ニチニチソウは病気や害虫にかかりにくく育てやすい花です。
かかってしまう病害虫は大体決まっています。
その主な病害虫をいくつか簡単に紹介します。
病気に強い品種も紹介しますよ。
目次
ニチニチソウの病気
ニチニチソウは暑さや乾燥に強く、湿気などが苦手です。
かかりやすい病気を2つまとめます。
(苗)立ち枯れ病
温暖多湿で発生しやすい病気。
症状:地際の茎が変色して葉は黄色くなり、生育が悪くなって枯れる。
疫病
高温多湿で発生しやすい病気。
症状:葉が葉先や縁から変色して枯れ、
地際などの茎の一部が黒く変色し始めると全体が枯れる。
病気の対策
立ち枯れ病や疫病は、土から伝染します。
苗・株が花壇などに植わっていれば、他へ伝染しないように早めに抜き取り焼却処分します。
鉢やプランターに植えていて、他への伝染の心配がない場合は…
軽い症状なら、対策をして様子をみてもいいかもしれません。
病変部位は切り取って焼却処分します。
容器から土や根鉢をそっと取り出せれば、土を少し日光消毒するといいです。
その後は、乾燥気味に管理して様子をみましょう。
花壇などでこれらの病気の株が多い場合は、
土をなるべく捨てて新しい土を入れ、薬剤を散布するといいかもしれません。
ニチニチソウの立ち枯れ病や疫病に効果がある薬剤は、
「リドミル粒剤2」などがあります。
病気の予防方法
- 日当たり・風通しの良い場所で管理する。
- 間隔を20cmくらい適度に空けて植える。
- 水やりをしすぎない。
- 腐葉土などを入れて水はけの良い土で育てる。
- 摘心をしすぎず、切り戻しを適度にやる。
- 3年くらいはキョウチクトウ科の連作をしない。新しい土にするか、土壌改良剤を使う。
- 病気に強い品種を選ぶ。
花がらや枯れた葉をこまめに摘み取ると、
カビ予防になります。
疫病に耐性がある品種
”ニルバーナカスケード”
立ち枯れ病に強い品種
”コーラ”
ニチニチソウの害虫
ニチニチソウの害虫もあまり種類は多くないようです。
1種類だけ紹介します。
アブラムシ
冬を除いた乾燥時期に発生しやすいです。
大きさは3ミリほどで、茎の汁を吸います。
アブラムシの分泌物でアリが集まったりします。
すす病などを引き起こしたり、
ウイルス病を媒介したりします。
対策
少なければガムテープなどで貼り付けて取りましょう。
少し多い場合は、
酢を水で薄めたものか牛乳をスプレーして窒息させます。
「粘着くん液剤」というものも売られています。
予防方法
- 適度に水やりをする。
- 窒素肥料をあげすぎない。
その他の枯れる原因
ニチニチソウは寒さに弱いです。
そのため、秋(10月頃)までの1年草として扱われます。
12℃以下になってくると枯れてしまいます。
また、肥料(リン酸)不足では花付きが悪くなったりします。
まとめ:主な病害虫は3種類
- 立ち枯れ病
- 疫病
- アブラムシ
ニチニチソウの主な病気は2つとも、
同じような対策・予防方法です。
害虫も少ないので、育てやすいと思います。
病害虫にかかったらなるべく早く対策をして、
育て方や置き場所などを考えて予防してくださいね。