高木になるキンモクセイですが、
苗を購入して、鉢植えで育てることもできます。
キンモクセイは寒さにやや弱いので、
東北などの寒い地域では、鉢植えが向いていますね。
鉢植えにする苗木の選び方や植え方、育て方、
その他、キンモクセイを盆栽風に育てるための、
小さい苗の作り方まで紹介します。
目次
キンモクセイの鉢植え用の苗木の選び方
キンモクセイの鉢植えにしやすいサイズや、
花がすぐに咲きやすい幹の太さを紹介します。
これを目安に苗木を選んでみてください。
高さ:50cm~1.2mくらい
幹の太さ:2cm以上
「出回り時期」9月~10月
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植え付け適期、春や秋に購入するのがおススメです。
苗は、ポット苗と根巻き苗があります。
ポット苗は、鉢植えにちょうどいい大きさのものが多いです。
根巻き苗は、業務用で、手軽に植えられるようになっています。
その反面、購入後は早く植え付けないといけないので、
植え付け時期以外の購入は適しません。
キンモクセイのポット・根巻き苗の鉢植えの仕方
キンモクセイの鉢植えの仕方を紹介します。
植え付け時の鉢や土の選び方、根巻き苗の植え付け方も分かりますよ。
植木鉢の選び方
8号(口の直径24センチ)~12号程度の大きな鉢を選びます。
小さい鉢だと根が詰まって、植え替えをするのが早まります。
かといって、大きすぎても、水がたまって根腐れしやすくなるので注意してください。
苗木の根の一回り大きいサイズを選びましょう。
土作り
赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます
あと、鉢底石も用意しておきます。
ポット・根巻き苗の植え方
ポット苗は、ポットを外して植えますが、
根巻き苗の植え付け方はよく分からない方もいると思います。
根巻き苗は、麻布や麻紐で根がくるんであります。
麻布・麻紐は自然に分解されてなくなるので、そのまま鉢植えしてOKです。
ですが、外してしまってもあまり問題ないようです。
その場合、根を傷つけたり崩さないように気を付けてください。
「植え付け時期」
3~4月・10~11月。
夏・冬以外。
「鉢植えの仕方」
用意した8号くらいの鉢底に、鉢底石を敷きます。
土を入れていき、苗をちょうどいい深さで入れ、
最後にまた土を入れたら軽く押さえて終わりです。
たっぷりと水をかけてあげましょう。
「夏・冬に購入してしまった時の保管方法」
特にポット苗は、水切れに注意します。夏は直射日光が当たらない場所で管理します。
根巻き苗は、
1週間程なら、日陰で水やりはほとんどやらずに管理し、
植え付けが1か月くらい先なら、鉢植えをしてしまった方がいいようです。
キンモクセイは寒さに弱いので、
冬の場合は、ポット・根巻き苗の根元をわらで包んで保管したり、様子を見て早めに植え付けましょう。
鉢植えのキンモクセイの育て方・管理方法
鉢植えにしたキンモクセイの育て方は、
とりあえず、この5つを簡単に覚えておくといいでしょう。
「置き場所」
日なたで、風通しが良い場所。
寒さにはやや弱いので、冬は霜に当てないようにします。
「水やり」
土がしっかりと乾いたらたっぷりとやります。
「肥料」
(目安)年に3回程。
必要に応じてあげる回数を調整します。
時期は、2月・5月・8月下旬頃~9月
春前、夏前、開花前です。
油かす以外の有機肥料を中心にあげます。
化成肥料は固形肥料を使います。
窒素の多い肥料は避け、
リン酸成分が多い肥料を選ぶと花付きがよくなります。
「剪定」
3月頃に剪定をします。
夏~秋は花芽ができるので、剪定は避けます。
切りすぎに注意して、枝がある程度伸びたら剪定をします。
「植え替え」
(目安)2~3年に1回。
時期・土は、植え付け時と同じ。
根が詰まってきて、水の吸い上げが悪くなってきたら、
一回り大きな鉢に植え替えます。
黒くなっている根は軽く切り、土を軽くほぐして植えます。
キンモクセイを盆栽風(小さめ)に育てる方法!
キンモクセイを鉢植えで育てるには、
50cm~1.5mくらいで育てるのが一般的です。
小さく育てるほど、花付きが悪くなってしまいますが、
盆栽風のキンモクセイに挑戦してみるのも有りです。
普通に鉢植えで育てるものとは別に、
もう一つ苗を用意して育ててみるといいかもしれません。
では、小さく育てる方法を紹介します!
少しずつ剪定をして小さくしていく方法もありますが、
他にも良い方法があります。
「鉢の大きさ」
高さを低くするとして、根はなるべく広げた方が育ちが良いと思います。
なので、鉢は、同じく8号(口径24cm)くらい。
「小さくする手順」
キンモクセイの苗を用意し、鉢植えにしておきます。
または、地植えのキンモクセイがあれば、それでもOK.
そしたら、取り木(高取り法)という方法で小さな苗を作ります。
時期:5~6月
「用意するもの」
キンモクセイの苗木、ナイフ、水苔、ビニール、ヒモ
取り木(高取り法)は、
幹の皮を削いで傷つけることによって、そこから発根させ、
その根の下で切って、幹の途中の発根した部分から上を苗にする方法です。
まずは、水苔を用意し、最初に数時間浸しておきます。
キンモクセイの高さを決めたら、
ナイフで2~3cmの幅で幹一周に切り込みを入れ、
縦にも切り込みを入れ、茶色の皮を剥ぎ取ります。
↓
そしたら、剥いだ部分に水に浸しておいた水苔を巻きつけ、
透明のビニールで包みます。
ビニールの上下はヒモを巻いて結びます。
そしたら、この部分からしっかりと根が出るまで待ちます。
根が出たら、根の下の幹を切って、苗木の出来上がりです!
苗木を鉢植えして育ててみましょう。
すぐには花は咲かないかもしれませんが、
挿し木をすると開花まで5年以上かかるようなので、
この取り木の方法がいいかもしれません。
まとめ
キンモクセイの鉢植え用の苗は、
太さ2cm以上、高さ50cm~1.5mくらいのポット苗を春や秋に買う。
鉢のサイズは8号(口径24cm)以上。
他に植え付けに必要なものは、赤玉土、腐葉土、鉢底石。
肥料は、リン酸が多い有機肥料や化成肥料(固形肥料)。
植え替えは、根が詰まってからやり、
剪定は、枝が伸びたら、夏~秋は避け、春などにやる。
小さい盆栽風の苗は、取り木(高取り法)でつくる。
どうでしたか?
キンモクセイを鉢植えで育てたり、盆栽風に少し小さくして育ててみたり、
銀木犀(ギンモクセイ)なども育てて、香りの違いを楽しんだりするのもいいですよね。
鉢植えなら手軽に育てられるので、良い苗を見つけてみてください。