初夏から夏の終わりの10月頃まで
可憐な花を咲かせてくれるニチニチソウ。
園芸初心者でも育てやすく、花の色や形も様々な品種があり、
夏の花壇を彩ってくれる人気の高い園芸種です。
種まき時期や、長く咲かせるための
水やり、肥料などのポイントを解説します。
目次
ニチニチソウの種まき
ニチニチソウは、種から育てやすい植物です。
種から育てて成長を見守ると、愛着もわき、
花が咲いた時の嬉しさもひとしおですよね!
ニチニチソウの種まき時期
ニチニチソウの発芽に適した温度は25度程度です。
原産国がマダガスカル島などの温暖な地域で、
暖かい気候なら毎年芽吹き花を咲かせる植物です。
10度以下の気温では枯れてしまい、
日本の気候では、冬越しが難しいので
一年草として毎年5〜6月の暖かくなった頃に種をまきます。
ニチニチソウの種のまきかた
ニチニチソウの種は非常に小さい黒い粒です。
まずは、ポットに種まきをして苗を作ります。
種が重ならないように間隔をあけて種をまきます。
用土は種まき用の土を使うとよいでしょう。
市販されている種まき土のピートバンを使うと、
保水性があり、肥料も含まれているので
失敗も少なく、初心者にはおすすめです!
サカタのタネ タネまき土 ジフィーピートバン
ニチニチソウの発芽から植え替え
発芽するまでは、日陰に置き、
鉢の底から底面給水して管理します。
上から水をかけると、種が流れてしまうことがあるので
気をつけてください。
25度以上の暖かい日が続くと発芽します。
芽が出たら日当たりの良い場所で十分日に当てて育てましょう。
本葉が2〜3枚出たら、植え替えの時期です。
ニチニチソウの植えつけ
鉢植え、地植えどちらでもよく育ちます。
地植えの時は日当たりが良く風通しの良い場所を選んで植えてください。
用土は、できるだけ水はけの良い土が向いています。
必ず新しい土を使いましょう。
苗がまだ小さいうちは、根が肥料焼けすることがあるので
肥料を混ぜず、草花用の土そのままでOKです。
ニチニチソウは根が傷みやすいので、
植え付けの時は苗のポットの土を崩さないように
そのままそっと植え付けてください。
ニチニチソウの育て方
苗が育ち、植え付けしたら、
たくさんの花を長く楽しめるように管理しましょう。
ジメジメが苦手!水やりには気をつけて
ニチニチソウは、雨が少なく、温暖な地域原産の植物なので
暑さや乾燥にはとても強い植物です。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷり!が基本。
ただし、花には直接水をかけないように気をつけてください。
花が傷んで株も弱ってしまいます。
ジメジメした湿度の高い環境が苦手なので
水やりするときは、表面の土が乾いてから
たっぷり与えるようにしましょう。
地植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は鉢底に水がたまって
ジメジメした状態が続くと根腐れして枯れてしまいます。
鉢の底から余分な水分が流れるようにして、
受け皿に水を残さないようにしましょう。
土がずっと湿っているような
水のやりすぎには十分注意してください。
鉢植えの場合の置き場所
風通しがよく、日当たりもよい場所に置きましょう。
ベランダなどに置く場合、鉢の下にすのこなどを敷くと
多湿になることも防げます。
また水はねも防げるので、汚れによる病気予防にも効果的です。
風通しが悪いと病気の原因になるので、
置き場所には気をつけてください。
肥料の与え方
ニチニチソウは花が次々と咲くので、
肥料を切らさないようにすると長く楽しめます。
苗からつぼみが付く頃までは、液体肥料を週に一回、
花が咲き始めたら固形肥料は1ヶ月に一回と液体肥料を週一回。
窒素分が多いとつぼみがつきにくくなるので注意しましょう。
たくさん花を咲かせるには
多くの草花と同じように、ニチニチソウも
摘芯すると脇芽が出てつぼみが多くつきます。
7〜10センチくらいの大きさになったら、
先端の芽を切ると芽が出るので、
その芽がまた伸びたら切って枝を増やします。
摘芯することで一株でもたくさんの花を咲かせる、
形の良い株に仕上げることができます。
鉢植えなら、摘芯して大きく育てると
ハンギングにもできて、とても美しく仕上がりますよ!
気をつける病気、害虫は?
ニチニチソウに多い病気は立ち枯れ病です。
古い土を使うと根から菌が入って全体が枯れてしまいます。
種まきも植え付けも新しい土を使いましょう。
害虫はアブラムシに注意。
まだ小さい苗の頃に新芽につくことがあるので
見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。
葉の裏に隠れていることもあるので
芽などについているのを見つけたら、葉の裏など全体を確認してみてください。
ニチニチソウの育て方まとめ
種まき後の植え付けは、根を痛めないように気をつけて!
ニチニチソウは日当たりの良い場所を好むので
地植えでも鉢植えでも
よく日が当たる風通しの良い場所で育てましょう。
どんどん育ち花も咲かせるので、
肥料を切らさないようにしましょう。
湿度が高いジメジメした環境が苦手です。
病気予防のためにも、湿度の高い場所に置かないよう
気をつけましょう。
あまり手をかけなくても育てやすいニチニチソウですが、
少し手をかけてあげると、とても綺麗に育ちます。
美しくたくさんの花が咲くといいですね!