プルメリアを育てる上で欠かせない剪定。
剪定はいつするのがいい?方法は?
剪定方法を間違うとプルメリアのお花が咲かないの?
花が咲かないのは、もしかして病気かな?
プルメリアのお花を綺麗に咲かせるために、剪定方法や時期、
病気などについて詳しくまとめました。
参考になればと思います。
目次
プルメリアの花の剪定時期
プルメリアの剪定は一年中できます。
春先〜9月に剪定すると、切った枝を挿し穂に利用できるのでその時期に剪定するのが良いでしょう。
また、断水中の剪定は樹液が出ないので安心です。
開花中に剪定する場合は、樹液が流れ出ますので、かぶれることがあります。
樹液が皮膚や目につかないように手袋やメガネをして剪定しましょう。
剪定するのはどんなとき?
- 大きく育ちすぎたとき。
- 分枝せずに成長しすぎたとき。
- バランスが悪く間延びしてしまったとき。
- 枝がれしたものを切る。
- 花が咲いた後に3〜4本新芽が出てきて枝が広がるので1〜2本剪定する。
プルメリアの花の剪定方法
大きく育ちすぎたプルメリア
株元から30㎝くらいのところから、
消毒した鋏やナイフなどで、バッサリ切り戻します。
切り口のわき芽から新芽が出てきて新たな枝になります。
バランスが悪く伸びたプルメリア
分枝した部分から5〜10㎝離して切る。
残した枝のところから、新芽が伸びてきます。
剪定した切り口には、トップジンMペーストを塗って保護しておきましょう。
花が終わった後
花が咲いた後、枝が3〜4本でますので、1〜2本剪定しましょう。
細い枝のうちに剪定することで傷口が小さくて済みます。
この時期の剪定は樹液が流れ出ますので皮膚につかないように注意しましょう。
剪定した枝を利用して挿し木にする
剪定した枝(25〜30㎝ほどの枝)を挿し穂にする場合は、枝先の新芽を残して、
葉っぱを全部むしりとります。
新芽を残すことで、根付くと新芽が伸び始めます。根付いたことの目安になります。
また、切り口は斜めに切り、1ヶ月ほどカルスができるまで乾燥させてから挿し木します。
切り口にはルートンなど発根促進剤を植えつけるときにつけると良いでしょう。
プルメリアの花が咲かないのはどうして?
- 株が充実してくると、春〜秋まで開花します。
- 強く剪定すると、新しく伸びた枝が充実するまで長期間開花しません。
花を咲かせたいなら、剪定は最小限にしましょう。
- 日によく当てましょう。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
- 水やりも与えすぎないように。表面の土が乾いてからたっぷりと鉢底から水が流れ出るまで与えます。
- 追肥をすると、枝が充実しますが、多すぎると花が咲かないということもあります。
- 窒素分の多い、油粕などは花が咲きにくくなります。
リン酸分の多い緩効性の肥料を規定量の回数を守って与えましょう。
- 枝数が多くなりすぎると、栄養が分散してしまい、それぞれの枝が細くなり花が咲きにくくなります。
枝を剪定しましょう。
プルメリアがかかりやすい病気とは?
プルメリアがかかりやすい病気や害虫のまとめ。
カイガラムシ
白い綿のような虫が葉や茎に寄生し吸汁し生育を阻害します。
葉っぱがくるくるしてきたり、ひどくなると枯れてしまいます。
対策としては、綿棒をぬらして、こそぎ落としましょう。
葉の表、裏もぬらした布でよく拭いておきます。
アブラムシ
吸汁性害虫。花の蕾について吸汁し成長を阻害します。
薬剤に弱いのでオルトランなどのスプレーで駆除します。
ハダニ
プルメリアがかかりやすい病気は、ハダニ。
プルメリアの葉っぱが、乾燥していてところどころに白色の変色が見られたら、それはハダニの被害です。
ハダニでプルメリアが枯れることはありませんが、駆除しておきましょう。
乾燥することでハダニの被害が広がりますので、乾燥させすぎないようにしましょう。
駆除方法としては、薬剤もありますが、ハダニは耐性を持ってだんだん薬剤の効果がなくなってきます。
幾つかの薬剤を順番に使うとよいでしょう。
ハダニは乾燥には強いですが、水には弱いのでよく水洗いして洗い流しましょう。
さび病
ハダニに続いて多い病気は、さび病です。
さび病は、葉のところどころが茶色の斑点になっています。
他の植物にも伝染しますし、症状が悪化すると、プルメリアが弱ってしまいます。
茶色くなっている葉っぱを見つけたら全て落としてしましましょう。
水やりの時には、葉っぱにも水をかけておくと予防になります。
オンシツコナジラミ
対処方法は、水をかけて取り除く。葉裏についている幼虫は水拭きする。
竹酢液、木酢液を散布する。
捕虫用粘着テープを鉢の周りに張り巡らせ捕獲。
オルトランを春先と、室内に入れる前にまいて予防する。
ブルースカイの粒剤も併用するなど、数種類の薬剤を使うことで効果的に駆除する。
アザミウマ(スリップス)
黒い点々、触ったら跳ねる虫。
花粉が大好物。プルメリアの花の奥に住みつき吸汁し、花びらが奇形します。
対策としては、スリップス類はキラキラするものに忌避作用があるので、
マルチングすると成虫の飛来を減らすことができます。
薬剤では、モスピランやオルトランスプレーなどで駆除します。
プルメリアの剪定、病気のまとめ
プルメリアの剪定はいつでもできるということでした。
せっかくだから、挿し木にもできる5月ごろにすると一石二鳥でよいですね。
もしもの時のために挿し木をして増やしておくのも良いと思います。
日光によく当てることで病害虫を減らすことができますし、花付きも良くなります。
また、葉水をかけたりして病気の予防をしましょう。