パキラはインテリアプランツや風水などにも使用されることから
観葉植物のなかでも人気の高い植物です。
育てやすいと好評な反面、いざ枯らしてしまうと
どうしていいか悩んでしまう人も多いですよね。
特にインテリアとして使用している人は元気で
みずみずしい綺麗なパキラを維持していきたいはず。
今回はパキラの枯れてしまう原因と
枯れてしまった後の復活方法や予防策などを
ご紹介していきます!
目次
水不足かも?あげすぎにも注意!
パキラは乾燥に強い為、水やりも3~4日に1度など、
頻度の少なさからビジネスシーンでも利用されています。
しかし、実は枯れの原因で最も可能性が高いのは
この水の与え方によるものだと知っていますか?
適度な頻度や量を守ることが大切となってくるので
しっかりチェックして対策しましょう!
水不足の場合
水の与えすぎは厳禁なパキラですが、あくまでも植物なので
全く与えないのもやはり枯れの原因となってしまいます。
水不足により起こる症状は
- 葉がしおれ下を向いている
- 葉の先が茶色に変色している
- 葉のみずみずしさがなくなり乾燥している
この症状は他の原因でも考えられますが、
水不足に心当たりがあれば早急に対処しましょう。
水不足の復活方法は?
水枯れが原因で枯れた場合、早くに対処することで
復活することも難しくありません。
まずは鉢底から水が溢れるくらいにたっぷりと与えてください。
受け皿に溜まった水は直ぐに捨てましょう。
パキラの生長期である4月~9月は水を良く吸う為、
水やりの頻度も増えていくでしょう。
水は鉢土が乾いたら与えるようにしてください。
割りばしなどを土に挿して土が乾燥しているか確認できるので、
土が湿っている状態で水やりをするのは避けましょう。
株が活動しなくなる冬は、水もさほど必要としなくなるため、
鉢土が乾いてから2~3日後に与えるといいですよ。
ここで重要なのは、原因が水不足だからといってあげすぎるのもNGです。
水のあげすぎは逆に枯れの原因となるので、
必ず適切な頻度で与えましょう!
水の与えすぎの場合
水の与えすぎで起こりがちなのが”根腐れ”です。
根腐れは放っておくと手遅れになり、
復活させることもできなくなってしまうので
早急に対処しましょう。
根腐れにより起こる症状は
- 水が土に染み込まない
- 土の乾きが遅い
- 根が変色して黒くなっている
- 葉っぱが黄色く変色して枯れ落ちる
- 株元の幹がふわふわとやわらかい
- 軽く力をいれただけで簡単に枝や幹が折れる
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面に白いカビが生えている
特に幹が柔らかくなっていたり、
腐敗臭やカビがある場合は根腐れの可能性が高いでしょう。
まずは株全体がダメになっていないかを確認しながら
対策をしていってください。
根腐れから復活させるには?
根腐れを確認したらすぐに植え替えを行いましょう!
本来パキラの植え替えは生育期である5月~9月間でおこないますが、
時期が外れていてもこの場合は植え替えを行います。
ただしパキラは寒さが苦手な為、
気温が25度以上の室内で作業してください。
室内温度が5度以下にはならないよう注意しましょう。
作業手順は以下の通りです。
- 水やりをやめて乾燥させる
- 新しい土と鉢を用意する
- 苗を鉢から出して黒ずんだ根っこの部分を切る
- 切りとった根っこに合わせて葉っぱを減らす
- 苗を新しい鉢に植え直す
- 風通しのよい場所で1〜2週間ほど乾燥させる
土の中が乾燥したのを確認してから水やりを行うこと、
水はけのよい土に植えることがポイントです。
また、根腐れ防止剤を土に混ぜたり、
日当たりや風通りのよいところにおくのもお勧めですよ。
根元がグラグラする・樹皮がパリパリとはがれ落ちる
といった症状の場合は、根腐れがかなり進んだ状態と言えるでしょう。
回復はむずかしいかもしれませんが、まずは水を与えず、
様子を見るところから始めてみましょう!
根腐れは株ごと処分しなければならない場合もあるほど
症状の重い現象です。
余裕がある時にいまあるパキラから枝を切り取って挿し木を行うことで
再びパキラを育てなおすこともできます。
パキラの挿し木はとっても簡単なので、
この機会に是非挑戦してみましょう!
下記のページで詳しく解説しているので
参考にしてみてください。
エアコンの風は避けよう!
室内栽培の多い観葉植物のパキラはリビングや寝室に置くことも多いですよね。
そんな時に注意したいのがエアコンの風です。
エアコンの風は直接当たることで乾燥が急速に進みます。
パキラの場合、エアコンの風にあたることで
根から送っている水分量よりも葉っぱの乾燥の方が上回ってしまい、
葉っぱが枯れていきます。
人もエアコンの風に直接あたると肌が乾燥していくように
パキラの葉にも同じ現象が起こってしまうんです。
できれば直接当たらないような場所に移動しましょう。
難しい場合や部屋全体が乾燥しがちな場所であれば、
朝夕1回ずつ葉に霧吹きで水を吹きかけてあげるといいですよ。
日光の当て方がポイント
日陰に強いことから室内栽培にはぴったりのパキラですが
日光の当て方や室内でも注意したい置き場所などがあります。
復活できる可能性も十分にあるので、症状を確認しながら
適切な対処をしていきましょう。
日光不足が原因?
長期間日光に当たらずにいると日光を求めて茎が細く伸び、
樹形が崩れて不格好になってしまいます。
細く伸びきった茎は折れやすくなり、
折れたり枯れたりしてしまいます。
また、葉っぱの緑の色も薄くなってしまいます。
また、直射日光によりパキラが枯れた時の症状は、
葉っぱが強い日差しで焼けて葉焼けを起こし、
色が白く変色します。
変色して枯れた葉っぱはやがて枯れ落ちてしまうでしょう。
もしかすると、すべての葉っぱがなくなり、
まさに枯れたような状態になってしまうパキラもあるかもしれません。
しかし株が生きていればまた新しい葉っぱが出てきてくれるので、
次にお送りする復活方法を参考にされ、パキラの強い生命力を信じて見守ってみましょう。
復活方法は?
日光不足で間延びしてしまったパキラの枝を、
元のスタイリッシュな樹形に戻すためには二通りの方法があります。
まず一つ目の方法は剪定です。
新しい枝が生える部分を残し、
幹を途中から切り落とします。
切り落とした枝は、土に植えて挿し木にしてもいいでしょう。
もし、枝を切りたくない時には、
日当たりのいい場所に少しずつ移動させるという、
二つ目の方法もありますよ。
しかし突然日光の下にさらしてしまうと、
パキラが急激な環境変化に耐えきれず、
葉焼けを起こしたり、株が弱って枯れたりすることがあります。
それを防ぐために、1週間ごとに日陰、
明るい日陰、窓際の半日陰、戸外の半日陰
といったように徐々に場所を変えて日光に慣らしてあげると、
枯れたパキラが復活するでしょう。
それから直射日光で葉焼けを起こしてパキラが枯れた場合は、
レースカーテンで遮光したり、
直射日光が当たらない場所に移動したりするといいですよ。
日頃から日光をよく浴びせることで強く元気な株になり
元気な状態で冬越しすることができます。
元気な株は抵抗力も高いので、
病気や害虫にもつきにくくなりますよ。
直射日光はNG!
日陰での日光量に慣れたパキラを突然、
直射日光が長時間当たる環境に置くと葉っぱが焼けて
黄や白色に変色して枯れてしまいます。
上記でご紹介したとおり、
徐々に日光量は増減させて移動させるようにしましょう。
寒さに気を付けよう
適温は25度ほど、冬は最低でも5度以上を
維持するように心がけましょう。
パキラは気温が15度以下になると生育が鈍ってしまいます。
できるだけ、20〜25度の環境を整えてあげましょう。
しかし30度を超えても生育が鈍くなるので
暑すぎる場所には置かないようにしましょう。
また、30度を超える日中の水やりは厳禁です。
鉢の中の水がお湯のように高温になり、
株を痛める可能性があります。
朝型か夕方の涼しくなってからの水やりがいいでしょう。
冬の間、どうしても気温の調整ができない場合は、
休眠状態に合わせた育て方が大切です。
その他の原因
パキラの枯れる主な原因は大きく分けて上記の3点になります。
しかしどの症状も当てはまらなかった、確認もしたけれど違った、
それぞれの対策もしてみたけれど回復しない…
そんな場合は次の2点が原因かもしれませんよ。
根詰まりが原因かも?
パキラを鉢植えで1〜3年育てていると、
根っこが鉢底から出てくるほど株が生長します。
鉢底から根が出てきたら、
それは根詰まりの証拠で植え替えのサインです。
根詰まりの状態は土の保持できる水や
栄養分が極端に少ない状態のため、
水や栄養不足になりやすくなります。
パキラは根っこの生長に合わせて枝を増やし、
葉っぱをつけるので不足した水や栄養素の分葉っぱが枯れはじめます。
鉢底を見たり1年単位で株を引き抜いて根詰まりを確認し、
根詰まりを見つけたら新しく一回り大きな鉢に植え替えてください。
肥料焼けを起こしているかも!
肥料焼けとは、土の中の多すぎる肥料成分を薄めようと、
植物の体内の水分を外に出してしまう現象のことです。
肥料焼けを起こすと、植物内の水分が失われ、
普段とは違う水分の移動によって根が傷つき、
株が徐々に枯れていきます。
肥料焼けは、水やりで土の中の肥料成分を
薄めてあげることで改善されますが、
水やりを続けすぎると根腐れを引き起こすので注意してください。
肥料焼けによって枯れはじめたら、枯れた部分を処分し、
水やりをするか土を入れ替える、
最悪の場合は植え替えを行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
パキラは育てやすく様々な環境にも強いことも人気の理由の一つですが
枯れてしまった場合も復活をすることができますし、
挿し木という方法で栽培を継続させることも可能です。
また日頃から枯れないように予防策を心がけておくと
剪定や植え替えのストレスも早く回復してくれ
長く楽しむことができるでしょう。