可愛らしい花姿と育てやすさが人気のマーガレット。
似ている花が多いせいか、1年中咲いていると思われがち
です…。
マーガレットが好む正しい季節を知って、似ている花に
惑わされないようにしましょう!
目次
マーガレットとは?
科 | キク科 |
原産地 | アフリカ大陸西側のカナリア諸島 →温暖な気候 |
草丈 | 50~100cm |
花径 | 3~6cm |
色 | 白、ピンク、黄色、赤、クリーム、薄オレンジ etc. |
咲き方 | 一重、八重、丁字、ポンポン etc. |
日当たり | 日向を好む →夏は明るい日陰を好む |
水 | やや乾燥気味を好む |
耐寒/耐暑性 | やや弱い/やや弱い |
特徴 | 葉がギザギザしていて、深い切れ込みがある |
マーガレットの別名
・木春菊(日本)
→葉の形が春菊に似ていて、年数が経つと
木質化するため
・パリ=デージー(フランス)
→フランスでは「マーガレット=フランスギク」で
私たちがいうマーガレットとは違う花を指す
※木質化・・・緑色の茎が、年数が経つと茶色く
ゴツゴツとした木のようになること
※上記の写真が「フランスギク」
→葉に深い切れ込みがない
マーガレットの季節と開花時期
開花時期 | 3~11月 |
最盛期 | 5~6月(梅雨手前) |
休眠期 | 夏・冬 →寒冷地では夏も休眠せずに咲き続ける |
マーガレットは、夏の高温多湿と冬の寒さが苦手です。
そのため、6~9月/12月~3月上旬は、
株が弱くなってるため花は咲きません。
植替え・肥料など、植物にとって大きな変化をもたらす手入れを
してしまうと枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
マーガレットと開花時期が同じの似た花
マーガレットの開花時期は、春と秋。
これは、他の多くの植物も好む季節です。
そのため同時期に、非常に似ている花が咲いているのを良く見かけます。
特に間違われやすい花々を厳選してご紹介します。
ノースポール
開花時期:冬~初夏
《マーガレットと違うところ》
・葉の切れ込みが浅い
・葉に少し厚みがある
シャスターデージー
開花時期:初夏
《マーガレットと違うところ》
・葉が楕円形で切れ込みがない
フランスギク
開花時期:初夏
《マーガレットと違うところ》
・葉が倒披針形
→平たく、細長い形をしている
先の方の面積がやや広く、基部の方が狭い
ローダンセマム
開花時期:春~夏
《マーガレットと違うところ》
・花の中心が茶色
・白い産毛が薄くついている
※花屋,園芸店の店頭に、マーガレットと同時期に並びます。
マーガレットと間違えて購入してしまう方が多いので、
ラベルを見るなどして購入しましょう。
カモミール
開花時期:春
《マーガレットと違うところ》
・花径が3cmと小さめ
・香りがある
・葉が小さく羽根状
ハマギク
開花時期:秋
《マーガレットと違うところ》
・葉が厚みがありツヤがある
形もヘラ形
ユリオプスデージー
開花時期:秋~春
《マーガレットと違うところ》
・葉に白い産毛がある
花が咲かない時の原因と対処法
根づまりをおこしている
鉢の中が根でパンパンになっていることをいいます。
店頭に並んでいる株のほとんどは、軽度の根づまりをおこしています。
放っておくと、鉢の中が根だけの状態になり水も酸素も吸収できなく
なるため株が弱り花が咲かなくなります。
購入後はなるべく早く一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
※植物は、子孫繁栄のために花を咲かせます。
根づまりが起きると株が弱るため、枯れる前に子孫を残そうと
花を咲かせます。
出荷時に軽度の根づまりをおこさせているのはこのためです。
用土があっていない
マーガレットは水はけが悪い土を嫌います。
鉢植えの場合・・・・園芸用培養土を使用していれば問題ありません。
自分で配合した用土を使用している場合は、川砂利
などを加えて水はけを良くしましょう。
路地植えの場合・・・①粘土質の土壌(水はけが悪い)
→パーライト,腐葉土,ピートモスなどを
加えてよく耕す
②砂質の土(水はけが良すぎる)
→赤玉,黒土,腐葉土,ピートモスなどを
加えてよく耕す
※用土の質が正常でも、数年に一度耕して
あげるのが理想です。
剪定時期が間違っている
春になっても中々花が咲かない時はこれを疑いましょう。
前年に行った剪定の時期はいつだったでしょうか?
マーガレットの適切な最終剪定時期は、9月~10月上旬です。
これを過ぎてからの剪定は、翌年の開花を遅らせてしまう
大きな原因となってしまいますので、注意しましょう。
肥料の与え方が間違っている
マーガレットは肥料をあまり必要としない植物です。
与える場合は、「成分」と「回数」に注意しましょう。
成分・・・肥料には 窒素(N),リン酸(P),カリ(K)という
「肥料の三要素」が必ず含まれています。
このうち葉を育てる窒素(N)の多い物を使用して
しまうと葉ばかり茂り、花は少なくなります。
マーガレットは主に花を楽しむ植物なので、
花を育てるリン酸(P)の多い物を使用しましょう。
回数・・・2週間に1回ほど液肥で与えるのが理想的です。
与える回数が多いと、葉が黄色く変色してきます。
病害虫にあい株が弱くなっている
アブラムシ,ハダニ・・・見つけ次第、払い落とすか
薬剤を使用して駆除します。
立ち枯れ病・・・・・・・高温多湿の時期におこりやすい病気です。
連作が原因にもなります。
マーガレットを植えたことのある土を使う
場合は、1~2年おいてからにしましょう。
花付きを良くするためには
新芽を摘み取る
3月頃になるとマーガレットは成長を始めます。
そのときに出てきた新芽を思い切って摘んでしまいましょう!
この作業を行うことで、脇芽が出て花数が倍になります。
剪定を行う
9月~10月上旬に半分ほどバッサリと切ってしまいましょう。
この時期を過ぎてから切ってしまうと、翌年の開花が遅れる
原因になるので注意しましょう。
新芽が出てくるか不安になるかもしれませんが、こんもりとした
キレイな株になるので安心して下さい。
夏越しに気を付ける
マーガレットは冬越しよりも、夏越しが難しい植物です。
これは株が大きくなればなるほど難しくなっていきます。
原因は高温多湿による株の蒸れです。
なるべく鉢で管理し、夏場は風通しの良い明るい日陰で
管理するようにしましょう。
その他ポイント
- 水はけのよい土を選ぶ
- 4~5月に植替えを行う
まとめ
いかがでしたか?
マーガレットは、高温多湿な地域が多い日本では少し難しい植物
ですが、新芽を摘み取ったり…植替えしたり…ちょっと手を加えて
あげるだけで毎年可愛らしい花をつけてくれますよ。