目次
カランコエの種類はどんなものがあるの?
冬のお花の少ない時に長い間咲き続けてくれるカランコエ。
カランコエは種類がとっても多くて100種くらいあります。
矮性種の10㎝くらいの小さなものから、高性種の2〜3mと大きくなる種類もあります。
花色は、白、黄色、オレンジ、桃色、赤と様々。ユニークな葉を鑑賞するものもあります。
花の咲き方もベル咲き、八重咲き花が4弁のもの等々。
100種の中からほんの少しですが紹介しますね。
カランコエの別名・特徴・原産地
カランコエ属・ベンケイソウ科
別名はベニベンケイ
多年草または低木状の多肉植物。
花を楽しむ鉢花と、葉を楽しむ多肉植物として鑑賞されるものがあります。
マダガスカル・東アフリカ原産がほとんどです。
少数ですが南アフリカや東南アジア、インド、エチオピア、アラビア半島、
中国、台湾、南西諸島などにも分布します。
日本に渡来してきたのは昭和6年とされています。
カランコエの種類一覧
たくさんの品種がありますので代表的なものを紹介します。
ブロスフェルディアナ種(K.blossfeldiana poelln.)
ブロスフェルディアナ種はドイツのブロスフェルト商会の名前にちなんだもの。
一般的にカランコエというとこの種をさします。
マダガスカルの原種をドイツで改良した園芸品種。
特徴
長く伸びた花柄の先に、4弁の小さい花を多数つけます。
矮性、高性種ともに改良され多数の品種がある。
園芸品種一覧
高性種:草丈25〜50㎝
緋赤色 |
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黄色 |
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桃色 |
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矮性種:草丈10〜20㎝
緋赤色 |
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黄色 |
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オレンジ色 |
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エリオフィラ種(K.eriophylla)
マダカスカル原産
特徴
茎は細く有毛。
葉は長さ2.5〜3㎝、幅1.2〜1.5㎝。
長倒卵型でフェルト状に白い軟毛で被われています。
花柄は長さ10〜15㎝。
集散花序で花色は青紫。
月兎耳に似ている。
日本への渡来は1960年ごろとされています。
園芸品種
- 福兎耳
- 白雪姫
ガストニスーボニエリ(K.gastonis-bonnieri)
マダガスカル原産
特徴
種の名前は人の名前にちなんだもの。
葉は披針形(ひしん)、ヘラ型。
葉の縁は、深波状から粗い円鋸歯状。
長さ20〜30㎝。幅10〜15㎝。
黄緑色の葉に白い粉。
花柄は30㎝以上で散房花序。
花は垂れ下がり、萼はベル状、花もベル状。
長さ3.5㎝、茎径1〜1.2㎝。
花は黄緑色に淡紅色。
ボニエリの写真
ベハレンシス(K.beharensis)
マダガスカル原産
特徴
ベンケイソウ科の中で一番大きな品種
茎の径は5〜7㎝。草丈2〜3m。
葉の長さは25㎝〜40㎝、幅8〜30㎝。
花柄は50〜60㎝、壺型、長さ7㎜
波打つような葉姿が美しい、葉を楽しむ品種。若葉は全体が軟毛で覆われ、
薄茶褐色。育つにつれて軟毛がなくなり、薄い銀色のような緑色になります。
園芸品種
- K.beharensiu×K.orgyalisを交配させて作出されたものに、仙人の扇という品種がある。
- 仙女の舞
ロンギフロラ(K.longiflora)
南アフリカのナタール原産
特徴
園芸名は朱連の基本形のもの。
主に葉を楽しむ品種。
草丈30〜50㎝。茎は太い。
葉は朱紅色で倒卵形。周縁に粗い円鋸葉。
葉の長さ6〜8㎝。幅4〜6㎝。
花柄は茎頂から伸び、1.5〜2㎝の筒状花をつけます。
園芸品種
- カランコエ・ロンギフロラ・コッキネア(和名:朱蓮)
マンギニー(K.manginii)
原産はマダガスカル南部。
特徴
種は人の名前にちなんだもの。
細い木質の枝をたくさん出します。
葉は多肉質で長卵型ないし、広いヘラ形。
長さ2〜3㎝。幅1〜1.4㎝。
葉面は光沢のある薄緑色から緑色で淡紫紅色になるものもある。
花は早春に長さ2.5㎝ほどの朱紅の長いベル型の花を垂れ下がるように咲かせる。
日本へ渡来したのは1960年ごろ。
園芸品種
- 紅提灯(べにちょうちん)
マルモラータ(K.marmorata)
原産地はソマリア、エチオピア、スーダン、ケニア、ザイール
特徴
茎は基部より分岐。
大形の倒卵形、長楕円形。
長さ10㎝。幅6〜10㎝。
上縁部は円鋸葉で白い粉を帯びた緑色。
両面に、紫褐色の斑紋あり。
花は6〜7㎝で白く大きい。
日本への渡来は大正初年。
園芸品種
- 江戸紫
オルギアリス(K.orgyalis)
原産地はマダガスカル。
特徴
茎は木質化する。
草丈は1〜1.5m。
葉は尖頭の卵状ヘラ形。長さ10〜20㎝。幅3〜6㎝。
新葉は微細毛に覆われており、光に当てて育てると、赤褐色になる。
花黄色で壺型。長さ1㎝。
日本への渡来は1950年ごろ。
園芸品種
プミラ(K.pumila)
原産地はマダガスカル中部。
特徴
茎は細く、長さ10〜15㎝。
葉は長さ2〜2.5㎝。幅1.5㎝。
倒卵形で葉縁の上は円鋸葉状、白粉をかぶる。
花は帯紅紫色で円錐花序。
園芸品種
- 白銀の舞(しろがねのまい)
ロンボピロサ(K.rhombopilosa)
原産地はマダガスカル。
特徴
カランコエ属では最も小さい品種。
葉は扇状のひし形で、長さ、幅2㎝。
灰緑色に黒の斑点、フリルがあり、葉縁は不整鋸葉。
花柄は長く分岐。花は小さい。
日本への渡来は1960年ごろ。
園芸品種
- 扇雀(せんじゃく)
セラタ(K.serrata)
原産地はマダガスカルの中央部。
特徴
小低木状、基部から分岐し株立ちになる。
茎は30〜60㎝。
葉は長さ4〜5㎝。幅2〜3㎝。楕円形か卵形の鋭鋸葉。
花は茎頂より20㎝くらいの花茎を伸ばし、橙赤色の筒状花を垂れ下がるように咲かせる。
花冠は長さ2.5㎝くらい。
シンセパラ(K.synsepala)
原産地はマダガスカル中央。
特徴
短茎。葉は、卵形かヘラ形で鋭突頭。
葉は長さ20〜30㎝。幅10〜15㎝。
薄緑か灰緑色。葉縁は歯状でフリルがかっている。
花は白か薄桃色の筒状で長さ0.8〜1.2㎝。
日本への渡来は1960年ごろ。
ティルシフロラ(K.thyrsiflora)
原産地は南アフリカのケープ、トランスバール。
特徴
草丈50〜70㎝。
葉は長さ10〜15㎝。幅5〜10㎝。
倒卵形、広いヘラ形で円頭全縁。緑色で赤く細い縁どり。
葉の表面は白い粉をおびている。
花柄は太い。花を開きながら伸び、1mを超えながら、
円錐花序につく。
花冠は長さ1.5〜2㎝。黄色の花は筒に近いつぼ形。
日本には1960年ごろ渡来。
(別名:デザートローズ)
園芸品種
- 唐印(とういん)
- 銀盤の舞(ぎんばんのまい)
トメントサ(K.tomentosa)
原産地はマダガスカル中部。
特徴
茎の高さ50〜70㎝。上部で分岐し下部は木質化する。
葉は長卵形で長さ5〜7㎝。幅2.5㎝。
葉の先端部に円鋸葉をつけ、全面にビロード状の軟毛がある。
葉の縁は赤色、黒褐色などに縁取られる。
園芸品種
- 月兎耳(つきとじ)
- 月兎耳錦(つきとじにしき)
ウェルティナ(K.uelutina)
原産地はアンゴラ、ザイール、マラウイ、タンザニア、ザンジバル島
特徴
初めはロゼット状で、後に茎が立ち上がる。
株全体が短毛で覆われている。
上部の葉は線状披針形。
下部の葉は卵状披針形。円鋸歯縁で長さ11㎝、幅3〜5㎝。
花は橙色か橙紅色。花序は長い柄の先につき、花冠は長さ1.2㎝。
園芸品種
- 大王冠(だいおうかん)
- 長柄弁慶(ながえべんけい)
カランコエの交雑種
ウエンディ(’Wendy’)
オランダのワーゲニンゲン大学のカルパーという人が、
(K.miniata Hilsenb. et bojer)と別の種を交配させて作った。
矮性で花付きが良くハンキングにも使えます。
葉は濃い緑色、ヘラ形か倒卵形で葉縁は円鋸歯状。長さ3㎝、幅1〜1.5㎝ほど。
花は茎頂につき、長いベル形の濃紫赤色の花は径16㎜、長さ28㎜。
テッサ(’Tessa’)
ウエンディと同じカルパーという人が作出。
森林の樹上に着生する(K.gracilipes Baill.)を交配させたもの。
葉は広披針形か長卵形で柄があり、葉縁は円鋸歯状か歯状。
花は茎頂につき、垂れ下がるように咲きます。
花冠は円筒状ベル形で花色は朱赤色。
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まとめ
カランコエには矮性から高性種とたくさんの種類があり、
園芸店などでもよく見かけますね。
一重咲きから八重咲き、ベル咲きと色々。花もカラフルで綺麗です。
葉の形もユニークなので、多肉植物のように寄せ植えにするものよいですね。
過湿を嫌いますので、水のやりすぎには注意しましょう。
どちらかというと、私のような面倒くさがりやさんにぴったりなお花かもしれません。
私は水やりを忘れて、お花がぐったりなんてことが度々なんです。
カランコエを上手に育ててお花を長く楽しんでくださいね。