なものや手順が分かれば簡単です。

最初に、いい土の条件を解説します。

それから、花壇の土作りを詳しく紹介します。

耕して作る一般的な方法や市販の土を使う方法、
土の再利用の仕方などが分かります!

いい土の条件!

土

いい土の条件”3つ”あります。

  • 程よい水もち(保水性・排水性がある)
  • 空気の通り道がある(通気性がある)
  • 肥料をきちんと蓄える(保肥性がある)

例えば、
ざらざらとした砂土は、
水もちが良くありません。

砂土

つるつるとした粘土は、
水もちがよすぎてドロドロになり、通気性も悪いです。
これだと、植物の根が腐ってしまいます。

粘土

自然の土では、砂と粘土が半分ずつの割合がちょうど良いということです。

そこに、落葉などが腐ったもの(有機物)が含まれ、微生物などが増えることで、
程よい水もち・通気性・保肥性がとても良くなり、植物が育つのに適した良い土になります。

園芸用の土を使うときでも同じように、偏らない性質で有機物を含んだ土作りが大切です。

また、土の酸度(Ph)も大切で、
強いアルカリ性または強い酸性の土にならないように気をつけます。

花壇の土作り!

ガーデニング

何も植わっていない自然にある土をもとにした花壇の土作りの方法を紹介します。

地面がコンクリートの花壇の土作りや、植物が植えてあった土の再利用は後で紹介します。

必要な物

花壇の土作りに必要なものを揃えましょう。

「(粒状)消石灰」

粒状の消石灰がおススメです。
粉だと、撒く時に風で他へ飛び散りやすくなります。

消石灰は、目に入ったり、皮膚などに触れたり、体内に入ると害があります。

粒状や粉状に関係なく、
消石灰を使用するときは、
長袖長ズボンで以下のものを身につけ、安全に行いましょう。

  • 防護眼鏡
  • 防護マスク
  • 防護手袋

「(完熟)堆肥」

元肥となる有機物です。落ち葉やワラ、牛糞などが分解されたものです。
色が濃い、完熟したものを選びましょう。

その他の道具

シャベルやスコップ、消石灰を入れておく容器など。

きちんと徹底した土作りをしたい時は、
「土壌酸度計」「酸度測定液」で土のPhを調べるのが良いです。
数千円で買えます。

土作りの手順

土作りの手順はこちらです。

  1. 花壇内の土を30~40cmくらいの深さまで掘り起こします。
  2. 硬い土は砕き、石やゴミを丁寧に取り除きます。
  3. 消石灰を全体に薄く均一にかけて、スコップなどで混ぜ合わせたら、1~2週間おきます。
  4. 1~2週間経ったら、また穴を掘って、今度は堆肥を撒いて混ぜ合わせ、1週間程おきます。
  5. 1週間くらい経ったら植物の植え付けができます。

「補足」

自然の土は酸性なので、消石灰を撒いて弱酸性以上にする必要があります。

きちんと土作りがしたいときは、測定計や測定液で計ってください。
植えたい植物が決まっていれば、その植物の好む酸度(Ph)の土にするとより良いです。

石灰を撒きすぎてアルカリ性に傾きすぎたら、ピートモスなどの酸性の土を混ぜ合わせます。

 

地面がコンクリートの花壇の土作り 

一軒家の外で地面がコンクリートの場所にある花壇の土作りの方法を紹介します。

土が漏れないように防草シートなどが花壇の底に敷いてあれば、その上に土を入れていきます。

市販の土を入れるなら、
一番下には中粒くらいの鉢底石(軽石)などを敷き、
その上に花壇用培養土か、赤玉土や腐葉土、堆肥などを配合して入れれば良いと思います。

マンションなどのベランダでは規約などがあるので、
花壇自体作ることは避けた方が良いです。

 

植物が植わっていた土を再利用する方法

土作り

プランターや畑などで植物が植わっていた土を花壇で再利用する方法を紹介します。

使用済みの土は、固くなっていたり、土の中の病害菌や虫が多かったりします。
その対処をして再利用することが大切です。

必要な物

「古い土のリサイクル材」など、土壌改良剤。

これを、使用済みの古い土に混ぜることで、ふかふかで良い土になります。

石灰や有機肥料も含まれているので、
酸度や栄養分も良く、土に混ぜたらすぐに植物を育てられます。

「その他」
(鉢やプランターの場合)シートまたは袋、その他、シャベルやスコップ、クワなど。

手順

「プランターや鉢の古い土の場合」

  1. 古い土をふるいにかけて、根や石、ゴミなどを取り除きます。
  2. 日が当たる場所で、シートなどの上に土を薄く広げるか袋に入れて放置します。※菌や虫が減ります。(特に夏が最適)
  3. 夏なら数日、冬なら1週間くらい経ったら、古い土と「古い土のリサイクル材」を混ぜ合わせます。

この土を花壇の土に足すときは、花壇の土が出来上がった後に足すと良さそうです。

「畑などの古い土の場合」

  1. 夏などに、土を深く掘り起こし、日に当てます。
  2. 何日かおいて何度か繰り返します。
  3. 「古い土のリサイクル材」を土に混ぜ合わせます。

これで、すぐに植物を育てられます。

土のリサイクル材や土壌改良剤は、
花壇で植物を育てていて土の調子が悪くなってきたときにも使うと良いです。

 

まとめ

花壇の土も、程よい水もち、通気性、保肥性が大切です。

必要に応じて、自分で土を選んで足してください。
水もちなどの性質や、Phを確認して選ぶと良いです。

地面の土は酸性寄りなので、自分で石灰を撒いて調整しましょう。

古い土も酸性寄りですが、
古い土のリサイクル材は石灰入りなので、混ぜれば中和してくれます。

色々と覚えて上手に土作りができれば、植物が元気に育ちますよ。